弾丸旅行者である私は、基本、ホテルは立地で選びます。
ただ、今回は海に囲まれた対馬。
欲が出て、海の幸をふんだんに提供してくれそうな旅館を探しましたが、なぜか予約いっぱいで、結果的に港に近い「ホテル金石館」に落ち着きました。
夕暮れの厳原の町で「あなご丼」を食べる
夕暮れにつつまれはじめた厳原の町。
さすがに西の果ての島で、19時近くになってもまだ明るい。
ところで、比田勝からバスに乗って厳原に着いたのが午前11時。
そのあと、武家屋敷通り、八幡宮神社、万松院と、ほぼずっと厳原の町を歩き回っていたので、疲労と空腹がわが身に襲いかかります。
ホテルでは夕食は提供されないので、夕闇がかる町にさまよいでました。
向かったのは、一軒の居酒屋。
居酒屋ですが、酒を食らうのが目的ではなく、この豊富なメニューから、対馬らしいものが食べたいな、という単純な動機。
ちなみに場所は、厳原本川から通りを2本ほど入ったとこ。
時間が少し早いせいか、日曜の夜だからか、カウンターには客がいません。
でも、奥の部屋からは、盛り上がった声が聞こえてきます。
急ぐわけでもないので、カウンターに座って、ぼんやりしてると「お飲み物は?」
「では、生ビールを。」
お酒はホテルの部屋で飲むつもりでしたが、ここは居酒屋。酒ぐらい注文しないと失礼です。
ビールを飲みながら、夕食を物色。
グーグルで「対馬 名物料理」と検索すると、海の幸が並びますが、その中で「あなご」が目にとまり「あなご丼」をオーダー。
西の最果ての島にやって来て、居酒屋でビールを飲む。
完全に自分の世界に入り込めます。このまま世界が終わってもいいかな(冗談ですw)
ビールだけでは間がもたないので、冷奴をオーダー。
あさりの味噌汁も。
そして、運ばれてきた「あなご丼」。これは旨そうです(^^)
私はグルメではないけど、好物のひとつに「うなぎ」があります。
その「うなぎ」のような食感。
つまり、「あなご」特有の薄っぺらさがなくて、もちもちの肉厚なんです。
うなぎは海生まれの川育ち。あなごはずっと海、とは聞いてましたが、朝鮮海峡の激しい海流が、肉厚の身をつくるのでしょうか。
食べてしまうのがもったいないくらいのあなご。
もちもちだけど、口に入れるととけるような舌触りで、むしろ味なんてない、そんな感想。
満腹して、お店を出ると、厳原の町にも夜のとばりがおりてました。
素敵な町です厳原。
歩くとすぐに町はずれに突き当たってしまいますが(^^)
厳原港まで徒歩5分 立地抜群の「ホテル金石館」
さて、荷物だけ置いていた今夜の宿「ホテル金石館」。
金石は宗氏が統治していた金石城から来ているのでしょう。
本音を言えば、せっかく島に泊まるんですから、純和風な旅館にしたかった。
でも、清潔で機能的なビジネスホテル。素泊まりで6,380円です。
若い支配人の方も親切で社交的。居心地のいいホテルでした。
翌朝、目を覚まし、今日は対馬を離れる日。
レンタカーを半日予約しています。
いくらか払って、朝食のバイキングをごちそうになります。
旅先の朝をホテルでむかえ、いただく朝食は格別です。
ご飯は、対馬名物「佐護米」とのこと。
若い支配人の方が、いろいろ話しかけてきます。
どちらから来ました?
海釣りですか?
(私の一眼レフをみて)写真撮りにきたんですか? そうです(^^)
豆酘(つつ)に行くといいですよ。
これから、向かうつもりです!(^^)!
モーニングコーヒーをいただきながら、ふとカップをみるとKinseki kan。
あれ?
ホテルの名前「金石館」は、ふつうに「かねいし」と読むものと思ってたんだけど、「Kinseki kan」となると、由来が違うのかな。
それはたずねなかったけど、感じのいいホテルと爽やかで若い支配人さんでした。