壱岐は、南北に約15キロ、東西に約10キロの小さい島。
昨日まで歩いていた対馬と比べても、面積は対馬の5分の1。
しかし、古事記によると、イザナキとイザナミによる「国生み」により、5番目に生まれた天比登都柱(あめひとつはしら)という別名をもつ島。
つまり、壱岐は対馬より早く「国生み」されたのである。
これは、九州との位置関係にもよるだろう。
地図を見れば、壱岐は福岡から手の届く位置にあるが、対馬はむしろ朝鮮半島に近い。
壱岐と九州の最短距離は20㎞程度なので、古代には泳ぎの達人が水をかいて渡っていたと想像する。
というわけで、壱岐滞在は本日1日限りですが、レンタカーを借りれば、下のグーグルマップのように、主要どころを回るだけなら2時間足らず。
初めて来た島なので、路線バスでのんびり旅したいところですが、文明の利器クルマのお世話になります。
レンタカーで壱岐のドライブ開始
今回借りた車は、かわいらしい軽自動車。小さくて運転しやすそう。
「旅館 網元」まで、わざわざ持ってきてくれたレンタカー会社にも感謝。
私が予約した時間は、ちょうど港に船が着く時間で、従業員が出払ってしまっている。
「30分早くお泊りの旅館にお持ちしてもいいですか?」
バジェット・レンタカー印通寺港営業所の温かい心遣いです。
さて、ハンドルを握り、まずはこの島の最高峰「岳ノ辻」を目指しましょう。
昨日、対馬から船で到着した郷ノ浦方面にウインカーを出します。
本日は、曇り空から雨模様。日本らしくて、雨はキライではありません。
対馬から続く海上国道382号線。
岳ノ辻展望台へ向かう道に乗り入れると、林に囲まれた狭い道に。
そして、展望台のパーキングに着きます。
印通寺の「旅館 網元」から7キロ足らず。15分ほどで到着です。
壱岐最高峰「岳ノ辻」展望台からの眺め
展望台に向かって石段を登ると目に入る「見上神社」。
そして展望台です。
私は、ウラから登ってきたみたい。
ここが、平べったい島「壱岐」の最高峰。
標高は213m。よかった、わが千葉県よりも低い?
低いとはいっても、360度眺望がききます。
これは、北西、これから向かう「猿岩」の方角かな。
こちらは南東。福岡の方角。
これは、南西、だったと思うw
この先に「中央展望所」なるものがあると書かれているのに、そのときは気づかず(^^)
ここは、東側の展望所で、このほかに中央と西側の2か所に展望台があった模様・・
あれか・・ただの電波塔があるだけ、と勘違いしてしまいましたw
壱岐島民の憩いの場のようでした。
郷ノ浦の町瞥見
クルマを走らせ、郷ノ浦の町に入りました。
郷ノ浦は、壱岐の人口約25,000人のうち、12,000人が集まる壱岐でもっとも大きな町です。
福岡県に近いですが、行政的には長崎県に属します。
朝から釣りを楽しむ人々。
釣りが上手かったらな、と考えることがある。
釣りの達人は、毎日、昨晩のような新鮮なお刺身を舌鼓できるのだろうか。
それにしても、港町の雰囲気はいい。
向こうに見える橋は「郷ノ浦大橋」。
細長い入り江なので、あれがないと、対岸に渡るのにたぶん徒歩で30分以上かかると思う。
入り江だけでなく、丘陵をトンネルで貫き、住宅街と住宅街の往来をスムースに。
対馬でも感じましたが、長崎県の行政は、離島の生活インフラに予算を割いてますね。
さて、次の目的地「猿岩」へ向かいますか。
郷ノ浦から「猿岩」まではクルマで20分くらいです。
快適な壱岐のドライブ。ときおりクルマを止めて見学。
昨夜いただいた壱岐米のたんぼだろうか。
見晴らしのいいスポットには、ちゃんと駐車スペースがあります。
きれいな入り江の眺め。
交通量も少なく、道はきちんと整備されて、気持ちのいいドライブです。