三連休狙い撃ちの台風15号【東海汽船・八丈島行き】旅の中止を決断した日

2022年の9月シルバーウイーク。

3連休がふたつ並び、私は後半の3連休に狙いを定め、八丈島&三宅島の弾丸旅を画策。

今年ハマりはじめた島旅にターボをかけるつもりでした。

伊豆諸島は、神津島と式根島以外は行ったことがないので、1か月前からそれはもう楽しみ。

台風が心配でしたが、運よく前半の3連休に向かってくれて、後半は秋晴れの八丈島となる予定でした。

ところが、好事魔多しとはよくいったもので・・・

無情な台風15号が発生

会社を定時に退社し、荷物の準備を整え、何気なく東海汽船のHPを見てみると、

こんな表示が。

あわてて、天気予報を確認すると・・・

なにこれ! 伊豆諸島直撃じゃん!

また来やがったのか・・・油断してました。

この旅のプランと台風の進路を照合すると・・・

日付

午前

午後
9/22(木)

 

東京22:20 ⇒

9/23(金) ⇒ 八丈島8:55 八丈島 泊
9/24(土) 八丈島9:40 ⇒ ⇒三宅島13:25  泊
9/25(日)   三宅島13:35 ⇒ 東京20:45

どう考えてもヤバいでしょ。帰途に襲われる公算大。

なんたる運の悪さ。

 

しかし、今夜の出発時間が迫ってる。どうすべきか決断しなくてはならない。

台風は土曜日から日曜日にかけて、伊豆諸島から関東近海を横断。

帰途に影響があると思われ、行ったっきり帰ってこれない恐れが大いにあると判断。

旅の中止を考えました。

問い合わせができない東海汽船

ところが、東海汽船の電話対応が9:30~18:00。

現在19時。連絡ができない。

東海汽船のHPを大急ぎでかつじっくりと読み込むと、

  1. Webで予約した場合のキャンセルは出航48時間前まで。
  2. 船が欠航となった場合は、自動キャンセルとなり払い戻しとなる。
  3. 運航状況が「 ★ 」の場合も、キャンセルしてもキャンセル料は不要。

3の運航状況が「 ★ 」とは、天候の見定めが困難なため、船は途中で引き返したり、違う島に着岸する場合があるという状況で、私が乗る船もこのステータス。

具体的にどんな状況なんだろうと相談したくても電話はつながらないし、キャンセルしても手数料無料になるのはわかるが、欠航時のように「自動キャンセル」にはならない。

つまり、ほおっておくと、単に無乗船扱いでチケット失効になる可能性がある。

それでは困るので、私は準備していたキャリーを転がして竹芝桟橋に向かいました。

もちろん、気分は暗澹たるもの・・

30分以上考えた「旅の中止」

ターミナルに着いてみると、連休前夜なのにこころなしか人の流れは少ない。

ボードで、もう一度状況を確認します。やっぱりだめか・・

大島や神津島に行く便は、ふつうに就航ですか。ズルいな(^^)

天気予報を確認しても、連休中の伊豆諸島は雨。

ただの雨ならいいけど、船が欠航するかもしれないとなると。

カウンターで状況を確認すると、たしかなことは言えないが、帰りは少々きついかも。

そして、キャンセルしてる客も結構出てるとのこと。

30分以上考えて、やっぱり中止としました。

私は会社員の身。船が欠航して出勤できませんでしたでは済まないんです。

それも不可抗力的な事故ならまだしも、台風迫ってるのわかってたんだろ、となります。

社会人の常識とはそういうものです。

八丈島はいつでも行ける。

気持ちの整理がついて、八丈島で予約した宿とレンタバイクに電話しましたがつながらない。

明日かけるしかないか。

 

少しづつ、ターミナルが賑わってきたな、と思ったら、会話から推測するに大島への旅客。

大島行きはふつうに就航か。うらやましい・・

気をつけて行ってらっしゃいませ(^^)

腹いせに竹芝桟橋の夜景テロ

このまま帰宅するのも悔しいので、腹いせに竹芝桟橋のテラスを散歩してみました。

築地大橋のライトが悲しく見えるわ。

晴海のマンションをバックにさるびあ丸。

この船は、家族で神津島に行ったときに乗ったなあ。

さるびあ丸の船首へ。

レインボーブリッジが見えます。

雲の動きが速い。中止の決断は間違っていなかったと思う。

こちらが乗る予定だった橘丸。

不安におののきながら旅したって、疲れるだけ。

伊豆諸島くらい、いつでも行けるよ。

帰途につく電車に揺られるうち、だいぶ心も落ち着いてきました。

でも、やっぱり悲しい・・・

帰りの電車の中で、ウオークマンで聞いていたのは「杏里 悲しみがとまらない」でした(^^)

ブルーなメロディと、杏里の声が悲し気にひびくこの曲好きです。

フォロワーの皆様に励まされて嬉しい

数年前の私だったら、無理して出発していたかも。

少しは大人になったという証だろうか。

この間、いろいろとツイートしていたら、優しいフォロワーの方々が声をかけてくださり嬉しい。

私は一人旅愛好家で孤独を好むけど、同志の方々の温かいお言葉には癒されます(^^)

さらに翌朝のキャンセルの電話は、宿やレンタバイクともども気持ちのいい対応。

三宅島の「朝信」というレンタバイク屋さんは「台風来るよ。旅行やめたほうがいいよ、キャンセル料?いらない、いらない」と言ってくれました。

次行くときは、必ず利用させていただきます。

追記:翌々日

結果論的には、船はちゃんと就航し、帰ってくることもできたようです。

でも、東海汽船のHPでは、常時「 ★ 」のマーク。

これでは、安心して旅はできず、不安が楽しさを押しつぶしていたことでしょう。

帰宅翌日が出勤の身では、正しい選択だったと思ってます。

あと、「お客様センター営業時間外から出航時刻までの間にキャンセルをしたい場合」は、その旨をWebサイトからメールしておけば、メールした時点でのキャンセル規定で手数料が判断された模様。

つまり、今回のケースは「 ★ 」だったので、自宅からメールしておけば、わざわざ竹芝まで行かなくても無料でキャンセルできたみたい。

ひとつ勉強になりました(^^)