「ロストバゲージ」とは、航空機に積み込まれたはずの荷物が、どこかへ消えてしまうこと。
原因としては、
- 空港での積み忘れ
- トランジットの際の積み間違い
- ターンテーブル上の荷物の取り違え
などが挙げられますが、実は私も1度経験しています。
40回の海外一人旅。
飛行機はそれこそ100回以上軽く乗っているはずなんですが、それで「ロストバゲージ」の被害がたった1回というのは、運がいいのかな?
サラリーマン旅行者。
すなわち、時間のない弾丸旅行者が、「ロストバゲージ」を回避する方法は一つしかありません。
結論を先に言うと
喜び勇んで旅に出て、目的地に着いたら、なんとターンテーブルに、自分の荷物が出てこない。
私たちサラリーマンは、時間に追われているんです。
いくらリカバリーしてくれるといっても、その日のうちに来るわけないし、そんなもの、待ってられますか?
つまり、往きの飛行機の預け荷物に、カメラの充電器やら、帰りの「eチケット」やら、海外旅行保険証やら、「地球の歩き方」やら、現地でなくなったら困るものは、絶対に入れてはいけないんです。
ところで、私が過去に1回だけ経験した「ロストバゲージ」について紹介しますね。
アエロフロート航空で経験したロストバゲージ
舞台は、アエロフロート航空。カナリア諸島の旅の帰り。
マドリードからモスクワを経由して、荷物も私とともに成田に帰ってくる予定でした。
ロストバゲージである知らせが、どのように荷主に伝えられるのかは知りませんが、そんな知らせを受けていない私は、成田空港第一ターミナルのターンテーブルの前で待ちぼうけ。
全然、荷物出てこないな、と感じていたところ、ずいぶん前から、ターンテーブル上に、人の名前がたくさん書かれたボードが置かれていることには気づいてました。
そして、そのボードが、ロストバゲージの案内。
一通り、荷物がはけた後で、スタッフがそのネーミングボードを貼り付けたのがこれ。
ロストバゲージにあった方の名前がリストのように掲載されていたのでした。
当然、乗客たちは、不満たらたら。
女性客は「ドライヤーが入ってるのよ!明日どうすんのよ!」と詰め寄ったりしてました(T_T)
グランドスタッフに文句を言う客が次々に出て、私などは、逆にスタッフかわいそうだな、という目で見ていたのですが、私の順番が来て「こういうことよくあるんですか?」と聞くと「そうなんです。」と一言。
モスクワで乗り継ぐ際に、積み残してしまったそう。
たしかに、このときのフライトはマドリード発が少し遅れ、成田行きが定時発なら、私自身が乗り遅れていたのですが、成田行きが35分延発になって、救われたんです。
と考えれば、荷物なんて二の次で、私だけでも帰って来れたことに感謝せねばならない。
だって、モスクワで乗り遅れていたら、1月4日の初仕事、無断欠勤だったんですから(笑)
カウンターで、いろいろ手続したうえで、バッグの暗証番号まで聞かれ、私は手ぶらで家路につき、その2日後 にはるばるモスクワから宅急便で荷物が届いたのでした。
手ぶらで帰って(カメラバッグは持ってますが)来れて、逆にラッキーだったんでないかい?
ま、帰りの便でよかったという事例です。
そのときの記事はこちら
ロストバゲージの被害に対する回避策
これは、正直ありません。運です。
さらに、単純に荷物が送れるだけのディレイドバゲージの場合は、原則として航空会社の補償もないらしい。(クレジットカードに付帯されている場合もあるので、調べてみる価値はあります)
有効な回避策がないなら、私のような弾丸旅行者は、どのように考えればよいでしょうか。
冒頭でも申し上げたように、
これしかありません。
弾丸旅行者は、数日間の旅をしたら、日本に帰国するんです。
どこかえ消えてしまったバッグなど、はっきり言って、待ってられません。
ロストバゲージの最悪なケースは、当然ですが、往きのトランジットでの荷物積み残し。
ということは、そうなってもいいように、
- カメラ関係の備品(レンズ、SDカード、充電アダプターなど)
- 娯楽関係の備品(ウオークマンなど)
- 常時使用しているような医薬品など
- 当たり前ですが貴重品の類(eチケットなども含む)
これらはすべて機内に持ち込んでいます。
カメラバッグやナップザックが多少重くなるのは仕方ありません。
では、往きの飛行機にあずけてもいいものは、現地でかんたんに調達可能な、衣類や洗顔用具ぐらいということになります。
まとめ
私のようなサラリーマン弾丸旅行者が心がけるべきは、いかに不用意に時間をとられるリスクを抑えること。
ロストバゲージなんかはその最たるものです。
ですから、上記の対応のほか、できるだけ早くターンテーブルの前に行って、他人に間違って持っていかれるリスクも回避する必要もありますね。
さらに、往きの便でなくても、旅の道中でも、降機したあと観光する日程がある場合は同じです。
預け荷物に、旅行必要資材は積めません。
機内持ち込みの荷物が少々増えますが、こうすることで、リスクは最小限となり、快適な旅を楽しむことができます。
逆に、帰国の際は、お土産やら、交換レンズやら、詰め込めるだけ詰め込んで、背中のリュックとカメラバッグを軽くして、帰国フライトを楽しんでます!(^^)!
おカネ、時間に制約のあるサラリーマン弾丸旅行者は、知恵を絞って、すべての旅を、素晴らしく終えたいですよね。