台湾には「夜市」が無数にあります。
日本で言うところの屋台や縁日が盛大に並ぶ「夜市」。
ことのはじまりは、共働きが多い台湾において、家庭で自炊する習慣があまりなく、どうしても外食が多かったというのがきっかけ。
それが、料理屋さんにはじまり、生活雑貨屋さんとなり、ゲームや余興にまで発展して、毎晩がお祭りのような「夜市」文化が構成されました。
夜市で食べる「焢肉飯」
夕方になって、ドミトリー「寓見青旅」を抜け出した私は、龍山寺の方角へ歩きました。
Googleマップによると、そちらのほうに「夜市」がいっぱい連なっているようだったから。
夕暮れの龍山寺が素敵だった。
この龍山寺、21時まで開門している。帰りに寄るつもりです。
ほら、「夜市」が見えました。
台湾をたずねて、夕食目的で「夜市」を歩くとき、わざわざ有名どこを訪れる必要はない。
それが旅の記念であったり、「士林夜市」のような巨大マーケットに行きたいんだ、という目的があるなら別ですが、夕食を食べるだけなら、そのへんの「夜市」で十分。
地元住民で賑わうお店を選べば、食事はほぼ間違いなく美味しい(ハズレもあるかなw)
ほら、このお店なんか、地元民で行列ができてますよ。
私も並ぶことにしました。
賑わってるけど、回転も早く、すぐに食事にありつけそうです。
店員さんが注文をとりにきました。
私は「魯肉飯(大)」をオーダー。「魯肉飯」なんて久しぶりだな・・
イートインの人もいれば、弁当にして持ち帰る人もあり。
私は、店の中でいただきます。
それにしても、すごい活気。オーダーが次々と入り、続々と紙箱が運び出されます。
こりゃ、見てるだけで楽しいわ^ ^
お、私の料理がきました・・・・?
これ、どう考えても「魯肉飯(大)」ではないよな。オーダーミスしちゃったようだw
でも美味しそうだから、まいいか。察するところ、これは「焢肉飯」、つまり豚肉だね。
うわ、豚肉、しょうゆで煮込まれて柔らかい柔らかい。
こちらは、生揚げ。
いやあ、美味しすぎて、あっさり完食。ほんとに旨かったぞ(^ ^)
これで85元(365円)、幸先よし。
「艋舺夜市」から「華西街観光夜市」
さて、食べ終えて外に出ると、すっかり夜のとばりが。夜市はこれからが本番ですね。
さっきのお店がある場所は「艋舺(もうこう)夜市」。
この一帯すべてを「艋舺夜市」と呼ぶそうです。
いろんなものが売ってますよ。
台湾では、毎晩のように縁日が開かれてる、といったとこですね。
さっきの焢肉飯でお腹いっぱいだけど、こんなところをブラブラ歩くのが、たまらなく楽しい。
ホテルに歩いて帰れるってのもあるよね。
ほんとに、台湾のプチ住民になった気分です。
有名どこじゃないので、日本語が耳に入らないのもいい。
やっぱり、手近な夜市を選んで正解だった。
通りを西へ歩いていくと、ぶつかった門。
これこそ「艋舺夜市」の一部である、「華西街観光夜市」。
こちらは、アーケードがあって、商店街のような夜市です。
いきなり「関東煮」なんて提灯が登場しますが、ネクタイやバッグも売ってます。
香港の廟街を思い出しました。
おや、マッサージ店もあります。
足の裏に穴が開くかと思った「足ツボマッサージ」
このさいだから、足の疲れをとってもらいましょう。
さすがに、マッサージ店に入る際は、Googleマップなどの評価を確認した方が良い。
なかには、ぼったくりの悪質店もなくはないから。
ま、台湾ならば、そんなに心配する必要もないんですけどね。
日本語カタコトのお姉さんに案内されて、着替えます。お茶のサービスがあります。
この施術がはじまるまでの瞬間がたまらないw
そして、このお姉さんの指の力が凄まじかった!
ほんと、足の裏に穴が開くかと思ったほどw
マッサージしてもらって、わざわざ痛くなるなんて、私も変人だ(^ ^)
でも、施術してもらって、少したつと、ふくらはぎが軽く感じたりする。これほんと。
40分のマッサージで500元(2150円)。今回の台湾で、もっとも高い買い物w
でも、気持ちいい買い物だった。ところで、大阪ってなんだ?
ちなみに、この「大阪」の場所はこちら。関西弁は飛び交ってませんでした。
夜でも賑わうパワースポット「龍山寺」
さて、足も軽くなったところで、ぶらぶらと宿に戻りましょう。
帰り道の途中にある「龍山寺」。
ていうか、21時まで開いているし、夜の方が幻想的だと聞いて、帰りに寄ったんです。
この「龍山寺」は、お寺の多い台湾においても、歴史ある寺院の筆頭。創建は1738年。
第二次大戦では、ほとんど部分を焼失したらしいですが、その都度再建されてきた、台北のパワースポット。
「台北の三大廟門」のひとつとされるほど、拝観者も多く、正月には大変な来場者でごったがえすという。
つくられた霧だけど、たしかにこれは幽玄だ。
境内には、うすくライトアップされた滝もあります。
奥に入っていくと、次々と現れる社殿。南北に長い龍山寺。
市民の憩いの場にもなっているようです。
みなさん、真剣にお祈りしてるんだけど、このおまじないのやり方がわからない。
この赤い半月のような積み木を投げては拾い、投げては拾い・・・
着地した形に意味があるのだろうか。
呪文の意味はわからなかったけど、私もお祈りしました。娘たちが就職できますように。
美しい提灯。
寺院の屋根と古いビルが、なかなか対比の妙。
龍山時も、正式には「艋舺龍山寺」というみたいです。
毎晩こんなに賑わってるのかな。台湾人は夜更かし?
でも、日中は蒸し暑い台湾も、夜ともなれば、気温は20度以下に下がります。
気持ちのいい、龍山寺の散策。
さて、そろそろ閉門の時間。宿に帰りますか。
夜見ると、ほんと芸術だわこれ。
夕暮れ時にも立ち寄った「剥皮寮歴史街区」を抜けて帰ります。
これまた、とんでもなく幽玄な世界。
台湾の旅は、天然のファンタジー。
久しく見てなかった幻想的なアジアの街景色に、感動してしまいました(^ ^)