北竿のバイク周遊&馬祖最高峰「壁山」から見下ろす滑走路【台湾・馬祖旅行記 #8】

さて、無人島「大坵島」から帰って、時刻は11時。

日没まで、あと7時間。

こうなると、小さい島。7時間もあると時間を持て余す。

北竿がどのくらい小さいかというと、9.9㎢。

紀伊半島の南端の潮岬。そのすぐ東にある紀伊大島が9.47㎢だから、同じくらい。

北海道の天売島や焼尻島が、だいたい5㎢だから、7時間もあれば多すぎ、となるのもわかるでしょう(^ ^)

北竿郷で食べるチャーハン

しかも、バイクという足まであるので、とにかく気の向くままにツーリングをすることに。

まずは、港近くにあった神社でお参りしてから。

航海の安全なんだろうけど、ツーリングの安全もお願いします。

では、大坵島の玄関口だった橋仔村にさようなら。

では、ツーリング開始。

Eバイクでなく、ガソリンバイクだし、満タン返ししなくてよいと、女主人さんから言われてるので、すごく気がラク。

とりあえず、島の尾根を越えて、北竿郷という北竿の中心街まで来ました。

女主人さんが気にかけてくれた通り、島の道は急峻。

いろは坂なみの道路が、島の尾根を巻いていると言っても過言ではない。

バイクを止めた場所の目の前にあった寺院。馬祖では唯一の2階建寺院らしい。

その付近を散歩します。

南竿もそうだったけど、馬祖の産業は自然観光なんだよね。

したがって、日中の町は、ほんとに静まり返っています。

ちょうど、お昼近くなので、ランチでもと思ったけど、静まり返っているw

と思ったら、突然、扉が開いて「おいで、おいで」と呼んでくれたおばあさん。

台所に案内してくれて「なに食べる?」みたいに聞くので、思わず「チャーハン」。

美味しい卵チャーハンが出てきました。

中華圏はいいよな。

ご飯物が大好きな私としては、てきとうにチャーハンとか、魯肉飯とか、回鍋肉とかオーダーしておけば、熱々の美味しい料理が出てくるから。

馬祖最高峰の壁山から見下ろす北竿空港滑走路

では、腹ごしらえもすんだので、島の最高峰の展望台に行ってみますか。

バイクで登ること数分。

展望台に着いてバイクを止めると、なかなか興味をそそられる色彩のバスが通り抜けていきました。

さすがに、ここは人気の場所なのか、先客がいます。

標高298m。だから昨日の南竿の雲台山が248mだったから、そこより50m高い。

北竿郷の町が箱庭のよう。

それどころか、北竿空港の全景が手に入りました。

私も長く旅してる方だけど、地上から滑走路の全景を拝むのは初めてかも。

ここに、ブーン、とプロペラ機が着陸してきたら雰囲気満点なんだけど、1日数本しかないフライト。

待ってたからと言って、タイミングよく来るはずがないですね^ ^

滑走路の両サイドにビーチが広がっているのもユニーク。

そして、滑走路の向こうに島が見える。

島かと思ったら、陸続きなんだ。

どうやって行くのかな、と目で追ってみると、滑走路の下をトンネルで抜けるみたい。

ちょっと、行ってみようか。

なかなか楽しい絶景の壁山でした。

螺蚌山自然歩道は登山道

ほんとだ、滑走路の下がトンネルになってた。

そして、道路はビーチ沿いに。

11月の馬祖も、緯度は那覇とほぼ同じ。

だから、感覚的には泳げそう。誰もいないから、気持ちいいだろうな。

そして、ガンガン、バイクで登っていきます。

これは、道を間違えて、反対側の岬。

それでも、さっきの滑走路を反対側から見ることができました。

そう、さっき壁山の展望台から見たのはこれ。

日本語表記もあるということは、日本人も来ることあるのかな。

女主人さんは、「日本人はレア」と言ってたけど。

さて、バイクを止めて登ります。ほんとにこれはハイキングコースだ。

おおっと、検問? いや、誰もいなかった。

誰もいなかったから、入っていいんだろうと、短絡的に考えて踏み込んだけど、簡単に落下できる地形。

ほんとに気をつけないと、日本のハイキングコースのように考えてはいけない。

もし落ちたら、ずっと発見されないか、運が良ければ黒潮にのって日本に帰れるかもしれないけど。

そして、行く手に、なんとロッククライミングが現れました。

行く時は下り、だけど帰りは登らなくてはならない。

公共の遊歩道の途中に、ロッククライミングが含まれてるとは、笑える。

少し考えて自重しました。

山登りのプロじゃないし・・・そして、靴もビーサンだし。

周りに誰もいないし、なにかあったら、と考えてしまった会社員旅人の悲しい性。

でも、こんな地の果てのような景色に出会えただけでも貴重な体験。

11月の台湾海峡を吹き抜ける潮風を味わって、退散です。

今回の3泊4日台湾・馬祖列島弾丸ひとり旅の全行程・旅費などのまとめはこちらです。