治安の悪さにおびえながら歩くより、観光バスツアーに切り替えよう、そう思いました。
次の瞬間には、まさにそのオープントップバスが、タイミングよく循環してきました。
アルゼンチンでも、ハバナでも楽しめたオープントップバス。
手軽に、街の主要エリアを巡るにはうってつけです。
治安の心配をする必要もない。
オフィスに入って、チケットを購入しようとすると、220ランド。
しまったぁ・・・
財布やらカードやら、重要なものは、すべてホテルに置いてきたんだった・・・
ポケットをまさぐっても、出てきたのは170ランドほど。50ランド足りない・・・

仕方なく、ホテルにお金をとりに戻ります。
強盗対策がなんてこった・・
現在8時半。次のバスは9時とのこと。
ロングストリートからホテルまで、片道約2キロ。往復4キロ。
早歩きで、ホテルに戻ります。
怖いので、さっきは通らなかった公園をショートカット・・・

シティ・サイトシーイング イエロールート
息を切らしながら、またオフィスにやって来ました。
まったくもって間抜けなハナシです(笑)

いくつかルートがありますが、チョイスしたのはダウンタウンを回るイエロールート。
1周50分程度というのも手ごろだし、なによりケープタウンの街並みを見下ろせるというのがいい。
治安を気にして、入れないエリアだってあるわけですから。
その他には、テーブルマウンテンからキャンプス・ベイを回るレッドルートや、さらに遠回りするブルールート、喜望峰やワイナリーを回るルートもあるようです。
今回は、私は自分でハンドルを握りましたが、オープンデッキのほうが、写真は撮りやすいよね。

イエロールートは、約20分間隔。ちょうど9時発のバスが止まっています。

朝9時というのは、夜明けの遅いケープタウンでは早朝なのでしょうか。
観光客がほとんどいません。

観光案内用のイヤホンももらいました。

チャンネルを合わせると、日本語もありました。

隣のレーンに入ってきたバス。レッドルートかな。

出発間際になって、家族連れが乗ってきました。発車時刻です。

まずは、ロングストリートを北へ。

私は基本的に徒歩のほうが好きだけど、治安を気にすることなく、堂々とカメラを抱えていられるオープンデッキからの眺望もまたいい。
たとえるなら、サファリパークの中を、鋼板で覆われたクルマで見物する気分?

右手に見えるのは、ケープタウン州の政府事務所ですよ、と解説してくれるのもいい。

ここを右折し、クイーン・ビクトリア通りに入ります。

その角にあるのが、聖ジョージ大聖堂。

その隣が図書館。

そしてカンパニーガーデンズが続きます。
このカンパニーガーデンズは、南アフリカで最も古い庭園で、今は市民の憩いの場となっているとのこと。

公園の反対側にも、立派な図書館が。


そして、公園側に目を移すと、これは正門かな。

治安も、そんなに悪そうじゃありません。

しばらく進むと、プラネタリウム。

さらに北へ、雲をかぶったテーブルマウンテンが視界に入りました。

すごいホテルだな・・
マウント・ネルソン・ホテル。5つ星ホテルで、1泊4万円は下らないそうです。

それにしても、見事なほどに雲に覆われてますね。
昨日のドピーカンは、本当に運がよかった。なにしろ、ここには3日しかいられないわけですから。

でも、雲の上のテーブルマウンテンというのも面白そう。

今度は南下し、再びダウンタウン方面に戻ります。

セントメアリーズ大聖堂の角を右折。

この茶色い壁は・・・
聞き逃しちゃいました(笑)


モスクもあるんですね。

ビル群と工事現場。

マンデラ氏ですね。

キャッスル・オブ・グッド・ホープ
茶色い城壁が見えてきました。
キャッスル・オブ・グッド・ホープ。南アフリカで最古といわれる建物です。

17世紀。オランダの東インド会社が、総督を住ませるために建てたとのこと。

列強国支配の象徴のような建物ですが、現在は観光地になっています。

ここでバスは停車。キャッスルの見学を終えた観光客が数人、乗り込んできました。

城壁のカタチは五角形だそうですが、上から見ないと、さすがにカタチはつかめません。

そして、このあたりは、特に治安の悪いエリア。

オープンデッキから見るケープタウンのダウンタウン
あの時計塔は、なにかの教会かな、と思ったら、市役所でした。

この市役所前のダーリングストリートを西へ。

晴れていて、風もなく、ほんとに気持ちいいです。

右手には、グランドパレードと呼ばれる広場が広がります。
ここも、治安が特に悪いエリア。
その向こうに、鉄道駅があります。
南アフリカといえば、超豪華な高級列車が走っていることで有名ですが、私は、イベント列車の類にはあまり興味ありません。
生活色豊かな、ふつうの列車はぜひとも乗ってみたいですが、これがまた治安の悪さの巣窟になっているそうです。

はた目には、警察車両もあるし、治安悪そうには見えないんだけど。


この壁画。音声で説明があったけど、忘れちゃいました(笑)

右折して、ケープタウン駅方面へ。
これは、ケープタウンきってのフラワーマーケットだそうです。

24時間使える、シティ・サイトシーイングのチケット。
もったいないけど、イエロールートの1周で使い捨てます。
でも、ケープタウンの街並みを瞥見できてよかった。

ロングストリートのオフィスに到着しました。

イエロールート、それなりに人気があるみたい。タクシーを乗り継ぐより効率的だし、なにより安全だし。

ロングストリートで食べるサンドイッチ
イエロールートの50分に満足して、オフィス隣の喫茶店へ。

朝食を食べてないので、なにか腹ごしらえ。

この循環観光バス、人気ありますね。
私が乗ったときガラガラだったのは、単に朝早すぎたからのようです。

黒人スタッフが、てきぱきと給士。
シティ・サイトシーイングのオフィスに併設されてる喫茶だから、客層は国際色豊か。
それでも、日本人はやっぱり少ないようで、「アリガトウ、サヨウナラ、トウキョウ、オオサカ・・・」と、知っている日本語をひたすら話しまくる、陽気なスタッフでした。

昨夜は、赤ワインがおいしいことをいいことに、バイキングのステーキを食べ過ぎたので、野菜サンド。

これで、今回の旅も最終局面ですね。油断せずに、ホテルに戻りましょう。