いよいよ、本日の行程、ラストスパート。
カレーズ楽園を見学して、ホテルに送ってもらいます。
ガイドさんは、もうヘトヘトのようですが、そんなことおくびに出さず、丁寧に教えてくれます。
それに、例のパスポート紛失の日本人の対応もこなしてます。
誠実なガイドさんです。
すでに、夕方の17時。私もさすがに疲れてはきましたが・・・
トルファンを潤す源泉 カレーズ楽園
カレーズとは、砂漠地帯に造られた地下水路のこと。
トルファンは砂漠の町。年間降水量は16mmほど。
この地下水路がなかったら、繁栄はありえませんでした。
ちなみに、「1日フリーチケット」に、このカレーズ楽園は入っていないので、ガイドさんが買いに行ってます。
40元でした。
まずは、中に入り、ガイドさんと並んで座って休憩(^。^)
だって、ほんとに暑いんです。
40度はないと思うけど、そもそも身体が暑さにまだ慣れていない5月(正確には4月)。
さすがに、頭がぼーッとしてきました。
座りながら、民族衣装の人形を眺めます。
さて、汗が引いたところで、ガイドさんの説明。
このトルファンが、ここまで繁栄してきたのは、天山山脈に降る、年間800~900mmの雨雪による。
この降雪による万年雪が少しづつ溶けて、トルファンの町を潤しているのであると。
その地下水脈の総延長距離は、なんと5000キロ。井戸は1200箇所にあるという。
万里の長城、京杭大運河と並んで、古代中国三大土木工事に数えられているそうです。
これは、当時の一家の様子かな。
と、こんなところで、林則徐に出くわすなんて驚き。
林則徐といえば、1830年代、イギリスが清に持ち込むアヘンに敢然と立ち向かった勇敢な人物。
というぐらいしか、私などの記憶にはないのですが、説明書きを読むと、
- 林則徐のためにアヘン戦争が起きてしまったと考える清政府は、林則徐を左遷。
- 左遷され、新疆にやって来た林則徐は、トルファンを通ったとき、地下を水が流れるカレーズを目にし、大いに驚いた。
- 林則徐は、この地下水プロジェクトを、新疆全域に広げ、今でも住民から慕われている。
それは、知らなかったです。
ここでは、民族衣装を着て写真撮影するのが記念行事?
カレーズの断面イメージ
こちらは、カレーズの断面。竪穴式に20m間隔ほどに掘った後、横につなげていくのが工法だったようです。
古代の方々の英知の結晶ですね。
カレーズ楽園でした。
時刻は18時。ガイドさんお疲れ様でした。
汗をだらだら流しながらも、きちんとガイドしていただき、とても誠実な方でした。