【シルクロード】11日目(その2)リニアモーターカー431kmで弾丸帰国

さて、10連休をむさぼるように楽しみ、とうとう帰国しなくてはならない時間が迫ってきました。七宝老街を後にして、地下鉄駅に向かいます。

虹橋空港であれば、来たときのようにタクシーで10数分。ところが、帰国便はANAで空港は上海浦東。東シナ海に突き出した場所にある空港なので、それこそ、上海の都心を、西から東へ丸々横断する感じになります。

七宝老街から上海浦東へ

しかし、ルートは簡単です。七宝老街の駅があるのは地下鉄9号線。この9号線で、上海の中心までもぐりこめるので、「世紀大道」駅で下車。ここで2号線に乗り換えれば、その終点が浦東空港です。トータル、2時間強をみておけばいいんじゃないでしょうか。

2号線で上海浦東空港へ向かうときの注意

地下鉄2号線は、虹橋と浦東を結ぶ、上海地下鉄の東西の大動脈と言ってもいいでしょう。ここで、注意というほどのことでもないんですが、2号線で上海浦東に向かう場合、多くの列車が途中の広蘭路で止まり、乗り換えになります。

私は2015年に、はじめてこの2号線で虹橋から浦東に向かっているとき、当然浦東空港まで直通と考えていたところ、途中駅で急に乗客がいなくなり、電車が逆に走りはじめて、大いに焦ったことがあります。

※この広蘭路駅での乗り換えは、解消に向けてダイヤ改正が行われているようですが、詳細はわかりません。

リニアモーターカーで上海浦東空港へ

もう一つの行き方、上海名物のリニアモーターカーを使う方法。この場合は、「世紀大道」駅で2号線に乗り換えたあと、「龍陽路(龙阳路)」駅で、リニアに乗り換えます。

リニアモーターカーの正式名称はマグレブ。そうです、現在JR東海が建設中のリニアモーターカーが、上海ではすでに走っているんですね。

この方法だと、龍陽路から浦東まで地下鉄だと45分かかるところを、わずか8分。

さすがリニア、という感じですが、私は上海に来るたびに都心に出る手段としてリニアを使っていたので、はじめて乗るならともかく、あまり気にも留めていませんでした。

リニアモーターカー 最速430kmの時刻表

このリニアモーターカー。最高速度は時速430kmと聞いていましたが、いままで私が乗った際は300km。そんなものかな、と思ってましたが、時速430kmを出すリニアは、時間帯が限られているようなんです。

【上海リニアモーターカーが時速430kmで走る時間帯】※2019年5月現在

上海浦東 ⇒ 龍陽路

9:02~10:47

15:02~15:47

龍陽路 ⇒ 上海浦東

9:00~10:45

15:00~15:45

通常時速300kmで、上記時間帯だけは、最高速度を430kmまで引き上げるようなんですが、注目したのが、龍陽路 ⇒ 上海浦東の15時発。

私は、17:05のANA便で帰国するので、15時ごろまでに上海浦東空港に着いている必要がありますが、ちょうど、その時間じゃないですか!

このチャンスを活かさない手はない! 地上最速の経験! 10連休最後に、またひとつ楽しみが増えました。

ちなみに、リニアモーターカーは15分間隔で運行されているので、15:00~15:45というのは、15時ちょうど発、15:15発、15:30発、15:45発の4本があるよ、ということです。

「七宝老街」駅から「龍陽路」駅へ

さて、余裕を見て、12時半ごろに七宝駅から地下鉄に乗り込みます。なぜかすごく混んでいて、「世紀大道」まで座れませんでした。

七宝から世紀大道までは14駅。

そして、世紀大道駅で2号線に乗り換えます。

「龍陽路」駅で下車。中国語だと「龙阳路」と、字体がまったく違うので、注意する必要があります。

七宝駅から、1時間ちょっとで着いてしまったので、現在14時過ぎ。15時までの時間調整に、龍陽路駅前のマックでランチです。

地上最速 時速431km わずか数分の感動体験! 

14時半ごろ、エスカレータに乗って、リニアモーターカーのコンコースに出向くと、時刻表がありました。たしかに、15時から15:45発が、時速430kmとなっています。

時速300kmであろうが430kmであろうが、料金は同じ。片道、普通座席で50元です。ところが、予約済みの航空券を提示すると、10元割引になり40元になるという。

ためしに、ANAのアプリを開き、スマホでEチケットを見せると、あっさり40元で発券です。これが、リニアのチケットと10元のお釣りです。

 

浦東へ行く列車を2本ほど見送り、駅の中へ。保安検査はあっさりしたもので、あの新疆ウイグル自治区での体験とは雲泥の差。

新疆ウイグルをベースにしろ、とは言いませんが、安全対策はしっかりして欲しいところです。

ホームに上がります。

ちょうど14:45の列車が発車した直後。旅の終わりが近づいてますが、いまは時速430kmのことで頭がいっぱいです。

 

これが、リニアモーターカーの軌道。くわしいことはわかりませんが、電磁波が出てるんでしょ?時計とかスマホとか壊れないのかな??

発車数分前、ロボットのような車体が入線してきました。

乗り込みます。これを利用するのは、もう何度目かになりますが、いつもガラガラ。たぶん料金が高いんだろうな。地下鉄なら、5元しないところを50元。10倍の料金です。

いよいよ出発。15時ジャスト、数秒の狂いもなく出発です。

1分後。時速157kmに達しています。

2分後。一気にスピードが跳ね上がり、時速306kmに。しかも、まだ、加速をやめません。

地上で時速300km以上は、私にとって未知の領域。

そして、発車から2分43秒後。時速401kmに達しました。

このときの窓外の景色は、まさに飛ぶような流れ。実際、空を飛べるスピードですから。

シャッター速度1/1000秒で撮っていても、ぶれるこの速さ。

発車から、ちょうど3分後。ついに、時速431kmに到達。430でなく431kmなのはサービスかな。

地上でのこの速度体験は、おそらく、品川~名古屋のリニア中央新幹線に乗るまでは、破られることはないでしょう。

リニア中央新幹線は、トンネルばかりと聞いています。

こちらのリニアモーターカーは、トンネルなどひとつもありません。ものすごい速さで、高速道路を行くクルマを抜き去っていきます。クルマ側から見たら、どんな感じだろ?

単純に速度差4倍ですよ(笑)

 

時速431kmの異次元体験はわずか数分。緩やかに減速にはいり、上海浦東空港に到着です。

ANA機から見下ろす東シナ海 天皇陛下がくれた10連休に感謝

駅に着いたのが15時10分頃。ANA便のフライトは17:05なので、ちょうどいいです。

10連休最後の日であり、夕方でもあるので、激混みかな、と思ったら、全然そんなことない。

窓際ゲット。最後の最後まで、旅を楽しもう。

免税店に、「楼蘭ワイン」あるかな、と期待してのぞいたんですが、無理でした。かわりに、娘たちや同僚へのお土産をこまごまと買い込みます。

 

ANAの文字と、日本の国旗。帰国するという実感が、にわかに湧き起こります。

ほんとに、旅も終わりですね。

驚いたことに満席じゃありません。私の隣も空席。中国、嫌われちゃってるかな。

  

上海にもお別れ。

  

ANA機は、長江口を見下ろすように、舞い上がりました。

 

中国大陸の東の果て。古代シルクロードを旅した人たちは、この大陸の終点をどんなふうに見ていたんだろうか。この先に、島国日本があるなんて、古代の人は、どうやって知ったんだろう?

こんな景色を見ていると、長江の中洲、あそこも歩いてみたい、そんな気分になります。

機は東シナ海へ。

東シナ海は、飛行機で何度も通過していますが、眼下に海が見えるのは久しぶり。

東シナ海を見下ろしながら、今回の旅を回想。

10泊11日で、蘭州・敦煌・トルファン・カシュガル・ホータン・上海と駆け巡った、文字通りのシルクロード、新疆ウイグル自治区の弾丸紀行でした。

いつも、帰りの飛行機の中では、旅の中で親切にしてくれた人の顔などが浮かぶんですが、今回、走馬灯のように浮かぶのは、ウイグル人の顔つきをした警官や、女性車掌の顔ばかり。

ほんとに、違和感たっぷりの旅だった。

ウイグル人の顔して(つまり欧米人のような顔をして)、あの叫ぶような中国語で命令してくるんですから。

私は、ジャーナリストではないので、新疆ウイグル自治区において、ウイグル人たちがどんな扱いを受けているのか、知る義務はない。

しかし、一旅行者として、ウイグル人の生活の表情を見れば、噂されている「弾圧」を感じとれないこともなかった。

幸いだったのは、ウイグル人の子供たちの表情が明るかったこと。道を間違えないように、大人になってくれればと思う。

 

機内食が配られました。11日ぶりに食べる日本食。否応なしに、明日からの仕事のことが思い出されます(笑)

ANA機は順調に飛行を続け、房総半島上空へ。

11日に及んだ旅も終わりました。旅行日数が長かったからだけでなく、様々な点で、忘れえぬ旅になりました。

ひょっとしたら、もう新疆ウイグル自治区には、入れなくなってしまうのでは、という可能性も含めて、今回の旅は、私にとって、貴重な旅経験になりました。

こんな旅ができたのも、10連休のおかげ。

日本国民に10連休をくれた天皇陛下&安倍政権 ありがとう!

こう叫びたいです(^_^)v

※最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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