朝7時半に起床。日本から持ってきたコーヒーを淹れて、西域路を見下ろします。
旅に出て、ホテルで目を覚ましたときの感触は、何ものにも代えがたいです。
本日の移動スケジュール
日付 | 移動手段 | スケジュール | 移動距離 | 料金 |
---|---|---|---|---|
4/29 (月) |
バス |
敦煌13:00 ⇒ 柳園南16:00頃 |
120km | 約560円 |
〃 |
列車 D2703 |
柳園南16:30 ⇒ トルファン北 20:03 |
633km |
約3,100円 ※2等車 |
地図を広げて、本日のスケジュールを確認。
かつては、甘粛省の敦煌から、新疆ウイグルのトルファンに行くには、丸1日がかりでした。それが、現在では7時間ほど。高速鉄道が、それを可能にしました。
おかげで、本日の午前中を、敦煌の町歩きに充てられるんです。
しかし、敦煌からトルファンまで7時間。三蔵法師が聞いたら、なんと言うだろう・・・
「金斗雲を使うんじゃありません!」だったりして(*^_^*)
朝の敦煌の風景
まずは、ホテルのレストランで朝食です。
朝食付き1泊6,000円ではこんなものですね。
さっそく、カメラを持ってホテルの外に出ました。
暑くもなく、寒くもない、最高のコンディション。爽やかな敦煌の朝です。でも、舗道を走ってくるバイクには注意しないと。
朝9時です。夜が明けてから1時間。町の活動も開始したみたいですね。
まずは、鳴山路に沿って、ブラブラと。この道を反対に行くと、昨日登った鳴沙山です。
ATMがあったので、軍資金を調達します。銀聯の文字しかなかったので、ダメかな、と思ったんだけど、中に入ったらVISAのマークのあるATMがありました。
中国人は、基本的に買い物は銀聯、アリペイ、ウイーチャットペイ、をスマホで行うんだろうけど、日本人は、それを利用できません。なので、一定の現金を持ち歩く必要があります。
細い路地に入ってみます。
生活感を感じとれる路地を歩くの大好きです。
「幸福人家」っていい名前ですが、なんだろう?
このへんが敦煌の旧市街。安宿もあるみたいですね。
「糖烟酒」とアプリで翻訳したら、「砂糖とタバコ」。やっぱり、中国語って難しい。
中国の町は、それこそものすごい勢いで発展していて、たとえば蘭州でさえも高層ビルが林立していました。
敦煌には、それがない。
敦煌の人口は約20万人。昨日のガイドさんも言ってましたが、訪れる観光客の数のほうが圧倒的に多く、若者の多くは観光業に就職するそうで、景気はとても順調であるらしい。
敦煌の見どころは郊外にあって、また町にしても清の時代に出来たものなので、古代からの旧市街と言うわけではありませんが、オアシス都市を感じさせるひなびた町並みは、景気の良い悪いにかかわらず、ぜひとも残してもらいたいものです。
あてもなく、細い路地をさまよっていたら、沙州南路に出ました。
そして、飛天像のあるロータリー。
朝の柔らかい光で見ると、ますます美人に見えますね。
轟音がしたと思ったら、散水車です。私は特に気にはなりませんが、空気中に鳴沙山の砂が飛び交っているんだと思います。町行く人のほとんどがマスクをしています。
今日の最高気温は23度。最低は9度。今は15度くらいかな。過ごしやすい、4月下旬の敦煌。
八百屋さん。
沙州南路から沙州北路へ歩いていると、公園に出ました。
何かの体操? 踊りの練習? みんなマスクしてるので、少し不気味。
ダンスの練習ですね。民族音楽?にのって、みなさん楽しそうにダンスしています。でも、今日は月曜日。平日の朝だよ。
シルクロードゆかりの人物像(だと思う)の前で、談笑する敦煌市民。
公園を出ると、露天が広がっていました。
雨はほとんど降らなくとも、水源が保たれている証明ですね。
ふたたび旧市街の中を散策。
旧市街とはいっても、町が作られたのが清の時代。ということは2~3百年前の町並みというとこでしょうか。
でも、この石壁に石畳。雰囲気あります。
町の西のほうへ歩きます。
敦煌の母なる河 党河
敦煌市街の西側を流れるのが、この党河。月牙泉のように湧いて出たものではなく、祁連山脈から流れてくるもの。
河岸は市民の憩いの場にもなっているようです。
夜はライトアップされるのかな。昨夜、夜市のあと寄ってみればよかった。
愛国とはいい言葉です(笑)
党河に鳴沙山。これは、間違いなく中国の風景。
党河に架かる橋?ではないな。
こうやって、ふつうに市民も河の両岸を行き来してるんですね。しかし、狭い。
河上のテラスへの道も、スリルに満ちています。
けっこう狭いです。それに、水量が上がったらどうするんだろ?
対向車じゃなく、対向者が来ました(笑) すれ違うのも一苦労。
党河の周囲は、楽しいレクレーションに包まれているようです。
これは、莫高窟の模写ですね。
復元すると、こんな感じになるのでしょうか。
この不気味な絵。いちおう飛天なんですね。320窟は、昨日入らなかったな。
のんびり散策しているうちに、11時半。12時にはホテルを出たいので、もう戻りましょう。
3時間ほど、敦煌の町を歩き回って、ホテルのロビーで休憩。
すると、女性スタッフが、冷たいお茶を持ってきてくれました。
「敦煌天润国際大酒店」。立地もサービスも最高のホテルでした。