さて、ベオグラード街歩きの再開。
政府庁舎すぐ横の、聖マルコ教会に立ち寄ります。
聖マルコ教会
レンガ造りのとても重厚な教会です。
ベオグラードでは、先ほど見た聖サヴァ教会に次いで2番目に大きい教会。
しかし、カッコいいな。
教会の周りを、のんびり散歩していると、校外学習の子供たちが。
聖マルコ教会の隣は、タシュマイダン公園という市民の憩いの場になっています。
少女の像を見るとビクッとしますが、これはなんだろう?
太陽も上ってきて、ポカポカ陽気のベオグラード。
ほんとにふつうにサクラが咲くんだね。
教会に隣接して、トラムの駅もあります。
絵になりますね。
再びトラムに乗車
乗り放題のカードを持ってるので、またまた適当に乗ってみます。
今度は、なるべく古そうな車両を選んで乗車。
3回目ともなれば、慣れたもんです。ただし、どこに行ってくれるのかは、わかりません(笑)
公共交通機関に乗って、知らない街を巡るって、私にとってこんな楽しいことありません。
旧ベオグラード駅を通って、
サヴァ川に架かる橋を渡りはじめました。どうやら対岸に渡る路線だったようです。
乗り続けていても仕方ないので、適当な駅で下車。
目の前に、でっかい郊外型ショッピングモールのある駅でした。
頻繁に運転されていますので、ほんとに便利です。
再び乗り込みます。
今度は照準を定めて、セルビア宮殿近くの駅で下車。
セルビア宮殿と「~歩き方」に乗っている場所は、ここから徒歩10分くらい。
トラムが、私を追い越していきます。食欲をそそるカラーリングです。
ドナウ川 河畔の散歩
地下道を通って、セルビア宮殿と思しき方角へ。
急に人気が途切れて、ビビッたりしながら歩いています。
どこか共産主義を感じさせる建物。
見えてきましたが、宮殿じゃないじゃないですか。
昔は宮殿だったんでしょうけど、今は市役所のようです。
だったら、目標を変えようってことで、ドナウ川の河畔に向かいます。
ドナウ川の広い河原は公園や遊歩道になっています。
さて、そのドナウ川ですが、川岸いっぱいまで樹木が生い茂っていて、川面に近づくことができません。
近づける場所は、遊覧船乗り場になっています。
それでも、桟橋の隙間を縫って、川面に近づいてみました。
これが、ノヴィ・サドでも見たドナウ川。この流れが黒海まで続いてるんですね。
のんびり散歩をしているうちに、お昼近くになってしまいました。
夕方、サラエボに向ってバスで出発しますが、その時間は16時。
バスターミナルには3時半過ぎには着いていたいので、あと3時間強しか時間がありません。
これは、セルビア宮殿と間違えた市役所。
今度はバスで本土?に戻ってきました。
待っても来なかった2番トラム
いったん、バスターミナルに向かいます。
サラエボ行きのバスが、あのバスターミナルから出ることを、いちおう確認しておいたほうがいいです。
坂を下ります。もう、maps meがなくても、ベオグラード中心部は歩けるようになりました。
時刻はちょうど12時。
チケットカウンターで、あらかじめWebで予約してあるサラエボ行きのチケットを見せると、間違いなくここから出るとのこと。とりあえず、安心です。
ベオグラード観光の時間は、あと3時間。
この時間は、ベオグラード最大の見どころ、カレメグダン公園に行こうと決めてました。
カレメグダン公園までもトラムで行けるようです。
古い建物を横目で見ながら、旧ベオグラード駅前の乗り場に向かいます。
もう、何度目かの旧ベオグラード駅前。
カレメグダン公園に向うトラムは「2番」。もう適当に乗るわけには行きません。
なんか、あの赤ちゃんの目が、ちょっと怖い・・・
「2番」のトラムなんて、待てばすぐ来るものと思ってました。これは「9番」。
「7番」が通り過ぎていきます。
20分近く待ってましたが、いっこうに「2番」が来ません。
「2番」は運行停止されたとか?
時間もないので、仕方なく、歩いていくことにしました。
カレメグダン公園まで、約2キロ。30分もあれば着くでしょう。
しかし、トラムで行きたかったな。
朝は寒かったですが、今は太陽が昇って、汗ばむほどの陽気です。
ベオグラードの要塞 カレメグダン公園
公園の入り口に到着。時間を意識して早歩きだったので、けっこう疲れました。しっかり、汗もかいてます(笑)
入り口にある像。
なんか、すごい格好をしています。
公園に入って、すぐ左手にすすむと、見晴らしのいいスポットへ。
ドナウ川を見下ろす、と叫びたいところですが、これはサヴァ川。
カレメグダン公園は、もともとは要塞。
水運が交通の中心だった古代から近代において、この2つの川が合流するベオグラードは、まさに交通の要衝だったのでしょう。
あの、遠くに見える合流地点の向こうがドナウ川です。
こちらは、サヴァ川に架かる橋。
みんなくつろいでます。今日は平日のはずなんですが。
ここは、観光地でもあり、同時に憩いの場でもあるようです。
「~歩き方」によると、日本の泉というのがこのあたりにあるそうなんですが、見つけられず。
島が見えます。そして、その島の向こうにもビルが立ち並んでいますね。
偉い人たちの像。
要塞の上に、一段上ります。少し眺めがよくなりました。
あれは、Webの情報によると、「勝利者の像」。
オスマントルコの支配から、セルビアが独立できたことを記念して造られたとのこと。
第一次世界大戦後、オスマントルコからセルビアはユーゴスラビアとして独立。
その後は、ユーゴスラビアから異民族が次々に独立。その最中には、多くの犠牲が伴っています。
島国であり、ほぼ単一民族で国家を形成してきた日本にとっては、なかなかイメージがしにくい多民族国家。
「勝利者の像」まで登ってきたので、見晴らしがよくなりました。
ドナウ川とサヴァ川の合流地点。紀元前4世紀には、要塞が造られていたそうです。
今、要塞の北側を歩いています。
この辺りからは、ドナウ川がよく見えます。
対岸にも、けっこう建物があるようです。
サクラも咲いてます。
要塞のエッジは、万国共通?
塔のところまで来ました。
これに登って、実際に監視していたんでしょうね。
塔のふちに登る若者たち。
でも、そこ、危ないぞ。
これが、ジンダン門、でいいのかな。
外側から見てますが、まさしく要塞って感じですね。
ZINDANと書かれているので、たぶんジンダン門であってると思います。
「地球の歩き方」には、ジンダン門とは書いてあっても、画像がないからわからないんだよね。
さて、のんびり散歩しているうちに、15時近くになりました。
これから、ホテル・モスクワに寄って荷物をもらい、バスターミナルに移動して、16時発のバスでサラエボに向かいます。
そんなに時間はありません。急ぎましょう。