【セルビア】2日目(その1) ベオグラード 早朝の風景

さて、早起きして、格式高いホテル・モスクワでの朝食です。

ルームナンバーを告げると、「ソーリー ノーリザベーション・・」 あれ、そうだっけ。

じゃ、別に払えばいい? 「ウエルカム」。

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旅に出ると、お腹がすくもの。
今日も歩き回るし、いっぱいいただきます。

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ブスプルス(共通交通カード)の取得に苦労する

私と同じように、一人旅らしい、早起きの女性。

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3月のベオグラードは、朝6時前には夜が明け、夕方6時過ぎまで明るい。
活動時間の欲しい弾丸旅行者には、ありがたい日照時間です。

なので、朝食食べ終わったら、すぐ出発。

チェックアウトは、昼ごろいったん戻って、とも思いましたが、戻ってくるような散策をしているかわからないので、今チェックアウトして、荷物を預けることにしました。

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すぐ荷物をまとめてチェックアウト。

なんと、支払いが2400ディナール。(約2560円)

ミニバーのハイネケンはいただいたけど、朝食のオプションが、2000ディナールくらいしたんだ・・・

まいっか・・・でいうか、もっと食べておけばよかった・・・

 

と、くだらないことに落ち込みながら、早朝のホテル・モスクワの前に立ちます。

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朝の出勤時間には、ちょっと早いのかな。

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目の前を走っていくトロリーバス。

今日は、ベオグラードの乗り物をうまく駆使して、いろんなところに顔を出す予定です。

ベオグラード市内は、トラム、バス、トロリーバスと公共交通機関網が充実していて、どこに行くにも困ることはありません。

さらに、ブスプルスという共通の交通カードがあり、これを手に入れれば、決められた日数乗り放題というこの上ない権利を得ることができます。

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このブスプルスというカードは、「~歩き方」の情報では、キオスクで手に入れられるらしい。

昨日から、ベオグラードの街を歩きはじめて、そのキオスクがどこにあるのか注意深く観察していましたが、観察するまでもなく、石を蹴ればあたるくらいの間隔で点在していました。

こりゃ、簡単に手に入るかな、と思っていましたが・・・

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ホテル・モスクワの目の前にあった2軒のキオスクを訪ねても、「ウチにはないよ。」とそっけなく断られます。

テラジエ通りの反対側に渡り、そこでも2軒のキオスクをあたりましたが、ここもダメ。

いやあ、こんなに交通カードのゲットに苦労するとは思わなかったな・・・

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車内で買えるのかな、とも思い、とりあえず、やって来たトロリーバスに飛び乗って、運転手に声をかけると、「後ろに行け。」と追いやられます。どうすりゃいいんだ、こりゃ・・・

車内は通勤ラッシュで満員。キップを買える雰囲気でもないので、いつまでも乗ってるわけには行かない。

2つ目くらいのバス停で飛び降りました。結果的に無賃乗車に・・・

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慌ただしく発車していくトロリーバスを見送り、私一人だけが残されたバス停。

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スマホを立ち上げ、maps meを見ると、ここは、ホテル・モスクワからまっすぐ通りを南下したスラヴィヤ広場というところらしい。

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広場前に立っていたなにかの像。

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スラヴィヤ広場は、噴水を囲むように円形になっていて、その周りのロータリーを、クルマ、トラム。トロリーバスなどが、入り乱れる大混雑です。

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このスラヴィヤ広場付近で、しばらくたたずんで、ベオグラードの朝の通勤ラッシュを眺めます。

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この先に、聖サヴァ教会というのがあるみたいなので、あとでたずねてみましょう。

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異国の、朝の通勤ラッシュを眺めるのは面白い。

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ところで、肝心のブスプルスですが、この聖サヴァ教会に向かう途中のキオスクで手に入りました。

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よかった、よかった。
店番のお姉さんが、「1Day?」と聞いて、売ってくれました。

「~歩き方」では290ディナールですが、250ディナールで買えました。

これで、今日の行動半径が、ぐっと広がります。旅してて、楽しくなる瞬間(^^)v

しかし、見た目には、ただの紙っぺらです。車内で読み取り機にかざすそうですが、どこにICチップが入ってるんだろ?

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ベオグラード 朝の通勤風景

ブスプルスをポケットに大事に仕舞って、また通勤の風景を眺めます。

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異国の人々の日常生活って、見てると、なにか心休まります。

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レミオロメンの「太陽の下」。
「地平線の向こうでも人は営んでる」というフレーズが、ふと頭をよぎります。

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地球上どこでも、人々は生活をするために、朝から活動しているんだ・・・

たしか、そんなフレーズ・・・

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私は、現役世代の旅行者。風来坊な旅人ではありません。

3日か4日後には、目の前と同じ、激動の日常が再開される。

そんな思いで、目の前の光景を見てるので、共感を抱けるからだと思う。

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しかし、同じ通勤ラッシュでも、やっぱりスラブ人、センスある。
日本では、ふつう、通勤途中でサングラスなんかかけないでしょ(笑)

素直に、カッコいい、と思います。

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聖サヴァ教会

通勤風景を眺めていたバス停の背後にあったのが、聖サヴァ教会。

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東方正教会のなかでは、世界最大規模とのことで、御見それしました。

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まわりの舗道は整備中。

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建設が始まったのが、実は最近の1935年。内部はまだ未完成とのこと。
イスタンブールのモスクにも似てる気がする。

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正面に回ってみました。早朝のこの時間は逆光になります。

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東方正教は、偶像崇拝禁止のはずですが、立体ではなく、絵だったらいいのでしょうか?

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教会の前の公園では、朝からお父さんが子供と遊んであげてる平和な光景。

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ベオグラードのトラムに乗る

では、次は、聖サヴァ教会から、旧ベオグラード駅に向う途中にある、NATOによる空爆跡を見学しに行きましょう。

歩いても500mたらずですが、せっかく手に入れた交通カードブスプルスを使ってみたい。

朝の8時を回っても、まだ、このような通勤ラッシュです。

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ベオグラードのラッシュアワー。

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驚いたのは、この状況の中、検札が乗り込んできて、乗客1人1人から、パスのようなものを確認しはじめたこと。

さっきは、結果的に無賃乗車になっちゃったけど、今は、ブスプルスを持っています。

差し出すと、端末に当てて、有効期限内かどうか確認しています。けっこう厳格だなあ・・・

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どこで降りればいいのかな、などと考えているうちに、トラムは、坂をぐんぐん下り、旧ベオグラード駅の前まで来てしまいました。

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とりあえず、ここで降ります。

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私をここまで運んでくれた、最新型トラムが、身をくねらせて発車していきます。

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反対側に向うトラムに再度乗車します。
ちなみにこれが、自動改札機。ここに、カードをあてると、ピッと音がして処理が完了します。

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天気予報とか、いろんなニュースが流れてました。

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今度は、maps meを立ち上げて、NATO空爆跡のビル付近で、トラムを降りました。

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新旧のトラムがすれ違う風景。

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NATO空爆ビル

トラムの駅から、少し坂を下ると見えました。NATO空爆ビルです。
NATOとは、ご存知北大西洋条約機構。アメリカやヨーロッパで構成された軍事同盟です。

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その軍事同盟が、なぜセルビアを空爆したのかというと、セルビアからコソボが独立を図ろうとしたコソボ紛争に端を発しています。

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1997年ごろからはじまった紛争は、両者間ではもはや解決の糸口が見出せない泥沼の様相を見せてきました。

そこで、NATOが乗り出したのですが、セルビアはもともと旧ユーゴスラビアで東よりの国。

コソボはアルバニア人で西側の国。

NATOはコソボ側についたため、ベオグラードは空爆によって、甚大な被害を受けたわけです。

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空爆の期間は、1999年3月24日から6月10日までの78日間。

公的機関や、病院、学校などが徹底的に破壊されたらしい。

亡くなった方は2500人。

今でも残る空爆による建物の前には、軍隊の広告のようなものが掲載されています。

自衛という考え方は重要だ、というメッセージなのでしょうか。

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なぜ、正面に行って、堂々と撮らないのかというと、警察がいっぱいいるから。

セルビア人にとって、空爆ビルは、恨みの象徴でしょう。

そんなものを、軽々しく撮りにいけば、何をされるかわかりません。自重したほうがよさそうです。

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これは、その警官がいっぱいいる交差点。政府系の建物で囲まれています。
これも、空爆後に新しく建てたのでしょう。

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コソボ紛争のことを、いろいろ調べてから来たつもりですが、実際に空爆跡を見ると、正直身震いします。

起きたのが1999年。大昔の話ではないんです。

色んな方のブログを拝見すると、コソボでバスに乗っていたらセルビア人に投石されたとかいう話を見かけたりします。

セルビア人のコソボに対する憎悪は、まだまだ根が深いのかもしれません。

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当たり前ですが、セルビアは、コソボという国を承認していません。

だから、コソボからセルビアへは、国境を通過できません。

ちなみに、国連加盟国中、コソボを承認しているのは111カ国。85カ国は未承認。

日本は、承認している111カ国の中に入っています・・・気をつけないと。

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空爆ビルから東に向って坂を登ります。

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おいしそうなお弁当屋さん?
20年前に空爆を受けた街だなんて信じられない。

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そして、あの建物が政府庁舎。

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政府庁舎の前には、空爆による2500人の被害者の顔を掲げた横断幕があると聞いていましたが、それらしい雰囲気はありません。

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でも、空爆がはじまったのが1999年の3月24日。

今日は2019年の3月21日。20年目の日まで、あと3日・・・

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セルビア人の思いを知ることはできませんが、平和そうな街並みには、ほっとするものを感じます。

朝のラッシュも、だいぶ落ち着いてきました。

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