日が沈んだころ、再びバスが止まり、乗客が入れ替わります。
本当に、夕暮れをむかえるバス旅は、旅の味があります。
名前も知らない町の家並み。
そして、国境目前のガソリンスタンドで、20分のトイレ休憩。
実は、トイレ休憩と知らず、ずっとバスの中にいました(笑)
セルビア出国 ボスニア・ヘルツェゴビナ入国 陸路での国境越え
いよいよ、セルビアを出国して、陸路でボスニア・ヘルツェゴビナに入ります。
世界一周なんてしている人から見たら造作もないことなんでしょうが、現役世代旅行者にとっては、陸路での国境越えは、ほんとにワクワクするもの。だって、めったに経験できませんから。
私は、今まで、陸路での国境越えは、
と3回ほど経験しましたが、国から国へ移動して旅をしてるんだ、という事実を臨場感をもって感じることができ、気持ちが高揚したのを覚えています。
※相変わらず、くだらないことに感動するヤツです(^^)v
シンガポールとマレーシアの国境は、日常の生活風景のように感じましたが、ここセルビアとボスニアの国境もそんな感じです。
ゲートがあり、そこにクルマが並び、手続きを終えたクルマが、両国の緩衝地帯に向かって行きます。
前方からは、ボスニアから来たクルマがズラッと連なっています。
警察官?が乗り込んできて、一人一人のパスポートや身分証明書をチェックし、回収していきます。
自家用車は、すんなり通過しているようです。
1人の女性が徒歩で国境を越えていきます。
旅行者かな? 地元の人だったら、国境越えなんて日常なんでしょう。
待つこと10分くらい。
パスポートを返しにきたのは警官ではなく、車掌さんでした。
バスはゲートをくぐって出発。無事にセルビアを出国です。
バスは、両国の国境を流れるドリナ川、この黒い川面を渡ります。
そして今度は、ボスニア・ヘルツェゴビナへの入国です。
鉄橋を渡るとすぐに、ゲートがありました。
ここでも、警官が乗ってきてパスポートを回収。
そして、やはり10分ほどで返却されました。
スタンプを見ると、陸路であるということと、入国であるということが、絵で描かれている可愛いデザインです。
これで、晴れてボスニア・ヘルツェゴビナ入国。海外渡航32カ国となりました(^^)v
深夜のサラエボ バスターミナル ~ 旧市街のホテルへ
バスの運転手から見れば、毎日行われていることに、何をそう大袈裟に感動してるんだ、ということになるんでしょうが、日本には陸路の国境がないんです。
旅が好きな私にとって、興奮するのも無理もありません。
日常行事のようにボスニアに入国したバスは、暗闇の中、ドリナ川に沿って、サラエボを目指します。
そして、ここから約3時間は、真っ暗闇の中、山道を曲がりくねりながらの道中でした。
たぶん、明るい昼間だったら、景色よかったんだろうな、などと思いながらヘッドホンを耳に当てて居眠り。
気がついたら、バスはサラエボ市内に入っていました。
今夜のホテルは、サラエボの旧市街バシチャルシアの入り口付近のホテルを予約しています。
あるブログでは、
このバスで終点まで行ってはいかん。
なぜなら、空港近くまで連れて行かれるから。
なので、このバスはサラエボ旧市街付近を通るはず。maps meで確認して、そこで降ろしてもらえ。
というアドバイスがあったので、それを忠実に実行しようと身構えていたら、バスは旧市街にたどり着く前にターミナルのようなところに停車しました。
運転手に聞くと、「バスターミナルだ。」とのこと。
空港近くの東サラエボ バスターミナルが終点という、事前の情報が違っていたのでした。
セルビア・ベオグラードからのバスは、サラエボ市の中心のバスターミナルに到着するのでした。
ちなみに、事前の情報というのは、「地球の歩き方 中欧編2019~20」です(笑)
※最近変わったのかも知れませんね。
バスを降りたのは、私を含めて5人ほど。
私は、すぐにタクシー運転手に囲まれました。「ヘイ ホテル アドレス?」
今夜泊まる予定の「ヘッコ デラックスホテル」の名前を言うと、「OK! OK! ビッグホテル!」
いくらと聞くと「10ユーロ」。
まいっか、7時間以上もバスに揺られて、さすがに疲れたし・・・
(ちなみに、明朝、ここまでタクシーで来たら、日本円で250円くらいでした。メーターの5倍にもなるボッタクリです。ほかの日本人旅行者のみなさん、すいません・・・)
それでも、運転手は愛想がいい。(当たり前か。5倍もふんだくってるんだから笑)
サラエボは初めてか? とか、ジャパニーズはフレンドだ、とか、カタコトの英語で、精いっぱい私をもてなします。
「あの背の高いホテルがヘッコ・デラックス・ホテルだが、一方通行で回り道するしかないんだ。悪いな。」
はいはい、そんなに気をつかわなくていいですよ・・・
タクシーは深夜のサラエボの街を5分ほど走り、クルマを止めました。
実際、目の前の通りは一方通行。深夜というのに、クルマの通りも人通りも多いです。
そして、事前に調べておいた通り、「永遠の炎」がホテルの前にありました。
今夜の宿泊、サラエボ旧市街の入り口にある「ヘッコ・デラックス・ホテル」。
この奥が、旧市街バシチャルシアです。
中は、民泊のマンションという感じ。
フロントが9階で、私の部屋は3フロア、つまり12階。運転手が「ビッグ ホテル」と言ったのもうなずけます。
ところが、9階から上はエレベータがないので、荷物を階段で引き上げます。
途中のフロアはバーのようになってました。
1泊7000円なら、まあまあじゃないでしょうか。
ていうか、無駄に広いよな。清潔ですごしやすいけど。
窓のカーテンを開けると、なんと、そこには見事な夜景が。
サラエボは、深夜でもなかなか眠ろうとしない街のようですね。
たぶん営業してるから、どこかに食べに行ってもいいんですが、ボスニアのおカネ持ってないし、なにより疲れた。
シャワーを浴びたあと、ベオグラードのバスターミナルで買っておいた、クロワッサンとポテトチップの簡単な夕食です。
ミニバーからビールと思って取り出したのが、飲んでみるとノンアルビール。大失敗・・・
明日は、朝からモスタル日帰り観光をする予定。
もう、日付も変わってますので、早めの就寝です。