ベトナムには、首都ハノイからホーチミンまで全長1,726キロにおよぶ「ベトナム統一鉄道」が敷かれています。
ベトナム戦争によって、破壊されてしまいましたが、戦争終結により鉄道も復旧。
1976年に全線が修復され現在に至ります。
2019年現在も、全線を通しで運転する列車があり、ハノイとホーチミンの間を約30時間かけて結んでいるようです。
この区間には、高速鉄道建設の計画があったり、航空路線も何便も就航していますが、鉄道による旅心地というのは、何ものにも替えがたい。
人々の生活風景も味わえるし、景色もゆっくり見れます。
だから、ベトナムを訪れる際は、一部区間でもいいから列車の旅をしたいと思ってました。
チャンスが来たのが2017年のゴールデンウイーク。
5連休を利用して、ベトナムを弾丸一人旅。
リゾート地として近年人気上昇中のダナンから、古都フエまでの約100キロの移動は、ぜひとも列車にしたく、旅程に盛り込みました。
ダナンからフエまでの間には、ベトナムの気候を南北にわけるハイヴァン峠があり、南シナ海を見おろす絶景のこの区間だけは、列車からの景色を味わいたいと思ったからです。
ダナンからフエまでは、時間にして約3時間。
弾丸トラベラーの身なので、あまり長くも乗ってられないところが痛いですが、景色の良い場所だったので、ほどよい3時間になりました。
では、さっそく紹介しましょう。
※本記事は3ページに分かれています。
チケットの手配
ベトナム鉄道のオンラインサイトは、非常に見やすく、時刻どころか、座席や寝台の空席の有無まで一目瞭然。
ベトナム国鉄のWebサイトはこちら
ダナンからフエまで3時間ちょっとしか乗りませんが、贅沢にもエアコン付きのA寝台をオーダーすると、なんと料金は79,000ドン(約395円!!)。
正直、これには驚きでした!(^^)!
駅でのチケットの引き換え
上は、ダナン駅の窓口。
実は、さきほどのオンラインサイトで、クレジットカードでの決済に悪戦苦闘。
何回やっても、トランザクションエラーと出てしまって、決済できません。
メールも送られてこないので、間違いなく確保できていないことを覚悟。
でも、空席はいっぱいあるみたいだし、万一のときは現地で直接買おうと、この画面をキャプチャーして持ってきました。
チケットオフィスにスマホ画面とパスポートを出すと、案ずるより産むが安し。
チケット係員は、手慣れた感じで、チケットを発券してくれました(*^^)v
観光都市だから、同じようなことをやる外国人が結構いるんでしょうか。
値段はやっぱり79,000ドンでした。
中国の列車のように、チケットに名前やパスポート番号まで記載される厳重なものです。
ダナン駅のひととき
ダナン駅。そして、駅前のたたずみ。
駅に貼られた、ベトナム統一鉄道のポスター。
区間利用者は多そうですね。
列車の入線が近づき、ダナン駅構内も活気を呈してきました。
入線してきた列車。機関車がひく列車です。
左側から進入してきましたが、この駅は行き止まりのスイッチバック駅のため、進行方向が変わります。
プラットフォームへ。
ここダナンは、リゾート地として、近年とみに人気上昇中。
ここで降りる観光客もそれなりにいます。
乗車する際は、車掌さんにチケットを確かめてもらってから。
シベリア鉄道や、中国の列車と同じですね。
この列車乗車の詳しい記載はこちらの記事をご覧ください。
1等寝台車内の様子
木ばりのコンパートメントですか。
おお、なんだかシックな感じですね。
ほんとに材質は木かな。
プラスチックでも鉄でも何でもいいんですが、こんな温かみを感じるコンパートメントは初めてです。
もちろん、温かみを感じるだけでなく、エアコン完備です。
外の暑さがうそのように、ひんやりとした空気に包まれています。
しかも、1室を私一人で占領。
フエといわず、ハノイまで乗ってもよかったかも。