早々と、宮島から引き返すのは、今日、帰ることになっているから。
もちろん、帰る便は夕方ですが、出発は岡山空港。
帰る前に、倉敷とか吉備路を歩いてみたくて、こんなスケジュールにしました。
ところが、宮島口の駅まで戻ると、なんと山陽本線が不通。
陸の孤島となった宮島口駅
外国人も途方に暮れてます。
世界遺産の町なのに、鉄道が止まっただけで、陸の孤島。
駅前にタクシーも止まってない。
しばらく待ってると、広島方面行きの列車が入ってきました。
この駅でも、しばらく停車するとのこと。そして発車時刻はわからず・・・
駅にいても仕方ないので、切符を買って乗り込もうとすると、「しばらく動きませんよ。」と駅員。
わかってます。でも、これに乗るしか広島へ向う方法ないよね。
車内には、カープ戦の応援に行く人がいっぱい。
とんだとばっちりだよね、可哀そうです。
各駅で待ち合わせの停車をしながら、ようやく広島に。
これから、倉敷に行って、吉備のお寺回りするのは時間ないよなあ。
仕方なく、尾道で時間をつぶすことに。
一度行ったことあるけど、千光寺公園にまた登ってみますか。
広島から新尾道まではこだま号。
マジで!
乗客1人もなし。いくら、こだまだって、連休中だよ。
マツダスタジアムのそばを通過。昨日は興奮をありがとう!
あっというまに新尾道駅に着きます。
新尾道から千光寺公園って、実は便が悪いんだよなあ。
急ぐ旅でもないので、ベンチに座って、のんびりバスを待ちます。
大渋滞&激混みの千光寺公園
ところが、ようやく来たバスに乗り込むと、なんと大渋滞。全然クルマが動きません。
そういえば、2週間くらい前に愛媛の刑務所を脱走した脱走犯。
まだ捕まってないし、向島は検問だらけだろう。
この道は、まさにその向島へ通じる道。
なんか、人身事故といい、脱走犯検問渋滞といい、ついてない。
厳島神社の大鳥居を眺めながら、「緊張感なくて、旅してる気分がわかないなあ・・」
なんて思って、バチがあたったのかも知れませんね。
1時間以上かかって、やっと、千光寺公園のロープウエイの入り口へ。
こりゃ、間違いなく、歩いた方が早かったな。
今回の旅は、時間的にいって、これ登って下ったら終わりかな。
そういえば、連休中に国内を歩くのは、超久しぶり。
どこに行っても激混みだよね。ゴールデンウイークを舐めてました。
ロープウエイにも40分ほど待って、ようやく乗車。
頂上に着きました。
しかし、すぐに降りて、岡山空港に向わないと、もう間に合いません。
なんとも、情けないことで。
展望台をぐるっと回っただけで、降りはじめます。
駆け足で下る「文学のこみち」
ロープウエイが、また激混みなので、「文学のこみち」を駆け下ります。
途中、志賀直哉や林芙美子の著作を読む時間ぐらいはあります。
尾道水道って、狭いよね。
後から知ったけど、例の脱走犯、あの海を泳いで渡ったらしい。
※それどころか、私がカープ戦を観戦してたマツダスタジアムのすぐそばに潜伏してたらしい。
自宅に帰った後、確保されたことを知りました。
くだりなので、気持ちのいい散歩。
でも、歩いてて、ワクワク感が湧いてこない・・・
あれほど旅が好きだった私。ちょっと、信じられない気分です。
私が、旅に求めているのは、孤独感と緊張感。
その両方とも、日本で味わうのは至難の業ってことかなぁ・・
連休中で人出が多すぎるというのも災いしたかも。
早々と、岡山空港のラウンジにおさまって、音楽を聴いてます。
予期しなかったことなので、自分でも驚いてる次第。
景色を眺めていても、新鮮な気分が湧き上がってこない。
こんなにも、国内旅行で虚無感に襲われるなんて・・
もちろんカープ戦観戦が目的の旅だったから、旅の目的は果たしてるんだけど、厳島神社や千光寺公園でなくて、昨夜泊まったドミトリーの方が印象に残ってるんだから、困ってしまいます。
日本だと、すれ違う人の顔、目に入る文字、耳に入る言葉がすべて日本文化(当たり前です)。
それに、治安、交通事情、商取引など、これがすべて超安全。
はっきり言って、スマホ歩きはできるし、ウオークマン聴きながらだって歩ける。後ろから来るクルマやバイク、気にする必要全然なし。
モノを買うのに交渉の必要なし。ぼったくられる心配もなし。
孤独感も、緊張感もまったくなし。
なんか、旅してるって実感が、全く湧いてこなかったなぁ・・・
その外国には、3日後、ミャンマーへ旅立ちます。
こっちは、もうすでに、押さえられないほどに、興奮が高まっています(笑)
外国に出ないと、旅に出た感触に浸れなくなってしまった自分。しばらくは、それでいいのかな・・
というわけで、消化不良、あるいは不完全燃焼な広島一人旅になってしまいました。
せっかく読んでいただいた方には申し訳ありませんが、その分、海外弾丸旅行記の方は、しっかりと記しますのでご容赦ください。