【島前・島後】4島を船でめぐる隠岐の島一人旅出発準備 神話と流刑の島へ

さて、今回の旅の真打ち「隠岐の島」にわたります。

皆さんは、「隠岐の島」がどこにあるかご存じですか?

旅好きの方なら、まあ島根県の北の日本海に浮かんでいることぐらいは想像がつくでしょう。

でも、どんなふうに島が構成されているかまで知っている方は少ないのでは。

私も、隠岐を旅することを決めてから勉強しました(^^)

「島前」「島後」4つの島で構成される隠岐の島

上のグーグルマップでもわかるように、隠岐の島諸島は、大きく4つの島で構成されています。

そして、もっとも大きな島「島後(どうご)」と、小さな3つの島「島前(どうぜん)」にエリア分けされます。

島の名前と主要な町を記すと、

島後:西郷

島前:中ノ島=菱浦、西ノ島=別府、知夫里島=来居

となっていて、この4つの島をすべて訪れようとするとルートが何通りにもなります。

船便は、本土と島前・島後を結ぶ隠岐汽船と、島前内の3つの島間を結ぶ島前内航船があるので、スケジュール組み立ての段階からなかなか楽しい。

たとえば、本土(七類)から島前・島後へ向かう場合、「おき」と「くにが」というフェリーがあり、それぞれの時刻表は次のようになります。

ルート(出発港以外は着時刻) ※2022年10月
おき 七類9:00 ⇒ 西郷11:25 ⇒ 菱浦13:15 ⇒ 別府15:30 ⇒ 七類17:55
くにが 七類9:30 ⇒ 来居11:30 ⇒ 別府12:05 ⇒ 菱浦12:40 ⇒ 西郷14:00 ⇒ 七類17:35

七類を出る時刻は30分しか違わないのに、島後の西郷に着く時刻は2時間35分も開きがでてくる。

これは、「くにが」が島前の島に立ち寄っていくからで、すなわち最初に島前にわたるなら「くにが」、島後を目指すなら「おき」を選ぶことになります。

ちなみに「くにが」とは、西ノ島の美しい断崖海岸の名称です。

私は、あれこれ悩んだあげく、もっとも大きい島後に敬意を表して、最初に西郷にわたることにしました。

隠岐諸島4島めぐりの行程

日付 午前 午後
1日目

松江7:55 ⇒(連絡バス)七類8:35

七類9:00 ⇒ 西郷(島後)11:25

レンタカーで島後観光

西郷・・宿泊

2日目

西郷8:30 ⇒ 菱浦(中ノ島)9:40

レンタカーで中ノ島観光

菱浦12:55 ⇒ 別府(西ノ島)13:10

レンタカーで西ノ島観光

別府・・宿泊

3日目

別府8:23 ⇒ 来居(知夫里島)8:49

レンタカーで知夫里島観光

来居13:50 ⇒ 別府14:07

別府15:45 ⇒ 七類17:55

七類18:00 ⇒(バス)米子空港18:26

米子20:45 ⇒(ANA便)羽田22:15

青いところが船での移動。まさに船づくし。

船に6回も乗る旅は、今年(2022年)7月の北海道の離島4島めぐりの旅以来。

島前・島後とも、路線バスの便が乏しいので、今回はレンタカーが主の移動となりそうです。

 

それにしても、読み方がわからない地名ばかりだ

七類は「しちるい」。別府は「べっぷ」、これはふつうか。でも九州の別府と間違える?

知夫里は「ちぶり」。来居は「くりい」。

そもそも七類とか来居と聞いたって、多くの人はどこにあるか知らないでしょう。

難読な地名の土地に旅立つのは、異国へ旅立つ香りがするものです。

予約に苦労した隠岐への旅

今回の旅の組み立てには、隠岐ジオパーク推進機構が発行している電子パンフが役に立ちました。

地球の歩き方も買ったけど、この電子パンフだけで十分。

これには、フェリーの予約の方法や、レンタカー営業所の電話番号、旅館の電話番号、主要な観光地が網羅されているので、これをPDFでダウンロードしておけば、旅の準備は完璧です。

ところで今回の旅。

これほど、出発前に電話をかけまくったのは久しぶり(^^)

WEB予約可能な旅館やレンタカーなんて、ほとんどないんです。

島旅の基本は、まず宿を押さえることなので、出発2か月ほど前にめぼしい旅館に電話。

宿泊予定地は、前述の行程表のとおり西郷と別府。

両方とも、とても感じのいい対応で、こころよく予約を引き受けてくれました。

そこで安心して、しばらく油断して放置(^^)

そして出発の1週間ほど前になって隠岐汽船に電話。

2等は予約できなくても、特2等以上なら電話予約を受け付けているようなんです。

2等でも全然問題ないんですが、変化をつけてみたかったし、曲がりなりにも3連休に当たるので、船の混雑を心配した次第。

すると、なんとしたことか、1等は満席!

特2等は? これも満席・・・

特等の洋室をなんとか確保しましたが、3連休初日ということを少々なめてしまったかな。

帰りのフェリーは1等を確保できて、ほっと安堵。

連休ということで団体の予約でも入ったのかな。

続けてレンタカーの予約。これがまた大変(^^)

電子パンフに載ってる順に電話をかけるんですが、どこも満車状態。

それでも島後と西ノ島、知夫里島はなんとか確保できましたが、中ノ島(別府)がおぼつかない。

13時半からという私が希望するスケジュールでは借りることができず、15時からなら何とかなるという。

とりあえず、それでオーダーしましたが、出発前からどこか前途多難な雰囲気です。

(島旅は移動手段と宿泊施設を真っ先に押さえるのは鉄則。パイが限られてるわけだし)

神話と流刑の隠岐の島へ

今回の旅では、路線バスとレンタサイクルは登場しませんでした。

それは、路線バスの便があまりにも少ないのと、島という島が急峻な地形だから。

ちなみに、今回の旅で立ち寄った場所で、電動アシストだったとしても自転車で(私の体力では)たどり着けるところはありませんでした。

 

ところで、隠岐の島を「神話と流刑の島」と勝手に名付けちゃってますが、隠岐の島は古事記の「国生み」に登場する、日本で3番目に生まれた島です。

すごいですよね。

淡路島、四国についで3番目ですよ。

そして、中世では後醍醐天皇や後鳥羽上皇が島流しにあっています。

そんな歴史観をもつ隠岐の島にいよいよわたります。

ときは2022年10月8日土曜日。私は、松江のホテルで目を覚ましました。

明日からの船旅隠岐の島2泊3日は天候がカギ。

雨ぐらい降っても全然かまいませんが、台風とシケだけはやめてほしい。

実際、シルバーウイークに予定していた八丈島&三宅島は台風で流れたし。

2週間ほど前から、自宅に吊り下げ願い続けたテルテル坊主(^^)

島の天気はあてにならないというけど、とりあえず向こう3日間は安定しそうなので一安心。

「だんだんの湯 御宿 野乃松江」の美味しいブレックファストをいただいた私は、タクシーを呼んでもらって松江駅へ向かいました。

今回の島根&隠岐3泊4日ひとり旅の全行程はこちらです。