松江駅と出雲大社神門通りで2度の全力疾走。
朝から足がガクガクですが、バスが日本海に沿いはじめ、ようやく旅心地がわいてきました。
バス旅 出雲大社 ⇒ 日御碕神社
いま私が乗っているバスは、出雲大社から日御碕灯台行き。
灯台の一つ手前の日御碕神社で降ります。
出雲大社は何度も訪れたことがありますが、「日御碕神社」ははじめて。
山陰地方においては、出雲大社に次ぐ大社とされてますが、そこへのアクセスは乏しい。
バスが5便あるのみで、私が乗っている出雲大社10:37の次は13:22。
このバスに乗るために、全力で走ったのはそれが理由です。
日本海荒れてますね。スサノウが海を治めてないからかな(^^)
まもなく着きます。
到着直前に運転手が「左下に見えるのが日御碕神社です」とアナウンスして、徐行するサービス。
上からのぞむと位置関係がわかりますね。
日御碕神社でバスを降ります。バスは灯台へ向かって出発。帰りは灯台から乗る予定です。
ちなみにバスはSUICAで乗れました。
日本の夜を守る「日御碕神社」
鳥居をくぐる前に、ざっと境内の位置関係を勉強。
まずは楼門。雨に煙っていても、朱色の色彩があでやかです。
楼門をくぐって境内へ。
日御碕神社は、古事記に登場する「アマテラス」と「スサノウ」を祀る大変に歴史深い神社。
日本神話の三貴子のうちの2柱「アマテラス」と「スサノウ」は、実は別々の社殿に祀られています。
こちらが、「アマテラス」を祀る日沈宮(ひしずみのみや)。「下の宮」です。
アマテラスですね。
雨がたたく下の宮をゆっくり見学。帰りのバスまで1時間ほどあります。
ヤマタノオロチのような根っこ。
平日だからかほかに観光客もなく、非常に静かな境内。
神社めぐりは楽しいわ。
では、「スサノウ」が祀られている神の宮(かんのみや)、「上の宮」をたずねてみましょう。
この石段をあがると神の宮です。
日御碕神社の境内を歩き日本神話を感じてみる
しかし、「アマテラス」がお姉さんで「スサノウ」が弟。
なのに、なんで上に立つのが「スサノウ」なんだろう?
そして、三貴子の一人「ツクヨミ」が登場しない。
「ツクヨミ」は夜の神。日本の夜を守る「日御碕神社」なら、祀られていても不思議ではないのに。
もっと勉強しなくてはいけませんね。
ちなみに、日本の昼を守っているのは伊勢神宮です。
現在の社殿は1600年代の建立ですが、ほとんどの建物が国の重要文化財に指定されています。
りっぱな注連縄。出雲大社の注連縄は「逆向き」と言われますが、これはどうなんだろう?
ところで三貴子の1柱「スサノウ」は荒神です。
海を治めよと言われたのに全然治める気なし。
お姉さんの「アマテラス」のところに行ってはいたずらを繰り返す。
ついに「スサノウ」は「アマテラス」に下界に追放されますが、そこで武勇をふるい退治したのがヤマタノオロチ。
ヤマタノオロチの正体はなんであったのか?
諸説があるようですが、私は海を渡ってきた中国船という説に興味がある。
ヤマタノオロチが娘をさらっていく話。
退治したヤマタノオロチの中から三種の神器のひとつ草薙剣がでてきた話。
ヤマタノオロチの首が当時の中国船の船首に似ているという話。
あの海の向こうから、人をさらいに度々来航していたのだろうか。
事実はわかりませんが、神話の世界は面白い。もっと勉強してみたい。
では、潮風に吹かれた日御碕神社にさようなら。