【晩秋の京都一人旅#12】特別拝観の醍醐寺・三宝院で「天下人の庭」を眺める

早朝から「毘沙門堂」「勧修寺」「隋心院」と回って、時刻は昼過ぎ。

このあと「醍醐寺」「平等院」「宇治上神社」と歩こうと思っているので、そろそろ急がないと日が暮れます。

 

「醍醐寺」は世界遺産。

そして「三宝院」という塔頭もかまえ、境内は1000坪という広さ。

弁天堂の紅葉は、醍醐エリア随一と聞いているので楽しみです。

「隋心院」から「醍醐寺」へ

 

小野小町の香りに名残惜しみながら「醍醐寺」へ。

「隋心院」から「醍醐寺」へは、徒歩15分くらいです。

「醍醐寺」は、「西国三十三箇所霊場」の第十一番札所です。

昨日歩いた「善峯寺」が第二十番でした。

長岡京からここまで・・・歩くのは無理だなw

門をくぐって、すぐにあるチケット売り場。

ここで、「醍醐寺」の拝観は、「三宝院」の庭園と、「伽藍」に分かれていることを知り、「三宝院」が特別拝観中であるそう。

 

であるならば、世界遺産の庭園をぜひ拝観しようとチケットを購入。

全部で1500円でした。

 

では、まず「三宝院」を見学してみましょう。

「醍醐寺」の塔頭「三宝院」とは

醍醐寺の塔頭の一つである「三宝院」は、平安後期の1115年に、醍醐寺第14世座主・勝覚僧正により創建され、その後鳥羽法皇の御願寺になる。

室町時代には、足利義満の猶子である満済准后が三宝院を醍醐寺の中心的な役割を担う本坊とする。

しかし、満済准后の死後、応仁の乱によって醍醐寺・三宝院ともに荒廃し、その後復興がなされない時期が続いた。

桃山時代になり、豊臣秀吉による「醍醐の花見」を契機に、秀吉が醍醐寺の復興に着手。

特に庭園は、豊臣秀吉自ら基本設計を行い、作庭家・賢庭(けんてい)らによって造園。天下人の庭として知られる。

三宝院のほぼ全ての建物が重要文化財指定であるが、中でも庭園全体を見渡せる表書院は寝殿造りの様式を伝える桃山時代を代表する建造物であり、国宝に指定されている。

1994年には、「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録された。

襖絵が飾られた「葵の間」「秋草の間」「勅使の間」を歩く

この廊下の右側には「葵の間」「秋草の間」「勅使の間」が並び、それぞれ見事な襖絵が並んでいますが、撮影は禁止。

 

「勅使の間」の廊下から南側を見れば、三宝院を拝観しない方が、境内を散歩しています。

足は冷たいけど、せっかくの世界遺産。じっくり拝見しましょう。

表書院から眺める「天下人の庭」

おお、これが、豊臣秀吉自らが設計したと言われる「天下人の庭」ですか。

特別名勝かつ特別史跡の庭園は全国に8つしかないらしい。

特別名勝かつ特別史跡の庭園は、京都では、天龍寺、金閣寺、銀閣寺、とここ醍醐寺・三宝院庭園

ということは、いつの間にか制覇してしまいましたw

じっくりと眺めていれば、桃山文化を感じないこともありません。

そんな庭園の池には2つの島があります。

光の関係で上手く撮れてませんが、左側が「亀島」。右側が「鶴島」。

亀島は、たしかに甲羅に見えます。樹齢500年以上といわれる五葉松だそうです。

亀の頭は、右側の石だろうか、手前だろうか??

日なたなので、暖かい、表書院の縁側。足も冷たくなりません。

池の手前に並ぶのが「賀茂の三石」。

撮影したときは、不覚にも気づかなかったのですが、いただいたパンフレットには「賀茂の三石」としっかりうたわれています。

三つの石で、賀茂川の流れを表現しているとのこと。

 

特別公開エリア「純浄観」「本堂」「奥宸殿」

さて、では特別拝観エリアの一つ「純浄観」に参りましょう。

これは、豊臣秀吉が「醍醐の花見」で使用した建物を檜山から移築したもの。

建物の移築は、古代から行われていたようですが、それに携わった庶民は大変だったでしょう。

 

「純浄観」から「表書院」を眺めます。

閑散としている、日曜日の世界遺産「醍醐寺・三宝院」。

表書院より、少し高くなっているので、見晴らしもよくなります。

苔に覆われた石橋。

この2つの橋は、舟を通せる高さに設計されていて、かつては池泉舟遊式庭園であったとのこと。

石かと思ったら、木造のようですね。

物音一つしない静寂に包まれた「純浄観」。その名の通りです。

もっとも東には「本堂」。

「本堂」から「純浄観」の裏を通ると「奥宸殿」。

その途中の「純浄観」の渡り廊下。

「純浄観」は、なんと池の上に建てられていたのでありました。

迷路のような書院を歩く楽しさ。

 

これぞ日本文化、桃山文化といったところでしょうか。

「葵の間」に戻ってきました。

特別拝観料を払う価値が十分にあった「醍醐寺・三宝院」でした。

今回の「晩秋の京都5日間一人旅」の全行程はこちらです。