「三千院」の神秘的な苔に感動したところで、次は「宝泉院」に向かいます。
しかし、「三千院」の境内は広いです。
有清園から石段を上がると「金色不動堂」というのがあるらしいので、寄ってみましょう。
紫陽花園に囲まれた三千院・金色不動堂
ここは、あじさいでも有名なようです。
「京の七福神」?
7月下旬ですが、まだ咲いてますね。
あと1週間早ければ、見ごろだったことでしょう。
紫陽花の花びらは、雨模様で眺めるにつきますね。
金色不動堂です。おや、まだ上があるんですね。
不動堂の上にある観音堂。これまた、神秘的な風貌ですね。
後で知ったのですが、この中には身長3mの観音様が納められているらしい。
休憩所がありました。よい紅葉狩りポイントになりそうです。
広い「三千院」の境内を歩く
雨も小止みになってきたところで、ブラブラと「宝泉院」の方角へ散歩です。
四季を通じて観光客に人気の大原。こんなに閑散としている様は、もう拝められないかもしれません。
石垣を飾る見事な苔。
「実光院」。
「実光院」は、寂源法師が天台声明(しょうみょう)を伝承するために建立した勝林院の子院。
声明は「せいめい」ではなく「しょうみょう」。三宝の功徳をたたえるため、経文を節をつけてとなえることの意味です。
その「勝林院」はこちら。
寂源法師が開いた、日本音楽の源である天台声明発祥の寺。
日本の音楽の発祥が、実はお経からだったなんて、目からうろこです(笑)
さて、いよいよ「宝泉院」へ。
「宝泉院」額縁庭園に立つ樹齢700年「五葉の松」
さきほどの勝林院の僧坊のひとつが、この「宝泉院」。
僧坊とは、「僧侶が住む建物」のことで、800年前から建ち続けていると言われます。
これまた立派な庭園ですね。「宝泉院」は右のようです。
ちょっと座敷に上がるのに躊躇します。
穴の開いた靴は、容赦なく靴下をぬらしてますので・・
客殿へ。
額縁庭園は人気があるようです。「三千院」より参拝者が多いです。
さて、また縁側に座って、庭園の美を観賞です。
これですね。樹齢700年の五葉の松。
抹茶が届けられました。
「三千院」でもいただいたばかりですが、拝観料に含まれているのかな。
勝手に出てきましたが、私が抹茶付きのチケットを買っていたみたいです。
額縁庭園を観賞しながらの抹茶もなかなかのもの。
外は雨。そして畳の部屋。晴耕雨読な生活にあこがれます。
額縁庭園というアートに出会うのは初めてです。
客殿のなかをウロウロするのも面白い。
また、雨が強く降り出し、あわてる鯉。
芸術的な「宝泉院」の額縁庭園と五葉の松でした。
楽園を創作した「宝楽園」
「宝泉院」の境内の南側にたたずむ「宝楽園」。
仏の世界を、岩や、樹花、白砂をもって表わし、楽園の境を創作したものらしい。
すなわち、天国への入り口ということでしょうか。
苔の見事な「三千院」。庭園の見事な「宝泉院」を心ゆくまで堪能し、帰途につきます。
生まれて初めて来た大原。それも雨の日を選んで来て、大正解でした。
バスターミナルへ戻る道。
雨を選んで正解だなんて言ったからか、土砂降りの雨になってきました。
大原の里を囲む山々に水蒸気が浮いてます。