日本三大酒処はどこだかご存じですか?
エラそうに言ってますが、私もこの旅に出るまで知りませんでした。
正解は、京都・伏見、兵庫・灘、広島・西条だそうです。
まあ、これは一般的な定説で、現代版だと新潟をあげる方もいるようですが、少なくとも京都・伏見は、良質な水を使った酒造りが安土桃山時代から続いている老舗です。
さきほど訪れた御香宮神社から、湧き出ている名水「御香水」は、マグネシウムやカルシウムを多く含み、口当たりの良い日本酒を造るのに最適な水。
豊臣秀吉が伏見城を築城してからは、人の交流も盛んになり、日本有数の酒どころとして名をはせました。
その伏見を代表する酒蔵が、創業1637年、伏見最古の酒蔵「月桂冠」です。
京都・伏見 本材木町 焼き板塀が見事な「月桂冠大倉記念館」
それにしても見事なストリート。
世界中の旅人がこの画像を見たら、すぐに日本とわかるでしょう。
通りの名前はわかりませんが、地名は「本材木町」。読み方は「もとざいもくちょう」です。
その名の通り、焼き板塀が見事に貼られた建築。
それが「月桂冠大倉記念館」です。
場所は、さきほどランチを食べた「うなぎ 玄-KURO-」からすぐ。伏見十石舟からもすぐです。
伏見最古の酒蔵「月桂冠」の歴史を展示する「月桂冠大倉記念館」
ここは、酒好きな人間にはたまらない場所でしょう。
600円の入館料を払えば、きき酒を3杯ほど飲ませてくれます。
しかし、館内は「月桂冠」の歴史ある伝統が飾られてます。
ほろ酔いになる前に、しっかりとその受け継がれてきた伝統を学ぶのが礼儀ですね。
順路に沿って歩くと、月桂冠の歴史がずらりと並べられています。
最近では、クラウドファンディングで新たな開発も行っているそうな。
経済産業省が認定する近代化産業遺産に登録されているようです。
外国人観光客にも人気のスポットです。本日も何組かいらっしゃいました。
酒造りに関する逸話なども紹介されていて、ほんとに興味深い場所。
製造工程も紹介されてました。
米を発酵させて酒を造る。今では、ふーん、という感じですが、これを作業工程にまで作り上げるには、並々ならぬ先人の苦労がしのばれます。
あの大きな桶で、実際に酒を造っていたのでしょうか。
人生を豊かにしてくれる酒。
こんな素晴らしいものを、日常的に飲める環境に育て上げてくれた月桂冠に感謝(^^)/
江戸時代の参勤交代の際は、伏見は宿場町。
水陸の要衝となり、酒の消費量が爆発的に増えたそうです。
寺田屋旅館も近くにあるし、そのころの様子をタイムマシンで見てみたい。
「きき酒処」で試飲できる月桂冠の銘酒
さて、館内を見学して、最後にたどり着くのがここ。きき酒処です。
ここでは、旬な銘酒を10種類ほど飲ませてくれます。
600円の入館料で、コインを3枚いただいているので、1枚が200円。
そんな計算より、じっくり眺めましょう。
何をいただこうか思案していると、イケメンのお兄さんが、「辛口から飲まれるのがおすすめです。」と一言。なるほど。
では、おすすめに従って、まず②の大吟醸を。
旨い・・いうことなしです(^^)
続いて⑨、これは「鳳麟」。月桂冠の超特選銘柄。
辛くてなめらか。高級酒の味わい。
さっきのお兄さん。3杯では物足りなさそうな私の顔を察してか、「追加料金でお飲みいただけますよ。」
さすがの営業力。タイミングばっちりです(^^)
最後は、メロン風味の「果月」。
甘口だけど甘すぎず、さっぱりしていてこれがとても美味しかった。
これね。
あまりに口当たりがよいので、記念に買ってしまいました。
ちなみに、おちょこは入館料を払った段階で、記念にいただいたものです。
いやあ、思わぬ長居をしてしまいました「月桂冠大倉記念館」。
お酒が好きな方なら、一度は訪れることをおすすめします(^^)
「月桂冠大倉記念館」のHPはこちらです。