瑠璃光院の見学を無事に終え、今回の旅の主目的をひとつ終了。
次のメインイベントは、先斗町に予約してある老舗旅館に泊まることですが、現在11時。
まだ時間があります。
ちょうど、八瀬にいることだし、ケーブルカーとロープウェイを使って比叡山にでも登ってみるか、と考えました。
旅好きの方なら誰しも知る比叡山は、京都と滋賀県にまたがる山。
標高は848mと意外と低いですが、古事記に日江(ひえ)の山として登場する古代からの歴史を持っています。
比叡山に登る場合、立派なドライブウェイがあるので、クルマで行くのが一般的と思われますが、公共交通機関の場合、ルートは3つ。
まずは、ドライブウェイを登るバス。
ただし、これは、本数が非常に少なく、またオフシーズンは運休にもなるのであてにならない。
実質的な乗り物としては、京都側の八瀬、滋賀県側の坂本の両サイドから頂上を目指しているケーブルカーということになるでしょう。
そこで、瑠璃光院を出た私は、そのまま叡山ケーブルカーの
静かな「ケーブル八瀬」駅

叡山ケーブルカーの「ケーブル八瀬」駅へは、瑠璃光院から徒歩5分。
あれほど賑わっていた瑠璃光院なのに、こちらはひっそり。

瑠璃光院と比叡山をひとまとめにする観光客って、案外少ないみたいです。

同じルート上にあるから行きやすいはずなんだけどな。
あ、でも、この季節(6月)なら、大原の三千院へ行ったほうが、瑠璃光院の青もみじに三千院有清園(ゆうせいえん)の苔と、ベストマッチですね。
それに、本日は梅雨空模様で比叡山へ登っても、何も見えないかもしれない。

なるほど納得・・
と、勝手に合点してチケットを買います。

往復で買ったチケット。
中腹まで登った後、ロープウェイへの連絡まで含んでいます。1,800円でした。

叡山ケーブルカーは、平日は30分おき、休日は15分おきと、わかりやすいダイヤ。

ケーブルカーで中腹へ

到着したケーブルカー01号機。
日本一の標高差561mを登る力強いケーブルカー。
約1.3㎞先の中腹まで9分で登ります。

比叡山は、過去にクルマで登ったことはあっても、ケーブルカーは初めて。
ワクワクしますね。

最高勾配530‰(27度)の急坂に向けて出発です。

ガイドさんが乗っていて、色々説明してくれます。

乗客は、私の他に5人ほど。

ケーブルカーというのは、ぞの構造上、カーブを設けるのが難しいらしい。

なぜ難しいのか、物理がしろうとの私でも、現物を見ればなんとなくわかります。

なるほど・・と、わかったつもり(^^)

ガイドさんが「右下に京都の町が広がります」。
おお・・

ちょっと、架線がじゃまですが、もうこんなに登ったんですか。

絶景区間を通り過ぎると、中間のすれ違い地点が見えます。

単純な構造なのかもしれないけど、よくこんなこと考えたよな。そう思います。

02号機とのすれ違い。

さて、ラストスパート。

ケーブル比叡駅です。

坂というのは、下から見上げるより、上から見下ろすほうが、急に感じます。

ロープウェイ駅へ向かう人たち。私もついていきます。

叡山ロープウェイで比叡山山頂へ

ここは、ケーブルカーとロープウェイの乗り換え地点。
いわば、比叡山登頂の踊り場。

「かわらけ投げ」とは、いったいなんのおまじない?
展望台からモノを投げるのは、子供の前では教育上よくない気が。
子どもがいないか(^^)

私の買ったチケットは、ロープウェイも通しで乗れます。

ロープウェイに乗ろうとしたとき、なんか人が増えてる。
気のせいかな、と思ったけど、確かに増えてる。
どうも、ケーブルカー以外でのここまでのルートがあるようです。

その増えた乗客を乗せて、ロープウェイは頂上へ向かいます。
距離は486m。所要時間は3分です。

発車してすぐに眼下に広がる京都の町。

左京区のあたりですね。

右に広がるエリアは岩倉です。

下りのロープウェイとすれ違いました。

3分なので、すぐに山頂に到着です。

ホームの端に立って、下界を眺めます。
さすがに大原は見えないか。

とにかく、比叡山山頂に到着です。

とくに予定は決めてないんだけど、やっぱり比叡山といえば延暦寺かな。
帰りの時刻を確認するも、15分おきにあるので安心です。

まったくノーマークで来ましたが、シャトルバスがあるのを見て、延暦寺に決めました。
