さて、ハングル文字に包まれて異国情緒満点だった晋州の街。
日が落ちた頃を待って、ふたたび晋州城に出向くと、日中とは違う姿が展開されてました。
ライトアップされた晋州城
韓国の標準時刻は日本と同じ。
だから、地理的に西になる韓国は、日本時間において日暮れが遅い計算となる。
長崎よりも西に位置する晋州は、19時半でこんな感じ。
晋州城だけでなく、南江にかかる橋もライトアップされ、晋州の街は華やかに。
私は、チャットGPTにそそのかされて、晋州の街にやってきたんです。
生成AIの見立ては「なぜ、こんな美しい遊歩道がガイドブックに紹介されていないのかがわからない」でしたが、ほんとにそうだ^ ^
橋の上から夕暮れの晋州城を眺めると、ちょうど西の方角になるので、ライトアップと西日のハーモニーが最高です。
文禄・慶長の役で陥落してしまった晋州城。
その後、宴で盛り上がり油断していた日本軍の武将をもてなすふりをして南江の崖に誘い出し、共に身を投げて命を絶った「論介(ノンゲ)」。
彼女が身を投げた場所はどのあたりなんだろうか。
今でも、毎年6月には、ノンゲを祀る祭事が行われているそうです。
ノンゲだけでなく、名もなき人々の抵抗が祀られている、鎮魂歌のようなライトアップ。
ケバケバしさがなく、上品な静けさを感じるのは、そんな先入観があるからだけでもないような気がする。
南江の対岸および西の方角は、いわゆる晋州の新市街だろうか。
オレンジ色でない、街の明かりが輝いてました。
ちなみに、晋州という街は、朝鮮半島のこの場所に位置しています。
昼と夜の両面の姿を鑑賞できた晋州。
考えてみれば、全州で15分しか滞在できなかったからの余得ともいえる。
では、モーテルに戻りましょう。
夜でも一人で歩ける韓国の治安の良さ。
さっきまで、あの橋に上にいました。
私は、美しいものに惹かれる。
美しい色、美しい景色、美しい言葉、そして美しい心。
その全部が入り混じっているのが、旅という時間だと思う。
1人で夜を歩けるこの治安もまた、美しいと思った晋州の夜だった。
ところで、晋州の宿は、公州に続いてモーテル。
偏見ではないが、夜見ると、やっぱり妖しさを感じる^ ^
スーパーロケットというモーテルの名前もすごい。
スーパーロケットというモーテルの場所はここです。
晋州のホテル スーパーロケット
これは、6時間ほど遡った、チェックインする際の画像。
わざと、モーテルを選んで歩いているわけではないが、韓国の地方都市で安上がりに宿泊施設を選ぼうとすると、必然的にモーテルになるのかもしれない。
そのくらい、たとえば、ここ晋州では、川沿いにそれらしい雰囲気のモーテルが並んでいる。
そして、バスターミナルまで歩いて3分とかからない立地がうれしい。
中に入ってみると、間違いなくモーテルの雰囲気。
そして、お約束のセルフチェックイン。
しかし、いろいろやっても反応せず。
途方に暮れかけたら、中学生くらいの男の子が現れ、パスポートの登録から鍵の引き渡しまで、すべてやってくれた。
経営者のご子息であろうか。なんと素直な少年だろう・・・
カードキーでドアを開けると、1泊3,000円の部屋が広がってました。
これで3,000円なら、まったくいうことなし。
お二人で泊まると6,000円? それとも3,000円でいいの?
韓国のモーテルの仕組みはわからないけど、
あの南江の夜の散歩で気分が高まったところで、部屋に入ってこれるんだから、素晴らしいシチュエーションというべきなんでしょう。
トイレもシャワールームも清潔でした。
そして、なんとガウンがあった。
1泊3,000円のホテルで、ガウンが備えられているのは、私の海外ひとり旅60回目の旅歴で初めてかも。
日本語書きがあったのにも驚き。日本人来るのかな^ ^