都羅展望台(トラチョンマンデ)から眺める北朝鮮の大地&板門店【韓国旅行記2023 #4】

DMZツアーも、いよいよ最後のイベント。

都羅展望台(トラチョンマンデ)からの眺めです。

ここからは、韓国の板門店の町の広がりや、開城工業地帯、つまり北朝鮮の大地が実際に見えるんです。

まあ天気がよければ、ということらしんですが、本日はどうかな?

地雷の埋まったままのDMZ

第3トンネルの見学を終えたツアー一行は、ふたたびバスに乗り、最後のイベント「都羅展望台」へ向かいます。

このあたりのDMZ(非武装地帯)には、いまでも無数の地雷が埋まっていると、ガイドさんの説明。

あらためて、とんでもないところを移動しているんだなと実感。

都羅展望台から眺める北朝鮮の大地&開城工業地帯&板門店

さて、展望台に到着です。

ここは、DMZの南方限界線上に立てられています。

したがって、北朝鮮とは、目と鼻の先・・・

おお・・・

月並みな表現しかできない・・感動しました。

あの川の向こうが、まぎれもなく北朝鮮の大地。

そして、こちらが開城(ケソン)工業地帯。

金正恩の妹が爆破した南北共同連絡事務所もよく見えます。

北を批判するビラを配られただけで爆破しちゃう、なんともヒステリックな妹・・

ちなみに、今、こんなところにいます。

そしてあれが、「地上の楽園」北朝鮮の国旗。

本当に「地上の楽園」であるのならば、それもいいでしょう。

「地上の楽園」と洗脳しているだけならば、やはり自由を与えるべき。

しかし、その自由をうまく使えない人種もいるから国家の営みは難しい。

DMZの中に村があるそうです。

元々出身の人たちが100人くらい住んでる「自由の村」テソンドン(臺城洞)。

国連軍が管理してるので、納税義務なし、兵役義務なし、20人ぐらいの子供が通う学校もあると、ガイドさんの説明。

北朝鮮に対峙する、板門店の町。韓国の国旗が向かい合ってます。

今なお残る冷戦の象徴。

これだけ近ければ、マイクを使えば、お互い会話できてしまう。

なので、軍事境界線をはさんで、おたがいに自国の態勢をマイクで宣伝し合っていたらしい。

しかし、2018年の南北首脳会談板門店宣言で中止となったとのこと。

かつては、韓国人が自由に出入りしていた板門店も、「斧蛮行事件」が起きてから閉ざされました。

「斧蛮行事件」とは、板門店にて観測に邪魔だからポプラの木を切ろうとした韓国側に対して、北朝鮮軍が抗議。

切るのをやめなかったアメリカ兵を、北朝鮮軍は、斧で殺害してしまったという事件。

この事件以来、板門店には両軍がお互いに入ることができなくなった。

日本語ガイドさんがいると、こんな話も聞けるので、本当にありがたい。

このツアー代8,100円は激安だったと思う。

そして、こんなにくっきりと表現してくれた天候に感謝。

皆さんの日頃の行いがいいからですよ。

展望所の施設には、こんな場所もあります。

懐かしの写真も飾ってありました。

こんな時代もあったな、とみんな思うのかな。

韓国の政治は、大統領が任期5年で連続は不可。

これが、政治を混乱させている理由の一つだと思うんだけど。

5年で代わるのがわかっていたら、政権4年目くらいから、側近たちは次のことを考えはじめてしまうでしょ。

国の運営というのは難しい。

隣国同士の調整も難しいんだろな。

隣国といっても、ここの場合は、民族は同じだからやりきれない。

結局、悪いのはスターリンか・・・

なんか、私の中では、そんな結論が出た都羅展望台でした。

ソウルへ帰ります

ソウルへの帰り道。

バスは、展望台のすぐのところにあるお土産屋さんに寄りました。

DMZの土でつくったお米??

おお、平壌冷麺?

38度線のワイン?

なんか、すごいものばっかりだったけど、私はどら焼きをチョイス。

なかなか美味しいどら焼き。230カロリーなりw

では、両国に平和が戻りますように。

手を合わせて、DMZにさようなら。

DMZを出ます。

路側帯からバリケードがなくなって、統一大橋を渡ります。

ふたたび検問所。

パスポートチェックを終えて、晴れて韓国に戻れました。

昨夜、ほぼ徹夜だったので、うとうとっとすると、もうソウルでした。

人類最大の叡智は自由。

自由のありがたさと、自由であることの責務をあらためて感じたツアー。

ホテル前に到着。日本語の上手なガイドさん、ありがとうございました。

エピソードも添えて、わかりやすく説明してくれました。

本当に有意義なツアーでした。

2023ソウル週末旅の全行程・旅費などのまとめはこちらです