現役世代弾丸旅行者には、時間がそんなにありません。
4時50分に起床し、5時過ぎにチェックアウト。めざすは、シラーズの街です。
シラーズは、古くからイランの芸術や文学の中心を担ってきた街。
街中には美しい建築物がたくさんあり、郊外にはイランを代表する遺跡「ペルセポリス」がある、イランを旅するのに絶対外せない街です。
ところで、昨日の昼に日本からはるばるテヘランに着いて、ゴレスターン宮殿とバザール、テヘランの人波を眺めただけで、たった半日でテヘランを去らなくてはならないのは、ほんとに悲しいです(T_T)
さらに、シラーズへの移動も、本来であれば、イランの大地を眺めながら、のんびりバスで移動するところ。
残念なことに、4日後に出勤して、そして仕事が待ってるんです。ほんと、泣きたいところですが、時間を金で買うしかありません
タクシーでメフラーバード空港へ
向かうは、昨日到着したエマーム・ホメイニー空港ではなく、中心部に近いメフラーバード空港です。
メトロも通じていますが、今日は金曜日。休日なので、7時からしか動かないらしい。
タクシーもいるかどうか微妙だと感じたので、昨夜のうちにフロントで予約しようとすると、ノープロブレムとのこと。
半信半疑ながら、チェックアウト手続きをして、ボーイにその旨告げると、たしかに、ホテル前にタクシーが1台いました。さすが高級ホテル。
初老の運転手は、「テルミナール2?」と聞いてきて、一瞬何のことだかわからなかったんですが、イランではターミナルのことを「テルミナール」と呼ぶんですね。
タクシーは、夜明けにはほど遠い真っ暗闇のテヘランの街を走ります。
途中目についたのが、テヘランのランドマーク、アーザーディー・タワー。1971年に、ペルシア建国2,500年を記念して建てられたそうです。
タクシーの中からですが、一目見れて感激。
メフラーバード空港でのひととき
そして、メフラーバード空港に到着です。ホテルから20分ほどでした。
早朝ということで閑散とするロビー。
休日、金曜の朝でビジネス客もいないに違いありません。
でも、中に入ると、それなりに搭乗を待つ客の姿が。
さあて、チェックインカウンターはどこでしょう?
正直、このペルシャ文字の攻撃には参りますよ。数字さえも判別不能・・・
(フライトインフォメーションの文字は英語なのに・・)
私の乗る飛行機はイラン航空。そして、行先はシラーズ。
「地球の歩き方」の巻末のページで、シラーズのペルシャ文字をたどり、426便の数字を追います。
おそらく、この写真の下から7番目のフライトでしょう。出発時刻も7:20だから間違いない!
察するに、まだチェックインははじまっていません。早く来すぎたかな・・
イスに座って、眺める空港コンコースの風景。
みんな荷物多いし、やっぱりノウルーズを利用して出かけるのかな。
出かけるというより、故郷に帰るのかな。ということは、やはり、チケット押さえといてよかったね。
メフラーバード空港は国内便だけでなく国際便も離着陸します。
早朝から、レストランなども営業。
Prayer Roomがしっかりとあります。
イラン航空のチェックイン
チェックインがはじまりました。当然、窓際を希望。
ちなみに、イランの航空券は、私が日常使っているエクスペディアは扱っていません。
クレジットカードが使えないからか、米国の会社だからかはわかりませんが、今回初めてairvivaという会社を使いました。
クレジットカードで決済できたのは良かったですが、リコンファームが怖くて、念のため、日本にいるうちに、イラン航空の日本の支店に電話で確認しました。
電話に出たおじさんは、「ちゃんと発券されてますよ。楽しんできてください。」
はじめて乗るイラン航空。どんな感じかな。
なぐさめは、そんなに高くないこと。ちょうど100ドル、約12,000円でした。(そんなに安くもないか・・)
ボーディングは6:50とありますが、例によって少し遅れる模様。
怖いのはこんな時。
放送は全然わからないし、ゲートが変更される場合もある。のんびり、音楽を聴いてりゃいい、なんて気分ではありません。
30分ほど遅れて、シラーズ行き搭乗開始です。
シラーズまで飛んだ後は、本日中にペルセポリス。そして、シラーズの街を散策。
うわ~、なんか、急にわくわくしてきました(笑)
タラップをあがります。
機内はほぼ満席。ていうか、指定された窓際とその隣が、老夫婦に占領されてました。
「おお、日本のお方、ここにお座りなさいな」みたいに語りかけてくるので、まいっか。
それにしても、イラン女性っておしゃれだ・・ CAも美しい。
シラーズまで1時間半のフライト。機内食が出るとは思いませんでした。
朝食べてないので、ラッキー! おいしいパンでした。
シラーズ空港に到着
窓際ではなかったけど、雲が多くて、外は見れなかったようです。
そして、シラーズの空港に到着。30分ほど遅れて出発したのに、ほぼ定刻9時の到着でした。
ターミナルへ移動します。
時刻はまだ朝の9時過ぎ。早起きは三文の得とは、よくいったものです。
本日および明日以降の日程を再確認
今日は、シラーズの弾丸観光。
午前から午後にかけて、ペルセポリス、ナグシェ・ロスタム、ナグシェ・ラジャブと回り、夕方の時間を利用して、シラーズの街散策。
そして、夜のバスでイスファハーンへ。このバスのチケットは、まだ取っていません。
ノウルーズで混んでるけど、大丈夫かな、ちょっと不安。
あきれるほどの弾丸日程ですが、4日弱でテヘラン、シラーズ、イスファハーンを回ろうとすれば、いたし方ありません。
次にイランに来れるのはいつになるかわからず、今回の旅で目いっぱい欲張ります。
インターナショナルエアポートって書いてあるけど、ここは国際空港なんだよね。
時間さえ合えば、ドーハから直接ここに来たんだけど・・
なんか、イランの上空を行ったり来たりしているようですが、やむなし。
事実、ここシラーズからは、テヘランよりドーハの方が近いです。
タクシーでバスターミナル「テルミナーレ・カーラーンディーシュ」へ
空港を出れば、「タクシー!タクシー!」の大合唱。当然そうなります。
その中の一人は、「ペルセポリス? OK! 安いよ!」どこでそんな日本語覚えた。まったく。
そんなタクシーを直接相手にすると、危なくてしょうがないので、ちゃんと空港タクシーの窓口に行きます。
シラーズには、いくつかバスターミナルがあるようですが、ペルセポリスに行くミニバスが発着するのは「テルミナーレ・カーラーンディーシュ」です。
窓口で「テルミナーレ・カーラーンディーシュ」と、バスターミナルの名称を告げると、さすがに空港タクシー、ちゃんと案内してくれました。
いくら?と聞くと、200,000リアル。「地球の歩き方」には150,000リアルが相場とありますが、まあいいかな。
50,000リアルの差は、約177円です。
「テルミナーレ・カーラーンディーシュ」から、ペルセポリス方面へ行くミニバスが1時間に1本出ていると、「地球の歩き方」に書かれています。
とりあえず、それに乗るつもりです。
空港タクシーの運転手は若い兄さんでした。