2019年5月 日本は10連休 中国は4連休

2019年のゴールデンウイークは、10連休ですね。

ていうか、この話題、2017年の年末くらいからうわさされていたし、こんなもの早急に決定させれば、印刷屋さんやシステム屋さんなどはラクになるし、先々に10連休が控えているとなれば、そもそも生活のモチベーションが違ってくるでしょう。


こんな、ビッグニュースに国民が狂喜乱舞していないのが不思議でたまらない私なのですが、考えてみれば、夏のバカンスは、当たり前のように1ヶ月ほどの休暇をとる欧米と比較し、いまだに有給休暇取得率だの、サービス残業だので議論している不思議な国日本だから、仕方ないのかな。

 

2018年末に、ようやく最終調整に入り、有事まで半年を切って、ようやく正式決定となりました。

 

日本では、一般的に言って、普通のサラリーマンは1ヶ月などという長期休暇は取得できない。

なので、10連休、すなわち1ヶ月の3分の1を連続して休めるというのは、現役世代の人間にとって千歳一隅のチャンス!

私などは、この機会に、行きたいところに行こう!

と考えるのですが、10連休大歓迎と考える向きが、政治や経済団体、あるいは国民全体を含めても、おそらく多数派ではない、ということなんでしょう。

でなければ、正式決定が、こんなに遅くなるなんてことにはならない、と私は思います。

 

ネット上でも、賛否両論とする意見が展開されていますが、

 

〇日々の日常生活が忙しく、やりたいことがいっぱいあるのに、時間がない。

〇現在の生活の現状を打破したい。そのために、考える時間が欲しい。

〇仕事が大好き。その好きな仕事を、もうワンランクうまく回転させるために、考える時間が欲しい。

 

こんな風に考えて、有効活用しない手はないと思うんだけどなあ・・

なにも、旅に出なくたって、10日間も時間が手に入るんですよ。

 

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10連休の正式決定がいつであろうと、10連休になればいいとは思うのですが、現役世代の弾丸旅行者にとっては、そんな悠長なことは言ってられません。

10連休になろうが、なるまいが、1年くらい前から航空券は売り出されるからです。

政府高官たちは、どんなふうに考えてるのかは知りませんが、2019年に入ってから、おもむろに、「さて、今年のGWは10連休らしいぞ。どこかへ行こうか・・」なんて計画を立てたら、旅費が高騰することは火を見るより明らかです。

もしかすると、10連休など早々と決定してしまったら、国民はみなこぞって海外に出国してしまい、肝心の国内の消費が伸びないと計算しているのかもしれませんね。

 

          ◇

 

1年前、私は、とりあえず、10連休になるものと決めて、航空券の往復チケットをゲットしておきました。

行き先は中国、値段は3万円台。

これなら、万一、法案が却下されて10連休とならなかった場合、片道だけ捨てればいいかな、と考えられたからです。

このように、いつも通り、航空券をベースに行き先を決めて、あとはアドリブ。

行き先は広大な中国。10連休なのは日本だけで、諸外国はせいぜいメーデーの5月1日だけが祝日。

潤沢な時間を使って、行きたくてもなかなか行けなかった、シルクロードの列車の旅を実現させようと勝手に妄想を膨らませてましたが、出発まで2ヵ月あまりとなり、具体的にスケジュールを詰めはじめた段階で、少々異変が起きました。

中国の労働節

中国国務院(内閣に相当)は22日、5月1日の労働節(メーデー)の休暇を今年は2日延長すると発表した。連休とすることで旅行や消費を促す狙いがある。

今年は5月1日が水曜日に当たり、休みを2日追加することで、4日までの4連休とする。代わりに4月28日と5月5日の日曜日は勤務日とする。

(出典:【2019年3月22日 ロイター】)

中国を列車を予約するのは、trip.comが便利。

そこで、前もって、発売開始と同時に予約を入れようと思ったのですが、希望するほとんどの列車が売り切れ。

ちょっと尋常ではなかったので、いろいろ調べると、上の記事に行き着きました。

なんと、2019年は中国も4連休になっちゃったんですね。

 

いやあ、まいった・・・  まったくの計算外・・

 

せっかくの10連休なので、広大なシルクロードを端から端まで、それこそ、敦煌、トルファン、カシュガル、ホータンと、心ゆくまで味わい、移動はもちろん列車でと考えていたのですが、列車の手配がままなりません。

売り切れ、というよりも、直前まで発売を制限しているようなんですね。

これは、せっかく中国共産党が労働節を4連休に仕立て上げたのに、当の国民が旅行できなかったら、という政府の配慮でしょうか。(勝手な想像です)

 

交通機関の手配もさることながら、これは、いく先いく先で、大量にうごめく中国人を覚悟しなくてはならないかな。

シルクロードは、人間がちっぽけな存在に見えるほど雄大な景観であるところがいいと思っているのですが、大勢の人間が視界に入っては、せっかくのシルクロードが・・・

 

まあ、文句言っても仕方ありません。
政府が仕立て上げた4連休に、しっかり呼応して、バカンスを楽しむなんて、中国人は素直じゃないですか。

 

それに、いくら大量の観光客がなだれ込むといっても、そこはシルクロード。

タクラマカン砂漠の広大さには、なにもかも吸い込まれて、やっぱり自然の雄大さを認めることになるでしょう。

私のバケットリスト上位に書き込まれている、中国シルクロードの旅。

出発日が近づいて、胸がときめいて仕方ないです(笑)

 

願わくば、わが国日本も、欧米のように、ふつうに1ヶ月の休暇が取れる環境になったら最高と考えるのは、私だけでしょうか。