台湾の清水断崖を知ってますか?
台湾・東岸にある太魯閣国家公園近くの断崖です。
標高2,407mの清水山からわずか4kmで海に通じる、正真正銘の断崖。
平均勾配601パーミル(1000m進むと601m上がる)、角度にすると約31度というのだから、相当なものです。
そして、海が美しいものだから、その対比の妙もなかなかのもの。
この清水断崖や太魯閣に近い街が花蓮。
その花蓮で、本日(2019年4月18日)震度7という大規模な地震が発生したそうです。
私は、このニュースを聞いて、被害が少ないことを祈るとともに、私が訪れたときにガイドをしてくれた旅館の親父さんの安否が気になりました。
私が訪れた2013年3月。
この日本人の親父さんは、3,000元(当時8000円強)で1日ガイドになっていただき、親父さんのマイカーで、清水断崖や太魯閣国家公園などをくまなく案内してくれたのでした。
親父さんの、丁寧な運転で、連れて行ってくれた太魯閣峡谷がこちら。
聞きしにまさる断崖で、それまで高所恐怖症にはまったく無縁であった私が、このあと一時的な高所恐怖症に見舞われるました。(ほんとです・・)
下を見るとこんな感じ。
海底が隆起してできた断崖。
流れる川はアルカリ性で、魚はまったく棲んでいません。
ちなみに、ここを見学するときは、ヘルメットの着用が義務づけられていました。
そして、親父さんが私に忠告します。
「ガサッ」という音がしたら、すぐに逃げるのだぞ。???
そのくらい、しょっちゅう落石があるそうです。
奥地の天祥では、「何か嫌いなモノある?」と聞かれて、特にない、と答えると、イノシシ肉の定食を注文してくれました。
イノシシの肉なんて、生まれて初めて食べるものですから、おっかなびっくりでしたが、いざ箸をつけてみると、コリコリした鳥の軟骨風の食感が、もち米によく合い、とてもおいしかったのを覚えています。
その親父さんは、「台湾には、富士山より高い山が6つある。」とか、台湾人の対日感情がめちゃくちゃいいことなどを、クルマの中で延々と自慢そうに離し続けていました。
この行程を、公共交通機関だけで回ろうとしたら、ほぼ丸一日のスケジュール。
それを、親父さんとクルマがチャーターできたおかげで、半日で回ることができ、その日のうちに台北に移動し、翌朝帰国できたのでした。
天祥からの帰りも、花蓮ではなく、こっちのほうが近いからと、新城駅によってくれるなど、短時間でいろんなところを見て回りたい私の希望に、完璧にこたえてくれた親父さん。
その、懐かしい親父さんの旅館のある花蓮で今回の地震・・・
大丈夫でしょうか・・
地震の発生は、本日の午後1時頃で、まだ被害状況など全容がわかってないのですが、安否が心配でなりません。
台湾は、好きな国の一つ。
被害が大きくないことを祈るばかりです。