わずか15分しかいなかった、全州韓屋村。
15分しかいられなかったのは、今夜の宿泊地「晋州(チンジュ)」へ向かう夕方のバスがとれず、14時発の便しかチケットが確保できなかったから。
まあ、それはいい。
その分、晋州の滞在時間が伸びるわけで、いってこい。
今回の韓国旅のように、街から街への移動が主となる旅においては、交通機関に壊滅的なダメージでも発生しない限り、旅人にとっては、すべて結果オーライとなる。
バス旅 全州 ⇒ 晋州
仁川、水原、公州とバスターミナルを見てきたけど、どのバスターミナルも漢字表記のあるオートマシンが君臨。
だから、私のようなハングル語で目が回りそうな旅人でも、ちゃんとチケットを買えます。
プラットフォームは12番ですね。
トータルでも3時間程度しかいなかった全州の街にさようなら。
バスはほぼ満席。
全羅北道の全州から慶尚道の晋州へは、まったくエリアを異にしているので、公共交通機関では行きにくい。
晋州は全州から直線距離でも120キロ離れ、むしろ釜山の方が近いくらい。
鉄道も、おそらく直通便はなく、だから直行するバスに需要が集中するのかも。
でも、その道中は、快適なハイウエイのドライブ。
気持ちが良くて、ついうとうと居眠りをしてしまう。
2時間ほどで、バスは晋州のバスターミナルに到着。
ターミナルの中は、かなり野暮ったい雰囲気。
韓国の田舎町に来たんだな、という思いがわきあがり嬉しくなる。
しかし、チケットの自販機もなく、ハングル文字しかない。
明日の「統営」へのバスチケット確保は難航するかな。
老舗ユジョンチャンオで食べる晋州伝統のうなぎ?定食
さて、晋州という街に来た目的は、上の写真。
晋州城跡で、豊臣秀吉率いる文禄・慶長の役の激戦地であった史跡。
休日ということもあってけっこうな人波のようですが、逆に、その人波にのまれないように、早めの夕食。
実は、晋州はうなぎが名物で、晋州城のあたりにはうなぎ専門店が並んでいます。
その中でも、老舗中の老舗といううなぎ屋さんがここ。
なんか、セコムの看板がすごいな。
晋州でも有名な郷土料理店「ユジョンチャンオ」です。
高級そうなつくりに、一瞬入るのを躊躇しますが、親父さんがにこやかに手招き。
とりあえず、うなぎ定食一式を・・・・この左上のでいいのかな?
指さしてオーダー。
あとはうなぎが来るのを待つだけです。
今回のGW韓国旅で、まず1回目の贅沢。
ビールもオーダー。でも、あんなにデカいうなぎが出てきて26,000ウオンなら安いよな。
日本なら、かるく4〜5,000円したっておかしくない。
これを見る限り、晋州のうなぎは、海から運ばれてきてるみたいです。
賑わい出す「ユジョンチャンオ」。創業40年以上の有名店みたいです。
メインディッシュがくるまえにキムチが並ぶのには慣れたけど、これまたすごい量だな。
といいつつ、この各種キムチが実に旨い。
辛味が効いてて、コリコリしてて、ビールがぐんぐんすすむ。
こんなに皿が並んだら、
うなぎの焼き鍋はどこに置くつもりなんだろうと思う^ ^
眺めるだけでも楽しい、キムチの小鉢オンパレード。
そして、10分ほどで運ばれてきた「うなぎ」・・・あれれ?
これは、どう見ても「うなぎ」ではないよな・・・「あなご」??
うん、この脂ののって無さは、間違いなく「あなご」だ。
要するに、私は、間違えてオーダーした、笑える(^ ^)
でも、いいじゃない。すごく香ばしい香り。
あなごの下に寝ているたまねぎと一緒に舌に運ぶと、口の中に甘みが広がる美味しさ。
韓国料理サムギョプサルを食べるときみたいに、
エゴマの葉にのっけて食べても美味しい。
あとでよくメニュー表を見たら、「あなご」の下にたしかに「うなぎ」があった。
うなぎのハングル語なんて知らないし、大好物なのに「うなぎ」の英語読みも知らないw
でも、あなごは26,000W、うなぎは36,000W。
なるほど、たしかに、うなぎ定食らしい値段だ^ ^
美味しかった「あなご」にごちそうさま。
これで、終わりかと思ってたら、味噌汁とともに赤飯のようなご飯が登場。
食べてみると、食感がもちもち。黒豆も入ってるし、これは韓国の雑穀米かな。
ついでに、まだ残ってるキムチもすべて食べてしまおう。
今度こそ、本当にごちそうさま。
ビールとともに30,000ウオンと、安上がりな豪華な晩餐でした。
また晋州の街来ることあるかな・・・そのときは、今度こそ、間違えずに「うなぎ」をオーダーしよう。