【旅の失敗談】ジャイプールの朝&前庭をアンベール城と勘違いして引き返した話

深夜便でインドにやって来て、その日のうちに2万歩ほど観光したものだから、泥のように熟睡。

そしてスマホのアラームが鳴って6時20分に起床します。

窓を開けて、半バルコニーのようなベランダに出ると、朝の空気が気持ちいい。

そして、ベランダの柵は低い。危ない、危ない・・・

朝のジャイプールをUberでアンベール城へ

3月上旬のジャイプールの夜明けは6時半。

つまり、夜明けとともに起きたわけですが、理由は朝のアンベール城へ行くため。

生成AIに「アンベール城は朝の柔らかい光がおすすめ」と指南され、Googleマップによれば、朝7時からオープンらしいから。

そこで、誰もいないフロントを通って、ホテルの外に出ると、昨夜のバザールの喧騒が嘘のような静かな光景が広がってました。

カメラは向けないけど、アーケードや木の下に路上生活者が眠っているのもインドの朝らしくて嬉しくなる^ ^

ピンクシティ自慢のゲートも、真正面からカメラを構えられる。早起きは三文の得。

さて、そのアンベール城ですが、旧市街から北へ約10kmと、なかなか徒歩で行ける距離にはありません。

そこでUberをたたくとすぐに来てくれました。

料金も230ルピー(390円)とリーズナブル。

昨日に続いてジャイプールのドライブ。

昨日と違うのは、早朝でまだ交通のラッシュがはじまってない。

Uberのドライバーは、障害物のないハワーマハル・ロードを軽快に飛ばす。

おっと、聖なる牛の障害物・・・なんと、横断歩道を渡ってる(^ ^)

山道にかかりました。

そして、アンベール城のふもとに到着です。あっという間でした。

朝日に輝いていたアンベール城

クルマから降りて、すぐ目の前に広がっているアンベール城。

ふもとのマオサ湖に映る逆さアンベール城も秀逸なアート。

インド旅歴の浅い私には、ふたたび勉強させられる展開になりました。

Uber運転手が撮ってくれるというのでお願いしました。

あらためて、丘の上にそびえたつ城砦を眺めます。

この城郭都市はアンベール王国の首都。

築城は16世紀からはじまったらしいけど、アンベール王国は11世紀からの歴史を誇るヒンズー王朝です。

では、どうやって、あそこまで登りましょうか。

撮影スポットに立ち寄ってくれるジープをチャーター

実は、逆さアンベール城を撮影している間、私は背後から勧誘を受けてました^ ^

世界遺産ジャイプールの一大観光名所で、一眼レフなんか提げてたら、かっこうのカモと映るんでしょう。

いちおう聞いてみると、500ルピーでいくつかの撮影スポットに立ち寄りながら、アンベール城まで登って行ってくれるらしい。

事前の予備知識では、アンベール城に登るためには、20分ほどの徒歩か、象タクシー。

象タクシーとはこれのことだけど、これは乗るより眺めるものだ。

歩いてもふつうに登れる距離だけど、撮影スポットにも寄ってくれるというジープ運転手の誘いに乗ることにした。

朝のうちにアンベール城の見学を終わらせて、早めにピンクシティに戻り、今度は裏路地の散策をしてみたかったし、昨日のタクシードライバーに親切にしてもらい味をしめたというのもある。

しかし、値段は500ルピーから1ルピーも下がらない。

象に乗ると1,000ルピー以上だというし、ジープはいっぱい並んでる。

ドライバーの間で協定が結ばれてるのかもしれない。

でも、850円で撮影スポットを回ってくれるなら納得のプライス。

そう考えて、私は四輪駆動の助手席におさまりました。

さて、ジープは象タクシーの出発地点をかすめるように発車。

ただの観光地かと思ったら、住んでる人もいて、八百屋さんもありました。

アンベール城入り口というサインで左に曲がり、

ヒンズー教寺院っぽいとこで、クルマをとめました。

さて、ここはどんなところだ?

運転手にうながされるままに進むと、おお・・・

運転手の即席ガイドによると、「パンナ・ミーナ・カ・クンド」と呼ばれる階段井戸だそうです。

幾何学的に刻まれた無数の階段が、水を囲むように折り重なっている。

たしかにこれは写真映えする。

入り口に警官がいて物々しかったのはこのせいか^ ^

運転手によると、この写真映えの良さが手伝って、自撮りしているうちに貯水槽に落ちる輩がいるらしい。

降水量の少ないラジャスターンでは、水は貴重な資源。

雨季に蓄えた水を、乾季に少しずつ使うために造られたのが、こうした井戸である。

そういう目で見ると、アートチックな幾何学模様も実はヒンズー教の祈祷が込められてるように見えるから不思議だ。

さらに車を進めると、今度は石造りの寺院が現れる。

これは「ジャガット・シロマニ寺院」と呼ばれるヒンドゥー教の寺院である。

細部まで彫り込まれた装飾と、幾層にも重なる柱とアーチが朝の光に反射して美しい。

アンベール城にまっすぐ登ってしまうと、さっきの幾何学的な階段井戸も、このヒンズー教の彫刻も見られない。

観光バスも入ってこれない路地だし、アンベール城近隣に泊まって、1日散策を楽しむ旅人専用のスポットだろうか。

そんなふうに自己肯定的に解釈を進め、500ルピーの投資を正当化していくわけです^ ^

裏道から登るから、城塞都市らしいこんな門もくぐれるわけだし。

そして、だんだんと石畳の坂が急になり、

アンベール城の門に到着です。

アンベール城 開場時間を間違え前庭見学で引き返してしまった話

ただいまの時刻は7:20。

運転手に礼を言って、私は城の前庭に入ります。

そこには、前庭と表現するには不釣り合いなほどの広場が展開されてました。

はじめに断っておきますが、このチャプターは「私の失敗談」です(^ ^)

なにが失敗なのかというと、この前庭がアンベール城そのものと勘違いして、城の内部を見学せずに、ふもとまで降りてしまったんです。

 

まあ、そのくらい、門をくぐって最初にみとめたこの前庭が壮厳だったからなんですが、とにかくここはジャレブ・チョウクと呼ばれる、アンベール城の前庭。

こちらはスラージ・ポールと呼ばれる正門。

なんて、知ったことを書いてますが、このときの私は、この広大な前庭とそれを囲む見事な外壁をアンベール城全体と勘違いしています。

なので、「城の全景」を見渡すことができるかな、と外壁の上部へ。

この登ったところがスィン・ポールと呼ばれる宮殿内部へ至る入り口なんですが、

城の全景を見渡せる高台と勘違いしている私ですw

でも、そうして勘違いするほどに、朝の淡い光に照らされた城壁は見事でした。

朝の光が差し込み、静かで、どこか神聖な空気すら漂っている。

「朝イチで来て正解だったな」なんて思いながら、勝手に満足する私。

今日も1日がはじまるな、という感じの光景でした。

あの門の前で新婚さんの撮影会が行われている。

それも、勘違いの要素のひとつだったかも・・・

門の前で、中にはいる観光客が何人か並ぶとか、「おや?」と思わせるシーンがあれば、私も確認したのですが・・・

外壁から、こんな景色が見渡せたのも、勘違いの原因。

そして、勘違いの最大の要因は、アンベール城がまだ開いてなかったこと。

Googleマップには7時開場とある。現在7:40。

つまり、この時間に入場できないのはおかしい。

事前に学習してこなかった痛恨の極みだけど、これは仕方ないよね、と自分を慰めます。

最後に、正門から帰っていく人がいたのも勘違いのダメ押しでした^ ^

アンベール城を「ひと通り見たぞ」と勝手に悦に入って、石畳の坂道を下ります。

実際、この坂道からの石造りの建物には情があった。

まだ少し冷たく澄んだ空気が身体を包んでくれ、気持ちのいいハイキング。

坂道を下り切ると、ヒンズー教寺院が出迎えてくれ、

行きはジープ、帰りは徒歩で、出発地点に戻って来ました。

いいカモだとばかりに、私に群がるジープ運転手や象タクシー。

それに「I’ve already been there!」といちいち返す私が今思えば滑稽だ。

旅してりゃ、こんな失敗はあります(^ ^)

情けないのは、下山して感無量で逆さアンベール城を眺める私が、まだこの時点で中に入るのを忘れた事実に気づいていないこと。

無知とは恐ろしい・・・

サモサを食べながら自分の勘違いに気づく・・・

そういえばお腹すいた・・・

朝から何も食べてなかった。

世界的な観光地。アンベール城には、朝早くたって、チャイ屋くらいあります。

そして、キャッシュレス決済可。さすがインド。

サモサに、中身不明のパイをオーダー。

パイは、カレーパイ? かな・・

サモサも久しぶり、急にインドらしくなってきました。

熱々のミルクティも驚くほど甘い。

と、息抜きして、ピンクシティの街に戻ったら、どのへんの裏道を歩こうかな、と「地球の歩き方」を開き異変に気づく・・・

自分が「前庭」で引き返して来たことを、ここでようやく悟りました^ ^

 

ミルクティを飲み干して、呆然と眺める城へ続く坂道。

その坂道には、いままさにアンベール城へ赴こうとする観光客。

さっき、さんざん「I’ve already been there!」とまわりに言いまくったから、もう誰も寄って来ません(笑)

 

一瞬、戻ることを考えたけど・・・やめた。

再訪の楽しみが増えた、ということにしておこう。

そう、負け惜しみでなく、旅はすべてを回収する必要はない、取りこぼしも旅のうち。

では、ピンクシティの街に戻るとしましょう(^ ^)