敬虔な人の行動、独創的なストラクチャ、魂を揺さぶるような祈りの声・・・
この地球上においても、かなりの上位に位置する聖なる場所。
そんなところに無関係な人間が乗り込んだ愚行による洗礼。
メディナは、2022年まではイスラム教徒以外は入れない街だった。
それから、まだ1年足らずだから、関係者やムスリムの思考も色々でしょう。
だから、「なにかが起きてしまう」のは覚悟の上での街歩きです。
それでも、メディナに到着してから3時間ほど経過。
少しづつ、気持ちを立て直しつつあります。
現在14時半。観光バスのチケットが再度売り出される16時まで、街を見学してみるとします。
モスクを囲む立派なスーク
とにかく暑いメディナの街。気温は43度まであがりました。
突き刺さる太陽光線は、まさに砂漠のそれ。
その光と熱がアスファルトに反射して、とんでもない状況。
空気を吸い込むと、肺が痛く感じます。
とても日向にはいられないので、ビル影づたいに行動。
預言者のモスクの周りには、アーケードがあって、スークが並んでます。
この下を歩くのが、一番体に優しい。体感温度で5度は違う。
そのスークには、スークと言っては申し訳ないほどに、様々な品物が売られています。
スーパーマーケットに、
スーベニアショップや、
ジェッダにもあったジュエリーショップ。
さすがに衝動買いはできない。
でも、金細工を眺めているうち、よく調べて勉強した上で、いつか買ってみようかな、という気持ちになってきました。
せっかく、中東を旅しているのだから。
カーバ神殿の模型も高すぎて買えない・・・このお店で、キーホルダーを購入。
そして、断って写真を撮らせてもらいます。
手に入れたキーホルダーがこれ。
メディナだよ、一生の記念になるよ。大事にしよう。
店を出ると、暑い・・・
何度も言ってるけど、本当に暑い。
なまじ冷房の部屋に入るもんだから、余計に暑く感じる。
スタバはやっぱり夕方まで休み。
仕方なく、比較的入りやすかったホテルのロビーに避難。
ありがたく文明の利器の恩恵を受けます。
あのまま外を歩いてたらほんと倒れちゃうってw
いままでの私の経験だと、この種類の暑さは8月のエジプトに似てると思う。
そういえば、今も8月か。そしてメディナは、アスワンとほぼ同緯度。
メディナを埋め尽くす高級ホテル群
身体がいくぶん冷えたところで、意を決してふたたびメディナの街へ。
メディナの街といっても、ものすごいアスファルトジャングル。
砂漠のど真ん中なのに、そこらじゅうがコンクリートで覆われてるからこの気温なんだろうけど、とにかくすごい建物群。
1泊数万円は下らないであろう中〜高級ホテルが、ところ狭しと並びます。
そして、いまだ建設中。数年後にはすごいことになってそうだ。
今回の旅、ジェッダに3泊としたけど、スケジュール的には、今夜はメディナに泊まってもよかったかな。
スケジュールの段階では、そもそもメディナに入れるのかどうかも調べがついてなかったので、やむをえないね。
広い敷地をあてもなくさまよいます。
ここが、モスクの正門なのかな。
入るのに厳重なチェックがされているようだったけど、さっき私は脇から入れちゃったんだよね。
仕組みがよくわからない。
トイレがあったのでお借りします。
無料なのにとてもきれいなトイレでした。
どこからともなく集まってきた鳩たち。
サングラスをしていても、目が焼かれるような太陽光。
砂漠の上で見上げたら、空は青ではなく黒く見えるんじゃないかな。そんな熱気。
15時近くなって、アザーンが大音響で流れます。
礼拝への呼びかけです。1日5回のうち、15時の礼拝ですね。
みなさんモスクへ向かいます。
スーパーマーケットもスーベニアショップも店じまい。
真っ直ぐモスクに向かうのかと思いきや、鳩と戯れる余裕はあるみたい。
こういったゲートがあるから、やっぱりこちらが正門かな。
それにしても、アザーンに合わせて、ゾロゾロとモスクに吸い込まれていくムスリムの人々。
とても美しい姿です。