寝覚めの遅い「世界遺産ジェッダ歴史地区」アル・バラドを歩いてみる【サウジアラビア旅行記 #5】

サウジアラビアの首都リヤドに次ぐ第二の都市、人口340万人の街ジェッダ。

かつては、メッカ、メディナのイスラム教2大聖地を有するヘジャズ王国の都であった港町。

人口的に作られたリヤドとは異なり、イスラム教巡礼者が1000年以上にわたってこの街を拠点に活動する宿場町。

すなわち、サウジアラビア観光において、絶対的に外せない街であります。

しかし、残念なことに、めざましい経済発展とともに、古くからの面影を残す旧市街は削られ、かなり狭い場所しか残っていません。

そして、その狭く残っている場所が2014年にユネスコの世界遺産に登録されています

 

さて、朝食を食べ終わって、朝7時半。

その「アル・バラド」と呼ばれる「世界遺産ジェッダ歴史地区」を歩いてきましょう。

ちょっと、朝早すぎるかな^ ^

ホテルからジェッダ旧市街入り口へ

ホテルのロビーではメッカのカーバ神殿の映像が流されてました。

これからメッカに赴く巡礼者には、とてもよいプレリュードとなることでしょう。

 

では、ホテル前のアル・マディナ・アル・ムナワラ・ロードという、とても覚えられそうもない道を南へ。

昨夜も眺めた「アル・ジュファリ・モスク」。

朝の光の中で眺めると、さらに美しい。

おや、走り去っていくバス。

どうやって乗るのかな・・・?

こんなのも借りれるみたい。さすが世界遺産。

18歳以上、二人乗り禁止、ヘルメット着用、車道乗り入れ禁止、ってとこでしょうか。

まあ、急ぐ旅ではないし、歩いていきます。

しかし、雨の降らないジェッダならでは。ヘルメットむき出しです。

アルバラドの入り口にあったモニュメント。

旧市街の一角が見えてきましたね。

このモニュメントを過ぎると、

正真正銘、旧市街の入り口です。

制限速度は30キロみたい。

午前8時 まだ寝静まっていたジェッダ歴史地区

昨日から言い続けてるけど、「緊張しながら・・」旧市街の中へ。

緊張の理由は、どこを撮影したらおこられるのか、イマイチはっきりしないから。

怒られるだけならいいけど、拘束なんてされたら目も当てられない。

実際、サウジアラビア観光省のHPには、事故や事件現場、人物の撮影は禁止とはっきりうたわれています。

そりゃ、肖像権を害するような撮り方なんて、そんな失礼なことはするつもりなどないんだけど・・

でも、なんか様子がおかしい・・・

これは、まるで廃墟だ・・・

さらに奥へもぐってみると・・

ようやく、特徴的な光景が。

ようするに、街を修復中ということのようです。

それにしても、いくら朝早いといっても、人っこひとりいないジェッダ旧市街。

この木で作られた窓枠というか、ミニベランダがジェッダ歴史地区の特徴。

マシュラビーヤと呼ばれるイスラム建築だそうです。

あの、微妙に光を遮りそうな木製細工が、暑さを遮断しながらも、光は取り入れるというイスラムならではの工夫。

やっと、ひとり歩いている人見つけました。ネコはいっぱいいるんだけどなw

アラビア文字もカッコいいな。

この、誰もいない迷路を散策してる感じが気持ちいい(^ ^)

後で知ったんですが、ジェッダの人は(ジェッダに限らずサウジの人は)、日中はあまりに暑いので、夕方から夜更けにかけて活動するようなんです。

たしかに、午前8時から気温は35度超え。日中は、かるく40度を超えるでしょう。

でも、誰もいないからこそ、じっくりと建築物の様子を眺めることができます。

街角にしつらえられたミニ公園も、まだ閑散。

スークもあるんだよね。

でも、さすがに誰もいないスークでは寂しい。

スークは、賑やかな夜にうろつくことにします。

そして、ちゃんと掃除している人がいます。

たぶんスタッフの方ですね。やはり世界遺産は違う。

おかげで、素敵な石畳の上に、ゴミひとつ落ちてません。

ただ、なんか、模型っぽい感じがしないでもないけど・・・

人々の生活の営みが画面に加われば、活きた絵になってくるのでしょう。

お、大砲です。

いつからここにあったのかわからないけど、イスラムの人からしたら、飛行機のない時代、敵は海から攻めてくるわけで、ジェッダの街は尖兵としての役目を大いに果たしたことと思われます。

ゲートもいっぱいあるんだよね。

ところで、建物の壁に使われている石材はサンゴ石とのこと。

見た感じ、そんな印象は受けない。修復しちゃったからかな。

でも、タイルが壊れているところに近寄ってみると、たしかに、内側から黒っぽいサンゴが。

アル・シャフィー・モスク。

ジェッダ歴史地区においても、相当古い部類に属するモスクだそうです。

さて、このお店がまったく開いてない旧市街の散策というのにもあきてきましたw

そろそろホテルに戻りますか。

ネコだけはいっぱいいた、朝のジェッダ旧市街。

大通りに出ました。

大通りも閑散としてるんだよね。

見事なほど人が歩いてない朝のジェッダ旧市街。いちおう午前9時過ぎです。

太陽も昇り、だいぶ暑くなってきました。いったんホテルへ戻りましょう。

昨夜、ほとりを散策したアルバイーン湖。

ホテルに戻ってきました。午前9時20分。

3つしかない世界時計のうち、ひとつを東京が占めていることが嬉しい。

ここは、ムスリム巡礼者がたえまなく訪れるホテルでしょうから。

世界の中の東京アピールは純粋に嬉しいw

汗をかきまくった身体に水分補給。

そして、つぎの行動に備えます。

動画はこちらです。

今回の5泊8日サウジアラビア&オマーン弾丸ひとり旅の全行程・旅費などのまとめはこちらです