「仁和寺」から「龍安寺」までは約1km。自転車で5分ほどである。
「龍安寺」の先には「金閣寺」。ここはまさに世界遺産の銀座通りだ。
まずは「龍安寺」のパーキングに自転車を止め、石庭の見学に参ります。
「龍安寺」の謎の石庭 飾らない素朴な美しさ
龍安寺の拝観券は、石庭のように素朴。
目に入った湯どうふ屋さん。
京都を歩いている以上、どこかで湯どうふはつまんでみたい。
ここで「拝観券」が切られます。ちゃんと持っておかないと。
目が不自由な方へのミニチュア版
立派な屏風。
そして、石庭に対峙です。
このくらいの観光客がいたことで、妙に安心しました。
とにかく、昨日から、「南禅寺」「銀閣寺」「清水寺」「天龍寺」そして「仁和寺」と京都の大御所を回って、観光客をほとんど見かけなかったものだから。
京都から、完全に観光という言葉が蒸発したのかと思いました。
空くのをちょっと待って、縁側に座ります。
宇宙空間を感じる石
この石庭は諸説あって、作者も年代も不明。
禅の庭を思わせる素朴な風情が人の心をひきつけると言われる。
置かれた石の数は15個。
一度にすべての石組みを見ることができないように設計されているので、写真に撮るのも難しい。
物事の不完全さを表現しているのだ、という意見もあるが定かではないらしい。
しばらくすると観光客が減り、縁側を独占する状態に。
さっきは、たまたま団体とぶつかっただけだったのだろうか。
眺めているうちに、置石と白砂の庭が宇宙空間に思えてきた。
3年前、スリランカのアヌラーダプラを訪れた際、宇宙の真理を表すというムーン・ストーンと対峙したことがあったけど、そのときのことを思い出します。
石庭を囲む築地塀の模様が、そう思わせるのかも知れません。
なんとも、不思議な空間。世界遺産「龍安寺」の石庭でした。
鏡容池に沿って境内の散歩
「龍安寺」の創建は、室町幕府の管領であり、応仁の乱の東軍、細川勝元によります。
応仁の乱がなかったら、京都の建物、どのくらい残っていたのかな、ふとそんなことを考えます。
さて、境内をブラブラ散歩しましょう。
湯どうふか・・・食べたいけど、こんなとこで食べたら高そう・・
境内の真ん中に陣取る「鏡容池」。
平安時代は、貴族の遊興の場所だったとされます。
秋は、水面に見事な紅葉が映えるらしい。
しかし、新緑の夏もいい雰囲気です。
また雨が降ってきました。
腹ごしらえしようかな、と思いましたが、このまま進むことにしました。
さて、次は京都の代名詞的寺院、「金閣寺」です。