午前3時にセットしてあったスマホが鳴り、目を覚まします。列車は止まっていました。
この間、1回も目が覚めませんでした。
列車の乗り心地がいいもんだから、いくらでも眠ってられるぐらいに、眠りに引きこまれます。
未明のカシュガル駅に到着
ほぼ同時に、女性車掌が起こしに来てくれて、チケットを返してもらいます。
女性車掌は、チケットの確認などをするだけでなく、定期的に各コンパートメントの中を掃除したり、けっこう重労働ですよ。
ウイグル人の美人女性車掌さん、ありがとうございました。
そして、定刻3:20にカシュガル駅に到着。
トルファンから17時間、ようやく、タクラマカン砂漠の西の果ての町に到着です。
旅した気分満載です。
大きな町なので、未明とはいっても、大勢の乗客が降ります。
カシュガルの駅名票を探したんですが、見つからず。
あきらめて、駅の外に出ます。
さて、トルファン北駅での出来事があるので、思いっきり身構えます。
でも、これだけ大勢の乗客、まあ、外国人は少ないんだろうけど、どうやってさばくんだろう??
こりゃ、駅から出るのに、1時間以上は確実か・・・
なんと検問なし! カシュガル駅?
なんと、そのまま駅の外に出られちゃいました。
この時間、警察も寝てるってこと??
あまりにも拍子抜けです。
あのトルファン北駅の騒動は何だったんだ?
それとも、昨夜寝る前、コンパートメントに警官が登場したけど、そこで滞在登録を兼ねたってことなのかな・・・
駅の外に出ると、タクシー運転手が群がります。これは、いい方の誤算。
だって、未明に着いて、ホテルまでの足がなかったらどうしようと、ひそかに心配していたものですから。
ほんとに、なんの手続きもしないで大丈夫かな、と若干心配しながら、タクシーに乗り込みます。
予約してあるホテルは「喀什天縁国際酒店」。
ホテル名をスマホに表示して運転手にみせると、すぐにうなずきます。
有名なホテルなんだろうか。料金は20元と言われました。
ホテル「喀什天縁国際酒店」にチェックイン
相客2人とともに、タクシーはまだ真っ暗闇のカシュガルの町を走ります。
そして走ること約15分。私のホテルに一番最初に到着しました。
当たり前ですが、町もホテルもまだ眠っている時間。
ホテル入り口の警官も、フロント嬢も眠ってました。
可哀想でしたが、フロント嬢を揺り起こしてチェックイン。
寝ぼけ眼で、私のパスポートをペラペラやるので、入国印をなかなか見つけられません。
5日前に上海浦東空港で押してもらったスタンプのページを、私が探して見せてあげます。
そしてカードキーを受け取ってチェックイン完了ですが、明日の予定として、カラクリ湖に行く方法を相談したい。
どうやってクルマをチャーターすればよいか、という意味の相談をしても、今は代理店も閉まってるし、と明日にならないとわからない様子。
仕方なく、エレベータに乗ります。
時刻は午前4時。この時間にチェックインするために、前夜から予約しています。
したがって、カシュガルは、実質2泊ですが、3泊分を払い込んでいます。
3泊で11400円。1泊3,800円とかなり安いので、まあいいでしょう。設備も良さそうだし。
明日、というか3時間後の予定の確認
シャワーを浴びながら、明日の予定を考えます。
明日は、ここから約200キロ離れたタジキスタン、パキスタンの国境に近いカラクリ湖へ行く予定にしています。
たいてい、ホテルでクルマをチャーターできるようで、その場合、1,000~1,200元で行ってくれるらしいですが、往復400キロですから、ほぼ丸1日の行程となります。
最悪シナリオになるのが、明日の朝、ホテルにお願いして、カラクリ湖へ行くクルマがすべて出払ってしまうこと。
昨日から労働節がはじまっているし、可能性がないわけではない。
その場合でも、ひょっとしたらタクシーでも行けるのでは、とか、カシュガルの町歩きを予定している明後日と、日程を入れ替えることはできるよな、と考えがまとまり、朝8時までの短い眠りにつくことにしました。
17時間、列車に揺られてきたので、柔らかいベッドがなんともいえない、いい気持ちです。
では、ふたたび、おやすみなさい・・・