時刻は午前5時前。まだ世も明けやらぬイスタンブールです。
イスタンブールは、古代から文明の交差点でしたが、現代でも「銀河鉄道999」の「トレーダー分岐点」(笑える・・)
でも、はるばる日本から空を飛んできて、ここで乗り換えて各地へ赴くわけだから、感覚としてはぴったりなんだよな。
アタチュルク国際空港 ラウンジでのひととき
それこそ、ここ、アタチュルク国際空港は、生まれてはじめて、トランスファーを経験した、思い出深い空港です。
本当に懐かしい風景。
まだ弾丸旅行を始めた頃のトルコ旅行のときから、イスラエル、エジプト、ギリシアと、中東いやオリエントを回る際のハブ空港として、毎年利用させてもらった、ほんとに馴染み深い空港です。
この空港も、あと数日でなくなってしまうというのは寂しい限り。
乗り継ぎ時間は4時間近くあるんです。
せめて、ゆっくり、この大空港とつきあいましょう。
ゲートから、中央コンコースに向う際のバー。
毎回、目にしていましたが、結局利用したことはなかったかな。
旅行者が、長いすでゴロゴロしているのも、いつも通り。
中央コンコースに向う通路。
まだ5時にもなってませんが、人で賑わい、店もオープンしているのも、いつも通り。
このお店たちも、イスタンブール新空港に引っ越すのでしょうか。
プライオリティパスの使えるラウンジで、時間を潰しましょう。
ここは、プライオリティパスで入れたけど、半年前にギリシアに行ったときに寄ったラウンジとは違います。
でも、落ち着いた雰囲気。朝ワインいただいちゃいます。
ワイン以外にも、ウイスキーやミネラルウオーター。
簡単なつまみもあります。ラウンジでのひとときは、長距離フライトの渇を癒せますね。
ラウンジで休憩している間に、時が経ち、中央コンコースも人であふれかえっています。
ベオグラード行きのゲートも発表になりました。707ゲートです。
ラウンジで休んでいる間にも、エクスペディアのアプリにゲートの通知が入ったけど、どういう仕組みになってるんだろ?
でも、こうやって、ハブ空港の案内表示を眺めるのは楽しい。
次どこ行こうか? 想像がやみません。
700番台のゲートの利用は初めてです。
途中、理容室がありました。
ゲート前は、まだ閑散としています。
TK1081便でセルビアの首都ベオグラードへ
シートに座って待っていると、突然、スタッフが搭乗客を集合させました。
チケットとパスポートを照合しています。
そして、なにかスタンプをポンと。
セルビアという国は、入国審査厳しいのかな。
入念に調べられたり、いくつも質問されているアジア系の人もいました。
私も、パスポートのスタンプ、全ページ見られました。
ボーディング開始。いよいよ、セルビアに向けて出発です。
けっこうな賑わい。人種も多種多様です。でも、日本人は、見かけなかったかな。
気温は10度くらい。ちょうどいい、ってとこでしょうか。
見納めとなるアタチュルク国際空港。
窓際の席に座ります。またまたCAさん、美人だな。
セルビアの首都ベオグラードまでは、1000キロ弱の距離。
出発は8:20なのに、トルコと時差が2時間あるため、ベオグラード到着は8:05となる、タイムマシンに乗っている気分。
たむろするターキッシュの機体を眺めながら出発です。
飛び上がると、すぐに雲の上に。
このフライトでは、下界を見下ろせそうにありません。
フライト時間が短いので、すぐに機内食です。
かんたんなだけど、おいしいブレックファスト。やっぱりターキッシュは最高だ(^^)v
機は、ブルガリアの上空を飛んで、一路ベオグラードへ。
高度が下がると、川が見えました。ドナウ川でいいのかな。
街も見えてきました。社会主義って感じの建物ですね。
街並みも目に入ります。
そして、ベオグラード ニコラ・テスラ国際空港に到着。
セルビア入国 そして両替
ボーディングブリッジを渡り切ったあたりで、「検問」がありました。
全員のパスポートをチェックしています。
こりゃ、コソボのスタンプが押されていたりしたら、入国が拒否されたりするっていうウワサは本当のようです。
私も、女性の管理官に、「セルビアは初めてか?」「何日滞在するつもり?」など、質問されます。
あまりに物々しく、とても撮影できる雰囲気ではありません。
イミグレに向かう途中の通路から見えた、空港の正面玄関。
イミグレも物々しい雰囲気。一人一人に、すごく時間がかかっています。
見てると、アジア系の人たちへの質問が多いように思います。
私もアジア系だけど、日本人は特別扱いなのか、今回は質問はなく、スタンプを押してくれました。
めでたく、セルビア入国です。これで、31カ国目です。
成田からはるばるやって来た荷物も、無事に受け取れました。
あとは両替ですが、なんか両替所が見当たらない。
なので、ターンテーブルのすぐ近くにあったATMでおカネをおろしました。
セルビアの通貨は、セルビア・ディナール。
セルビアを旅するということで、はじめて知ることとなった通貨です。
今のレートは、100ディナールが約107円ということで、わかりやすいです。
おカネを払うときに、1割り増しくらいに考えておけば、日本の物価換算となります。
ちなみに、セルビアの政策金利は3.25%。
一般諸国並みに感じますが、6年前は10%を超えていたらしい。
ATMから出てきたのは1000ディナール紙幣だけでしたが、使っているうちに細かくなったのを撮影しました。
小さい額面まで紙幣になっています。10ディナールは10円ですから。
各紙幣ごとに異なる肖像画。
激動のこの国を表現してるとも言えるでしょう。
2日間で、どのくらい使うのか見当がつかなかったんですが、とりあえず7000ディナールほどおろしました。
※7000ディナールもいらなかった。5000ディナールで十分でした。
さて、軍資金も手に入れたし、まずは、市内中心部に予約してあるホテルに行きましょう。
空港から市内へは、エアポートバスか路線バスという選択があるそうです。
エアポートバスの乗り場はどこかな、とさがしていると、男が現れて、いろいろ説明します。
いかがわしい男にも見えましたが、市内のバスターミナルに行くのか、300ディナールだぞ、とか、エアポートバスのスタッフのようだったので、とりあえず安心。
ちょうど、満車となったエアポートバスが出たばかりで、20分ほど待ちます。
バス、というかバンが来て乗り込みます。
チケットは運転手から買います。「~歩き方」の情報どおり300ディナールでした。
これは、チケットと、おつりの200ディナール。
乗客は、私のほか、女性2名だけで出発です。
ニコラ・テスラ空港を後にします。
いよいよセルビアの旅がはじまりました。