クウェート・フィッシュマーケット&ペルシャ湾岸の平和な光景

ペルシャ湾岸沿いのアラビアン・ガルフ・ストリートを歩いていて、突然現れたこの建物。

政府系建物が多いこの地区。

しかし、あたりに漂う食欲をそそる臭気で、なんとなく察しがついてます。

これは間違いなく、フィッシュマーケットですね^ ^

クウェートのフィッシュマーケット

土曜日の午前中、クウェート随一の魚市場はすでに熱気に満ちてました。

クウェートの漁業は、国が石油で潤うよりずっと前から地域社会を支える基盤だったようだ。

国民の多くが海とともに暮らし、真珠採取と沿岸漁業が家計を支え、海は「生活の場」であり「文化の原点」。

その名残が、このフィッシュマーケットの賑わいとして今も生き続けている、と言っていいだろう。

しかし、どれもこれも、名前を知らない魚ばかり・・・

生成AIに聞けば、ハタ(ハムール)とか、エンペラーフィッシュなどという回答が返ってきたが、いずれにしろ私好みな白身魚だろう。

でも、カニがいたり、

エビがいて、親近感のわく魚も。

ちなみに、店主さんたちは、みな寛容。写真撮影にこころよく応じてくれます。

しかし、何が書いてあるのか、さっぱりわからない(^ ^)

とにかく、広いホールにずらりと並んだ氷の台には、生きのよさそうな魚が所狭しと並び、そして、地元の旦那さんや奥さんたちが迷いなく買い物かごへと放り込んでいく魚市場。

庶民の胃袋を支えてきた生活の中心であり、町の息づかいそのものが詰まっている場所のようです。

これは、タイかな・・・

魚料理が好きなくせに、さっぱりわからない(^ ^)

その場で手際よく魚をさばき、氷の上に並べ直す様子を見せてくれる店主も。

しかし、海水と生臭さが飛び散り、私は一歩退きました(笑)

ATMもある。財布が空っぽでも、とにかく買っていけ、ということですね。

魚市場には、魚料理レストランも併設。

しかし、まだ開店前でした。

マーケットには、香辛料などの雑貨屋もあります。

夜のスークとは、また違った楽しさを見出せるクウェートのフィッシュマーケットでした。

ペルシャ湾で釣りを楽しむクウェート市民

フィッシュマーケットから一歩外へ出ると、視界いっぱいにペルシャ湾の青さが広がってました。

ボードウオークを歩いていくと、釣り人たちがのんびり竿を垂れている。

彼らの獲物は、先ほど市場で見たあの魚たちと同じ海からやって来るのだろうか。

そして獲物は、市場行き? それとも家庭の食卓へ直行か。

そんな想像をしながら歩いていると、美しい海の色とともに、この国の休日が持つ穏やかな時間の流れが心に染みてくる。

ふと陸地側に目を向けると、海を挟んで林立するビル群。

自然も、経済も、資源も豊か、そして市民の暮らしは驚くほど静かで穏やか。

フィッシュマーケットを出て、海と街を交互に眺めながら歩くこの時間は、「クウェートという国の素顔」に触れたような気がする。

日本で「ペルシャ湾」と聞けば、どこか遠くの緊張地域のような印象が先に立つかもしれない。

しかし、実際に目の前に広がるのは、どこまでも青い空とエメラルドグリーンの海。

戦火の影などどこにもみえない。

そして、海を眺めながらチャイを楽しむおじさんの姿。

ペルシャ湾はこんなにも平和で静かな美しい場所だ、ということを、多くの日本人に知ってもらいたい。

ふとそう思う。

クウェートで食べる魚料理のランチ

ボードウオークの前にあったショッピングモール。

あれだけ魚を見れば、魚料理でも食べたくなったな・・・

しかし、日中はお約束のゴーストタウン。

この、中東諸国の行動時間に対する潔さには、ほれぼれします^ ^

ただいま正午です。

というわけで、またまたペルシャ湾岸沿いにクウェートタワーまで2キロほど歩いて、

魚料理レストランに入りました。

なぜか、店名が同じく「フィッシュマーケット」。

メニューを開けば、

すごいすごい・・・どうもここは、高級魚レストラン。

寿司なんてのもあるけど、ウエイトレスさんに、いつもの手でおすすめをお願いしました。

さて、なにが出てくるかな・・・昼下がりのレストランはお客さんもまばら。

ちなみに、このレストランの場所は、クウェートタワーのすぐとなりです。

まずは、よく冷えたオレンジジュース。

そして、オススメとしてでてきたのが、魚のフライ盛り合わせかな。

マトンマクブースがとんでもない大きさだっただけに、ちょっと身構えていたんだけど、ひとりで食べるにはちょうどいい大きさです。

しかも、いろんな魚が入ってる。これはエビ。

こちらはタコ。

これは、イカの入った春巻きかな。

素材がいいから、いくらでも食べてしまう。このおいしさ^ ^

あっというまに完食です。

クウェートタワーとなりだから、おそらく夜は連日の満員御礼レストランでしょう。

最後はコーヒー、ごちそうさまでした。

そして、プライスに驚きます。8.9ディナール、4,450円なりw

お金持ちの国で食事してるんだから、仕方ない。

クウェートが豊かになったのか、日本が貧しくなったのか、その両方かもしれないけど、そんなのどうでもいいよ、と語りかけてくれているようなペルシャ湾。

美しい海岸線に、遠く離れた国まで来て本当によかったな、心底思える昼下がりでした。