デリーの現在時刻、午前2:30。
すると、日本時間はちょうど午前6時。ふだんなら仕事に行くために起き出す時間。
飛行機移動は「どこでもドア」を通過するようなもので、自分に言い聞かせておかないと、今インドに来ているということが実感としてつかめない。

でも、アライバルホールへ進み、見覚えのある手のひらのオブジェが目に入ると、8年ぶりという時間が一気に短縮します。

トランジットだったら2019年8月にも体験してるから、7年ぶり。
あの忌まわしいコロナを挟んで、インディラ・ガンディー空港が全く変わってなかったことにすごく微笑ましい気持ちになりました。
ところで、7年前は、デリーに到着するANAの機内放送に「インディラ・ガンディー空港では、すべての場所で写真撮影が禁止されています。」という厳かな放送があったけど、そういう国情はどうなんだろ?
パキスタンとの情勢は落ち着いているとは言えないし、撮影については気を引き締めておいた方が無難でしょう。
それにしても、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエル・パレスチナ戦争、そして今回のトランプ大統領によるイラン侵攻・・・
そこらじゅうで戦火があがってる。
問題なのは、トランプ大統領をアメリカ国民が選出しているということ。
それだけ、アメリカの中間層が疲弊している証。
資本主義を生き抜くというのは大変ということだけど、これからアメリカはどこまで地球上に火をつけていくんだか・・・
8年前と変わらぬ対円レートでルピーを取得

さて、いきなり話が逸れたけど、インドへの入国。
この入国のためのe-VISA申請が大変面倒くさかったのは、前に話した通り。
センシティブ情報という情報を入力しまくって、ようやく認可されプリントアウトしてきたビザとパスポート、そして手で書いた入国カードを提出。
そして10本の指の指紋を登録して、イミグレを通過しました。
デリーの大空港も、さすがに午前3時という時間では、到着便も多くはなく、列の並びが少なかったこともあって、わずか20分程度で入国審査完了です。

そして、当座のカネとして、150ユーロを差し出し、16,000ルピーほど手に入れました。
こんなに使うことはないと思うけど、城塞とか世界遺産入場料はそれなりに取られるし、余ったら帰国時にお土産でも買えばよし。

ところで、このときルピーの対円レートは1.7円ほどでした。

※Googleファイナンスより
チャートを見ればわかるように、8年前と変わってないんだよね。
ドルやユーロは対円でどんどん強くなっていってるけど、日本円だけが世界の最弱通貨というわけではない。
さらに言えば、沢木耕太郎氏が「深夜特急」でインドを歩いた頃(1970年代)のレートは、1ルピーが35円ほど。
つまり、今の20倍である。ちなみにドル円は300円くらい。
沢木さんがベナレスで泊まった宿は当時6ルピー(210円)。
210円の20倍は4,200円である。
そして、今夜予約してあるジャイプールの宿は1泊2,000円。
何が言いたいのかというと、やれ円安だ、物価が値上がり、海外旅行などいけない・・・などと報道されてるけど、旅人が感じる体感コストはそうは変わらない。
思えば昭和の時代、国際線の航空券なんてそれこそ何十万円もした。
少なくとも、今回の私のように、JALに乗って5万円で飛んで来られるようなことはなかった。
私見だけど、超高齢化社会の日本は、オールドメディアが昔(昭和)はよかった的な報道をしがちだけど、私に言わせれば、現代の方が比較にならないくらい暮らしやすく、そして快適に旅もできる社会であるということ。
虐待に体罰、大人が傍若無人にふるまっていた昭和という時代にアレルギーのある私です^ ^
午前4時半まで開かないニューデリーのメトロ

さて、8年ぶりに手にしたルピー紙幣に感慨にふけりながらアライバルホールへ。
しかしながら、まだ午前3時過ぎ。

次の予定は、ニューデリーを6:10に出発するジャイプール行きの列車。
しかし、この時間にニューデリー駅へ行ったところで、何もすることはないし、エアコンの効いた空港の方が快適なはず。
そして、駅には物乞いや詐欺師がうようよいるはず(ど偏見)。
なので、出口に近いシートを見つけて1時間ほど仮眠します。

いつでもどこでも眠れるのが私の得意技。
きっちり1時間眠って時計を見ると4時。
空港からニューデリー駅までメトロの所要時間は約20分。

なので、そろそろ移動しようかと、メトロ駅に向かいかけると「タクシー!タクシー!」と声をかけられますが、インドでは覚悟ができてるので、BGMぐらいにしか聞こえません。

8年前も、この動線で空港からメトロ駅に向かった。
その記憶がぱぁッとよみがえります。

ところが・・・なんだ??
人が立ち往生してる・・・

何事かと思って、近くのたぶんインド人に聞くと「スーン」とのこと。
時計を見れば4:25。なるほど、デリーのメトロは4時半に開くみたい。

そして、驚いたのが、相変わらず窓口でチケットを売っていたこと。
たぶん現地の人はICカードかスマホなんだろうけど、自販機すらないのには、ほんとに驚いた。
ラッシュ時など、どうやってさばくんだろ??

8年前はコイン型のトークン。
今回はQRコード。値段は4ルピー値上がりして64ルピー(108円)。

まだインドの大地や人の渦を見たわけではないので、まだインド入国の実感には乏しいですが、少しづつ気が張ってきました。

メトロの始発に乗車。


そして、ニューデリー駅に到着。

なんとなくアドレナリンが分泌される感覚。
心臓の鼓動も増してきました。
そりゃそうですよ。
ここから地上に上がれば、うごめくリキシャ乗りや詐欺師がワッと寄ってくるのが目に見えてますから^ ^
8年ぶりのインド弾丸旅がはじまりました。
