太極拳の声が響き渡る「臨水夫人媽廟」&「延平郡王祠」歴史の街台南の早朝散歩【台湾旅行記2023 #12】

昨夜は、閉会近くまで「花園夜市」を堪能。

そして、夜遅くにバスでホテルまで帰ってきて、ファミマで仕入れたワインを楽しんでから就寝。

自分の意思で、勝手に行動できるのがひとり旅の醍醐味です。

歴史の街「台南」早朝散歩

台南は、台湾においてかなり古くから町が形成され、大航海時代以降はオランダが拠点にして、台湾で初めての首府が置かれた歴史ある街である。

いわば古都といってよい街。

私の大好きな古都ですw

では、ホテルでもらったパンフレットをたよりに、恒例の早朝散歩に出かけますか。

旅先での早起きは、いつもながら気持ちいい。

まだ誰も歩いてないし、まだ涼しい。

雑踏の背景となる漢字の看板もいいけど、巨大なサインだけが並ぶ、どこか抜けた感じもまたよし。

お、マックがありました、ていうか、朝食のためにマックさがしてましたw

まだ、どこもお店開いてないですからね。

こんな時の安定のグローバルチェーンは、本当にありがたい。

さて、ブラックコーヒーで目が覚めたところで、この近くの史跡を尋ねてみましょう。

こういう景観好きだなあ・・歴史と現代が同居しています。

そして、そこらじゅうから「はあッ!」とか、叫び声が。

お爺さんたちが太極拳に励んでるんですね。気持ちのいい朝。

ちなみに、散歩コースはこんな感じです。

安産祈願廟「臨水夫人媽廟」

「延平郡王祠」を訪れようとして歩いていたら、右手に目に入った美しい廟。

地図によると「臨水夫人媽廟」。

台湾きっての安産祈願のご利益のある廟とのこと。

金箔が目に痛いが、女性らしい華やかさとみることもできるかな・・

文化の違いかもしれないけど、安産祈願の廟にしては煌びやかすぎると言えないこともない。

ところで、臨水夫人の本名は「陳靖姑」。

主神として祀られています。

「陳靖姑」の伝説は清の時代に作られたそうですが、実は「陳靖姑」は唐の時代という1000年以上も前の生まれ。

聡明さと霊力を備えた美女であったとされますが、大かんばつにおそわれたとき、妊娠している体で雨乞いを続け、結果雨は降ったものの流産してしまい、「陳靖姑」も亡くなってしまった。

「死後は助産神となり、難産の女性を助けます」と誓いながら亡くなったそうで、泣かせます。

台湾最古の安産祈願として君臨する「臨水夫人媽廟」。

なんだか、日本の古事記伝説「神功皇后」を思い浮かべてしまうシーンでした。

「神功皇后」は、逆に生まずに耐えたんだけどね。

台湾の英雄「鄭成功(ていせいこう)」を祀る「延平郡王祠」

さて「臨水夫人媽廟」を出ると、公園が広がっています。

公園というか庭園。東洋の庭園は、朝の淡い光によく似合う。

その庭園のわきに「延平郡王祠(えんぺいぐんおうし)」へ」入る入り口がありました。

正門からの登頂ではありませんが、まあいいでしょう。

姿は見えませんが、太極拳の掛け声がひびきわたる境内。

さて、こちらは台湾の英雄「鄭成功」が祀られています。

「鄭成功」が英雄なのは、大航海時代に支配されていたオランダを駆逐したから。

太極拳にはげむお爺様たちは、「鄭成功」の精神を引き継いでますね。

東洋文化は素晴らしい。

こんなくだりを見つけました。中国語では、営みは駐屯のことなんですね。

こちらは台湾二二八事件のくだり。

太陽も昇りきって、暑くなってきた「延平郡王祠」。

眺めてると、思わずうっとりしてしまう。東洋の寺院は、本当に美しいと思う。

第二次対戦後に壊され、建て直されたものですが、それでも風格のある屋根と瓦。

では、英雄「鄭成功」と「延平郡王祠」にさようなら。

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