【淡水街歩き】海風が涼しい大航海時代の貿易港を散策してみる【台湾旅行記2023 #4】

さて、台北からメトロで40分ほどかけてやって来た淡水という街。

まったく予備知識ないも同然で乗り込みましたが、どんな街なんでしょうか。

レンタサイクルで走る淡水のプロムナード

想像していたより大きな淡水駅に降り立つと、駅前には広場というより歩行者のための公園が広がってました。

おや、自転車で走ってる人がいる。借りれるのかな・・

レンタサイクル、広場の隅にすぐ見つかりました。

しかし、相変わらず、書いてあることがまったくわからない・・

気さくなお兄さんの手解きによると、

  • まず、借りたい自転車をもってこい
  • 普通の自転車なら、1時間40元(172円)だ
  • デポジットとして、パスポートを預かるけどいいか?

パスポート? マジですか^ ^

ここが、インドやエジプトだったら、絶対借りなかったな、と思いながら自転車を走らせます。

右側通行なのに面食らうけど、やっぱり気持ちいい(^ ^)

よく整備されたプロムナード。レンタサイクルで異国の風をあびるのも久しぶりだ。

3月の台湾、歩き回ればそれなりに暑くなる。それを海風が相殺してくれます。

そして、バッグをひったくりに合わないようにハンドルに絡ませるのは、基本中の基本です。

いま自分がいる場所。

淡水河を挟んで向こう側の街は八里。

フェリーで行き来できるみたいです。

プロムナードを散歩する人たちの向こうに特徴的なビル群。

居住用のマンションだろうか。台北まで1時間かからないから、けっこう高そう。

淡水プロムナード(という名前なのかどうか知らないが)には、平和そうな光景が広がってました。

港町の淡水は、古くから貿易の玄関口となっていたとのこと。

そして17世紀の大航海時代には、スペインが貿易港として拠点をおいています。

拠点をおいた、といえが聞こえはいいけど、要するに占領しました。

ちなみに、私が夢中になったことのあるコーエーの歴史シミュレーションゲーム「大航海時代」には、たしか港はありませんでしたw

当時は、何を積み出していたんだろう? バナナとかさとうきびかな。

淡水老街、つまり旧市街。あとで歩いてみよう。

対岸にそびえる山は観音山。

本来なら、ここは台湾きっての夕陽スポット。

でも、観音山のアタマを雲がおおい、本日は夕陽は見れそうにありません。

それが、少し早い時間に淡水を訪れた理由。

早めに台北に戻って、西門や龍山寺の夜の散策に時間をあてた方が有意義でしょう。

陸側に目を向けると、けっこう古そうな建物が並んでます。

まさか、日本統治時代とは思わないけど。

でも、ここには洋館ふうの建物が。

ということは、少なくともオランダ統治時代までさかのぼる?・・それはないだろう。

これは、なんの行列だ?

ああ、これが対岸に渡る船ですね。住民の足になっているようです。

このあたりは金色水岸と呼ぶらしい。夕陽が映えると、川面が金色に光るのだろうか。

プロムナードを、河口に向かってサイクリング。

河口の向こうには台湾海峡が広がります。

習近平が推し進める「台湾海峡大橋」について、台湾の人々はどう考えているのだろう。

政治的なことなど忘れられるスイーツ店。

牛乳の前に「香草」とあるソフトクリームは、何味かな。

人口16万人の淡水。これは、千葉県浦安市とほぼ同じ。

そして、郊外に240万都市の台北がある。休日ともなると賑わうんですね。

ということは、夕陽が見れる休日は、とんでもないことになってそう。

せっかく自転車に乗ってるんです。少し奥まで行ってみました。

スペイン人が建築した要塞「紅毛城」

淡水駅から約2km。「紅毛城」を訪れてみました。

自転車をとめようとして、ハッと気づきます。カギがない・・・

まいっか・・・台湾なら大丈夫だろ・・・なんの根拠もない楽観(^ ^)

海外で自転車を借りる時、カギの有無は当然すぎるほどのチェックポイントなのに、油断しました。

海外渡航再開から、これで4回目、そろそろ気が緩んできたかなw

ちなみに、海外で自転車やEバイクを借りるときの注意点はこちらにまとめてあります。

よろしければどうぞ。

 

さて、気を取り直して、入城です。

料金は80元(344円)。

古いレンガ造りが雰囲気あります。

紅毛城は、1628年にスペインがサントドミンゴ城として要塞を建てたのがはじまり。

その後、オランダが勢力を増し、スペインを駆逐。

そしてオランダ人が改築したのが、この姿だという。

しかし、またまたイギリスの領事館となり、中華民国に返還されたのは1980年のことらしい。

こうしてみると、台湾は起伏の大きい島です。

そりゃそうだ、富士山より高い山がいくつもあるんだから。

中に入ると、さすがに洋館ですね。

いまも使われているのだろうか。

洋館も、壁の装飾が質素だと、独房に見えないこともない(失礼!)

台湾の方の人気観光スポットのようでした。

当時は、実際に機能していたんでしょうね。すぐそこは海、というか川ですから。

日本国旗があったのは嬉しい。日本統治時代もあったのに。

紅毛城をあとにします。

置きっぱなしになってる自転車が、気になってしかたなかったw

淡水老街  賑わう土曜日の午後

紅毛城からの帰り道。

ほかにも、こんな洋館があるんだね。洋の東西が入りまじる淡水の街。

ここから先は、老街のようですね。では、まず自転車を返してきましょうか。

夕方を迎えて、さらに人が多くなるプロムナード。

パフォーマンスも。

さて、自転車を返却して、パスポートも返してもらいました。

淡水老街の散策。けっこうな人の流れ。マスク装着率9割ってとこでしょうか。

「失恋」って、どんな店だ? 漢字って面白いw

英語表記があるとわかりやすい。

いい香りが漂ってくるので、思わず食べたくなります。

こちらはジュースか。

実際には食べなくても、眺めてるだけでも楽しい淡水老街。

歩き回って、小腹がすいたので、なにか甘いものを。

これは、カスタードクリームのパイかな。これにしよう。

これがまた美味しかったんだけど、熱々すぎ(^ ^)

やけどするかと思ったw

駅に向かいかけると、古ボケた機関車が。

レールが老街の入り口まで伸び、そこで切断されてました。

貿易港時代は、この辺りまで線路が敷かれていたんでしょうね。

しかし、この歩道との調和は見事だ。

では、そろそろ台北に戻りましょう。

最初は気がつかなかったけど、淡水駅の駅舎もレンガ造りだった。

でも、さすがにこれは後付けでしょ。

故宮脇俊三氏が1980年に訪れたときは、どんな感じの駅だったのだろうか。

今回の台湾4泊6日ひとり旅の全行程・費用などはこちらです。