F1シンガポールグランプリ2019弾丸観戦 ~現地入り編~

2019F1シンガポールGP決勝レースの現地入りのレポートです。

シンガポールのチャンギ国際空港に着いてから、MRTで市街へ移動、そしてサーキットへの移動、ZONEを歩いてみての感想、そしてF1の前座レース「ポルシェ・カレラ・カップ」の様子までを紹介させていただくので、参考にしてみてください。

 

※本記事は「現地入り編」です。「事前準備編」「決勝レース編」はこちらをどうぞ。

 

さて、決勝レース当日9月22日(日)の朝は、私はブルネイ・ダルサラームの首都バンダルスリブガワンにいて、飛行機で12時ごろ、シンガポールにやって来ました。

今夜スタートするシンガポールGPを観戦したあとは、そのまま帰国するつもりなんですが、かんたんに、今日これからのスケジュールをおさらいしましょう。

F1シンガポールGP 弾丸観戦スケジュール(9/22)

時刻 行動スケジュール

11:20

チャンギ国際空港第2ターミナルに到着。

12:30

ランチ&荷物を預けて、MRTで「ラッフルズ・プレイス」駅へ。

13:30

「ラッフルズ・プレイス」駅到着。

マーライオンやマリーナベイサンズの見学。

14:30

「ラッフルズ・プレイス」駅から「シティ・ホール」駅に移動。

15:00

「ZONE4」の「GATE7」あたりから、コース内に入場。

ぶらぶら見学しながら「ZONE1」へ。

16:30

「ZONE1」の「TURN3」に陣取り。

ポルシェ・カレラカップ観戦。

18:30

ドライバーズパレード。

20:10

2019F1シンガポールグランプリ レーススタート。

22:10

レース終了。

22:20

MRT「ニコル・ハイウェイ」駅から、チャンギ国際空港へ。

23:30

チャンギ国際空港第2ターミナル到着。

預けた荷物を受け取って、着替えてから、ANAにアーリーチェックイン。

0:00

保安検査場を通過し、ラウンジでシャワー&仮眠。(午前5時ごろまで)

6:10

ANA NH802便フライト。成田へ。

とまあ、こんな感じなんですが、ポイントは22:20の「ニコル・ハイウェイ」駅からチャンギ国際空港まで。

すなわち、レース終了後、ホテルには泊まらずに、空港で夜明かしを目論んでいるのですが、

  • ANAのアーリーチェックインの受付時刻は午前0時まで。それを過ぎると、朝までチェックイン不可。
  • チェックインできないと、保安検査場を通ってセキュリティエリアに入れない。すなわちラウンジに入れず、シャワーも浴びれない。そして、どこかで雑魚寝をするしかない。

私は、プライオリティパスを持っているので、チャンギ国際空港には、無料で利用できるラウンジが、それこそいっぱいあるんです。

↓これですね。このパスは、「楽天プレミアムカード」などの会員になると、無料で取得できます。

でも、そのほぼすべてがセキュリティエリアの中。

パブリックエリアにあるラウンジは、ターミナル3に1箇所だけらしいので、22:10にレースが終わって、1時間半程度でチャンギ国際空港まで戻れるかがカギなんですね。(計算上はふつうに戻れるんですけどね)

そんな風な頭の体操をしておいて、では実際に観戦に行ってまいりましょう。

チャンギ国際空港 ターミナル2の荷物預かり所

何をおいても、荷物を預けなければはじまりません。

チャンギ国際空港のターミナル2では、アライバルホールから、MRTの乗り場に向かう途中の右側にありました。

24時間営業なので安心です。

ちょうど12時間後ぐらいに舞い戻ってくる予定なので、12時間預けると、料金は12時間で9.35シンガポールドル(730円)くらいでした。

MRTで市街中心部へ

チャンギ国際空港から、市街まではMRTで約1時間です。

「ZONE」ごとの最寄り駅

まずは、「マリーナベイ・ストリート・サーキット」のマップを広げて、自分の観戦エリアについて、最寄の駅がどこか確かめておきましょう。

「ZONE1」「ZONE2」に行くなら「ニコル・ハイウェイ」駅か「プロムナード」駅。

「ZONE3」に行くなら、「プロムナード」駅。

「ZONE4」に行くなら、「エスプラネード」駅か、「シティ・ホール」駅ということになります。

ちなみに、チャンギ国際空港からMRTに乗ると、2つ目の「タナ・メラ」駅で必ず乗り換えになります。

そして、そこで乗り換えた緑色の「東西線」に乗っていれば勝手に着くのが「シティ・ホール」駅。

私は、久しぶりのマーライオンに再会したかったために一つ先の「ラッフルズ・プレイス」駅まで行きましたが、この「シティ・ホール」駅に出るのが、まず王道ではないでしょうか。

「シティ・ホール」駅で降りれば、そこは「ZONE4」の「GATE3A」の近く。

そのままダラダラと「ZONE1」まで歩いていけます。

最終的な観戦エリアを「ZONE1」と決めているなら、これが一番ラク。

最初に「ZONE1」に来てしまうと、たっぷり2キロ近くはある「ZONE1」と「ZONE4」の間を往復することになります。

「ZONE1」しか用がない、という人であれは、「ニコル・ハイウェイ」駅が最寄なので、「タナ・メラ」駅で乗り換えた後、今度は「パヤ・レバ」駅でもう一度乗り換えることになります。

帰りのチャンギ国際空港までは、このルートを使うつもりですけどね。

MRTのチケット

MRTのチケットは、2回しか乗らないので、一般的なスタンダードチケットで十分です。

「ラッフルズ・プレイス」まで2.6ドル(約200円)でした。ふつうに券売機で購入できます。

空港駅から、East West Lineの支線に乗ります。

2つ目の「タナ・メラ」駅で乗り換え。

「シティ・ホール」駅は、「タナ・メラ」駅から9番目の駅。

 

ちょっと寄り道 マーライオン&マリーナベイサンズと対面

4年半ぶりのシンガポールなので、「シティ・ホール」の次の駅「ラッフルズ・プレイス」まで乗って、プチ観光をすることに。

この向こう側に、ヘアピンカーブ「TURN13」があります。

「GATE5」の入り口。

私の持っている「Premier Walkabout」は、全ZONEに入ることができますが、入場可能なGATEは限られていて、「GATE5」は対象外。

私は、モータースポーツファンですが、実は「公道レース」を生で見るのは初めて。

厳重な警戒態勢に、少し驚いています。

コースから外れると、マリーナベイサンズが。

 

そして、マーライオン。

 

マーライオンと、4年半ぶりの対峙。やっぱり旅っていいなあ。

この中で、レース観戦者はどのくらい?

展示してあった、ランボルギーニ。

それにしても暑いので、冷房の効いたビルの中に逃げ込みます。 これで、ラッフルズ・プレイスのプチ観光は終わりです。

GATE探しに一苦労?

さて、MRTで「シティ・ホール」駅に戻ったのはいいんですが、出口がわからない・・

シンガポールの地下街を歩き回って、

 

ようやく、サーキットコースとGATEの入り口らしきものが見えました。

というより、その向こうに見える丸っこい建物が「エスプラネード・シアターズ・オンザベイ」と気がついて、では、その下に「GATE7」があるはず、と思ったんですね。

たしかに「GATE7」がありました。

ちなみに、ここに直接来るなら「エスプラネード」駅で降りたほうが近いです。

「GATE7」は、まだ未開場。15時30分にオープンとのこと。

なので、隣のモールで涼みます。

「GATE7」より入場

時間が来て、並びます。左側にはファストパスのようなレーンがありました。

並ぶとはいっても、チケットのエントリーも、持ち物チェックも、スタッフがきびきびしてるので、列は進みます。

ちなみに、飲食物の持ち込みは一切禁止です。そりゃまあ、仕方ないでしょ・・

はるばる日本から、大事に持ってきたカードチケットです。

「StubHub」という販売サイトから入手したので、実は、本物かどうか軽い不安がありましたが、ピッといってバーコードが反応したときはほっとしました(^.^)

ガイドマップの入手

そして、入場後にスタッフが、マップを配っていました。

このマップには、観戦可能エリアやフードコート、トイレなどの場所のほか、裏側には、アーティストのイベント時刻なども詳細に書き込まれています。

記念に3部ほどもらってしまいました。

 

GATE付近には、グッズ売り場も並びます。

私の一番人気「マックス・フェルスタッペン」。

彼は、現在は22歳ですが、17歳の時、公道の自動車免許も取得していない年齢でF1に出走した天才です。 

マリーナベイサンズを眺めながら歩きます。

ここは、「TURN14」から「TURN15」に続くストレート。

 

見学場所は「TURN3」と決定

さて、見学する場所は、「ZONE1」の「TURN3」と決めてました。

「ZONE1」を目指して歩きます。ちなみに、かなり暑いです。

これは、コースをまたぐオーバーパス。これをまたげば、「ZONE4」方面ですね。

「ZONE3」から「ZONE1」へ

私は「ZONE1」を目指します。

「ZONE4」をちょろっと見学してからでもよかったのですが、とにかく暑い(笑)

体力温存です。

 

一生泊まることのないであろう、「マンダリンオリエンタル」。

その向こうに見えているのは、たぶん「リッツカールトン」。

パドックに最も近い高級ホテルということで、ドライバーが泊まっているらしい。

まもなくパドック入りする時間だし、本物のドライバーに会えるでしょうか。

「シンガポールフライヤー」に乗るべきか

前方に見えるのは「シンガポールフライヤー」。

あれに乗れば、それこそまばゆいばかりの「マリーナベイ・ストリート・サーキット」を上空から見下ろすことができます。

しかも、F1開催中はF1のチケットを持っている人しか乗れない。

逆にいえば、「ZONE2」に入れるF1観戦チケットを持っていれば、タダで何回も乗れます。

しかし、乗車時間が30分。待つ時間も入れれば小1時間はかかるでしょう。

決勝レースは2時間。撮影によい場所を陣取りしたいし、レース途中から乗るためには、レースの中盤からコースサイドを離れなくてはなりません。

熟考した結果、今回はパス。

でも、F1観戦を総合的に楽しみたいという方なら、絶対乗ったほうがいいと思います。思い出に残る夜景鑑賞となるでしょう。

 

パドックが近づくにつれて、レース場にいるという気分が高まる光景も。

これはカレラ・カップのタイヤかな。

このあたりが「ZONE2」と「ZONE1」の境目。

パドック前で「バルテリ・ボッタス」と遭遇!

パドック前です。 やっぱり、ドライバーを待っているファンが大勢。

 

F1パイロットたち。

急に群集がどよめきました。

なんと、フィンランド人ドライバー「バルテリ・ボッタス」の登場です。

ポイントランキング2位につける「ボッタス」。このあとの鈴鹿サーキット日本GPでは、見事優勝しています。

私も、握手させていただきました(笑)

 

「TURN5」でフェラーリレースを観戦

しばらく、パドック前でドライバーを待っていましたが、通る気配がありません。

すると、爆音が聞こえてきました。F1の前座レース、「フェラーリ・チャレンジ・アジアパシフィックレース」がはじまった模様。

 

しばらく、「TURN5」付近で見学してました。でも、思ったより、フェンスが邪魔。

やっぱり、いい場所を陣取らないと、思うように写真が撮れないと痛感。

 

グランドスタンド前のひととき

さて、このオーバーパスを渡って、グランドスタンド前に出向きましょう。

「TURN3」に行くにしても、ここを通らないと行くことができません。

この下にホームストレートがあるはずなのに、無骨な鉄骨でさえぎられて見えません。

せめてガラス張りに・・なんて思いますが、フラッシュとかたく奴がいるから、安全を考慮したらできないでしょう。

ホームストレート前のエリア。 

日本人もいるんでしょうけど、あんまり見かけないな・・

グランドスタンドが見えます。あの席は、1日券でも79,000円。

私の「Premier Walkabout」36,000円の倍以上ですね。 

「ZONE4」から歩き続けてきて、のどが渇きました。

 

やっぱりここは、ハイネケンでしょう!(^^)!

 

14ドル(1,100円)のハイネケンに乾杯!

14ドルもすると、一気に飲み干すのが惜しい(なんと情けない・・)

 

メインストレート前の「サンセットステージ」。

ここで、超豪華アーティストのライブが拝めるわけですが、マップ裏面のプログラムを見る限り、ライブ目的なら「ZONE4」の方が盛りだくさんのようです。

これはすごい、VIP用のGATEですね。これなら渋滞知らずだ。

さて、そろそろ、ぶらぶらと「TURN3」方面に向かいます。

都会と、南国と、レースの雰囲気を楽しみながら。

 

マーケットストリートの賑わうショップ

ここが、「TURN1」から「TURN3」にかけての裏側。サーキットのはじっこのエリアになります。

値段を見ればわかりますが、だいたい一食、あるいは一杯で約1,000円から1,500円ですね。

フード屋さんがずらりと並んでます。

もちろん、各チームのオフィシャルグッズショップも。

これは何かな、と思ったら、Eスポーツのレース版でした。「マリーナベイ・ストリート・サーキット」を走るのかな。そういえば、このサーキットは、グランツーリスモシリーズには収録されてない。

ハイネケンのビアガーデン。1杯14ドルだからな・・せこい(笑)

ちなみに、信じられないことですが、さっきのハイネケン、クレジットカードが使えませんでした。

フードコート全てがそうとは思えませんが、キャッシュにこだわる理由でもあるんでしょうか。ATMも設置されています。

ここが、正真正銘、サーキットパークのはじっこ。「THE WHARF STAGE」です。

そしてこれが、「ニコル・ハイウェイ」駅に最も近い「GATE1」。帰るときは、ここから出ることになります。

「TURN3」の立ち見席を確保

さて、ぼちぼち「TURN3」の撮影場所の陣取りに行きますか。

これは「TURN3」は「TURN3」でもプレミアムグランドスタンド。

たぶん、このイベントでもっとも高級な席。3日間の通し券しか販売されてなく、195,000円!もします。

 

あの、フェンスに寄りかかっている人たちがそうですね。

なんとか隙間に身体をねじ込んで、立ち見席ゲットです。

この時点で17時。レース開始まであと3時間もありますが、この間に、カレラ・カップとドライバーズパレードがあります。

振り返ると、自由席の向こうに見えるのが、「TURN3」のプレミアムグランドスタンド。最高の席なんだろうけど、195,000円は出せないよな(笑)

なぜ「TURN3」なのか

ところで、見学場所に「TURN3」を選んだ理由は、「撮影に適してるから」。

今回、初の海外F1観戦ということで、レースをじっくり見たいのとともに、疾走するマシンをしっかりと撮影したかった。

「撮影に適している」とは、私のような素人アマチュアカメラマンにとっては、「マシンの速度が落ちる瞬間」を狙うしかありません。

ここは、時速300キロ以上でホームストレートを快走してきたマシンが、時速100キロ以下まで急減速して第1コーナーである「TURN1」に飛び込み、そのまま間髪入れずにS字形状の「TURN2」、そしてヘアピン気味の「TURN3」につながる場所なんです。

したがって、ドライバーは、このコーナーが連続する区間は、アクセルコントロールしながらトレースし、「TURN3」の出口が見えるこの画像のあたりからアクセルを全開にするんです。

「TURN3」では、状況によっては、マシンの速度が70キロ台まで下がります。

今私は、「TURN3」から「TURN2」と「TURN1」の方を見ています。

さらに向こうにはホームストレートがあるので、あそこに行けば、300キロ以上で走るF1マシンを見ることができます。

でも、今回は、シケイン気味のこの区間で、F1マシンの挙動を観察します。

ポルシェ・カレラ・カップの観戦

初めての市街地サーキットを目の当たりにして、興奮が収まらないうち、カレラ・カップのスタートです。

「TURN3」というより「TURN2」の前には、大きなスクリーンボードがあるので便利。レースの全容が把握できます。

スタートしたようです。真っ先に「TURN2」に飛び込んできたのはオレンジ色のポルシェ。

その後は、ダンゴ状態。しかし、ポルシェ911 GT3のサイドバイサイドは壮観だ。

やっぱり、想像していたとおり、撮影には金網を処理するのが難しい。

クラッシュするマシンも続出。

セーフティカーが入ります。

うわ、RRのポルシェで足があんなにイってしまったら、かなりやばいんじゃない?

レースって、カネのかかるスポーツだよな・・

 

レース再開。

ハコのマシンでは、「TURN1」から「TURN3」は、S字シケインみたくなってるから難しいんだろうな。スピンするマシンも。

またまたクラッシュ。鬼門の「TURN2」だね。無念そうに引き上げるドライバー。

 

マーシャルも重労働だね。みんなクルマ大好きなのかな。

カレラ・カップが終わって、いよいよメインイベントF1に向けて、またまたマーシャルは大忙し。

トヨタのタイヤカス回収車も大忙しです。

メインイベントのF1決勝まで、あと2時間半です。