F1シンガポールグランプリ2019弾丸観戦 ~決勝レース編~

F1シンガポールGPも、いよいよ決勝レースが近づいてきました。

テレビカメラもしばし休憩、本番に備えます。

さて、大変長くなってしまいましたが、F1シンガポールGP決勝レースの模様をレポートします。

この観戦は、いつもの私の旅と同様に弾丸観戦。

F1決勝レースだけでなく、終了後にチャンギ国際空港に戻り、帰国するまでをお伝えしますので、参考にしてみてください。

 

F1シンガポールGPの「事前準備編」「現地入り編」はこちらです。

DRIVERS’ TRACK PARADE

カレラ・カップが終了する頃、私が見学している「TURN3」のすぐ脇に、クラシックカーがぞくぞくと集まりはじめました。

ドライバーのパレード用ですね。パレードは18時半から19時です。

 

こういうクルマをどこから仕入れてくるんだろう。それとも、オーナーの協力?

スターティンググリッドの紹介

スクリーンで、スターティンググリッドの紹介がはじまりました。

いつも、トップグループを構成するドライバーが並び、特に違和感のないポジションです。

フェルスタッペン、頑張れよ! 私の一番人気。

 

無邪気なマーシャルたち?

パレードにあわせて、マーシャルもコース上に集まってきました。

でも、なんか無邪気に写真を撮り合ってますよ。

セーフティカーボードとブルーフラッグを抱えて、記念撮影。

マーシャルにとっても、年に一度の祭典F1GPは、特別な行事なんでしょうか。

見てるうちに、羨ましくなってきた(笑)

緊張のレースの前の余興ですね。

高層ビル群が、夕闇に包まれていきます。

DRIVERS TRACK PARADE

18時半。いよいよパレードの開始。まずは、ポールポジションの「シャルル・ルクレール」。

今年、ザウバーからフェラーリにやって来たルクレール。正直、こんな速いドライバーだとは思わなかったです。ベルギー・イタリアに続いて3戦連続のポールポジション、見事です。

今日も勝てば3連勝だね。

 

ドライバーポイントランキング、断トツでトップの「ルイス・ハミルトン」。

若い頃は感情的になったりするシーンもあったけど、最近は大人だよな。走りも毎年クレバーになっていく気がします。

逆に、年齢とともに子供っぽくなっていく「セバスチャン・ベッテル」。

前回のモンツァ(イタリアGP)では、単独スピンの後、あんな危険なコース上への戻り方しちゃダメだよ。冷静に行こうぜ。

何をしでかすかわからない魅力の「マックス・フェルスタッペン」。

荒っぽい天才。私の大好きなドライバー。

17歳でF1ドライバーになった後に、公道の自動車免許をとったんだけど、教官はやりにくかっただろうな(笑)

ひときわ大きな歓声だったのが「キミ・ライコネン」。

ルクレールにフェラーリを押し出されちゃったカタチだけど、「キミー! キミー!」とすごい声援でした。

 

ライコネンは、マーシャルにも人気。カッコいいもんね。

誰かいないな、と思っていたら「ダニエル・リカルド」。なんと、予選中のルール違反(パワーの過剰供給)により、最後尾スタートになっていたんですね。

でも、リカルドはオーバーテイクの天才。最後尾からの追い上げを期待します。

 

パレードが終わっても引き上げないマーシャルたち。

セーフティカーを待ってたのかな。

スタート前の静けさ

パレードが終わって、空はすっかり夜のとばりが下りました。

気温30度と蒸し暑い中、レースのスタートを待ちます。

 

スクリーンでは、どの場所でどんなライブをやっているのかを紹介。

 

ドライバーも、この蒸し暑い中、2時間のレース大変だろうな。

ところで、水を買い忘れました(笑) のどが渇いてたまりません。

隣の女性グループは、おにぎりやジュースを飲み食いしています。

失敗しました。私の背後には、もうぎっしり観客がいるので、一度ここを離れたら、もう終わり。

何か買っておけばよかったです(T_T)

さっきまでおにぎりを食べていた、立派な望遠レンズをつけた女性。私の安物の300mmでは、どの程度の写真が撮れるかな。

ほんとみんな、いいカメラ持ってます。

スクリーンで仕様タイヤの紹介。レースでは、2種類以上のタイヤの使用が義務付けられています。

赤いソフトタイヤを基準に、黄色いミディアムは使用周回数は持つけど、ラップタイムは1.2秒ほど遅くなりますよ、というサインです。

レースは61周。一番周回が持つ白いハードタイヤでも、50周が限度でしょう。タイヤ交換も駆け引きの楽しみの一つです。

フォーメーションラップがはじまりました。

ルクレールは、ソフトタイヤ。

フェルスタッペンもソフトタイヤ。予選をQ3まで勝ち抜いたマシンは、Q2で最速のラップタイムを出したタイヤでスタートしなくてはならないというルールもあります。

この複雑なルールが、またF1を面白くしているんですよね(笑)

 

決勝レース スタート!

そして、20:10。待ちに待った決勝レースがスタートしました。

1周5.064kmのコースを61周。308.706kmのシンガポールGPのスタートです。

真っ先に、「TURN2」に進入してきたのは、ポールポジションのルクレール。

そして、ハミルトン、ベッテル、フェルスタッペンとテールツーノーズで続きます。

その後ろはダンゴ状態。スタート直後の混乱。でも大きな接触はなかった模様。

このサーキットは、セーフティカー導入率100%(毎回、ちょっとした事故が起こる)という、スリリングなサーキットです。

トップを快走するルクレール。

それを追走するハミルトン。

ベッテルは少し遅れてるな。

そのベッテルを追うフェルスタッペン。いやあしかし、この臨場感たまりませんね。

ターボエンジンなので、鋭い爆音ではありませんが、金属音の混じったメカニカルなサウンドが夜空に響きます。

レース序盤。ルクレール・ハミルトン・ベッテル・フェルスタッペン・ボッタス・アルボンの隊列。

 

なんとか撮影できた「CANON 6D&90~300mm f4.5~5.6」

ちなみに、撮り続けているうちに、なんとなくコツがわかってきました。

金網が邪魔なので望遠にして撮るしかないんですが、どうしてもオートフォーカスが金網をフォーカスしてしまう。

そこで、マニュアルフォーカスで撮ることにしました。

 

慣れないマニュアルフォーカスですが、シャッター速度を1/800秒まで上げているので、なんとかブレも最小限で撮れているようです。

ヤフオクで1万円で手に入れた、安物の300mmレンズ大活躍です。

F値も5.6とすごく暗いんだけど、コースを照らす照明のおかげでなんとかいけます。ベッテルの表情も見えそうだ(それは無理か)

ちなみに、シャッター速度は1/800秒、絞り6.3、焦点距離300mm、ISO感度8000です。

ナイトレースなので心配してたんだけど、うまく画像に収められて嬉しい。

 

「TURN2」と「TURN3」に陣取ったのは大正解かも。

オーバーテイクの見られる場所ではないですが、S字の切り替えしの際のマシンの挙動や、ドライバーのライン取りの傾向が見られて楽しい。

空腹や、のどの渇きも忘れて熱中します。

途中で移動して、「TURN5」あたりにも行ってみようかな、と思ってましたが、ここでいいや。

 

唯一スタートから、ハードタイヤを履いているトロロッソ・ホンダのガスリー。

日本人ドライバーがいない現在、ホンダエンジンには頑張ってもらいたいもの。

 

実力はあるんだけど、なかなかマシンに恵まれないペレス。

 

暴れん坊のグロージャン。最近は、だいぶおとなしくなったようだけど。

マクラーレンのサインツ。オープニングラップの「TURN5」でヒュルケンベルグと接触し、ピットイン。ハードタイヤに履き替えてるけど、最後まで持つかな。

上位勢で最初にピットインしたのは、フェルスタッペン。19周目のこと。

それをみたベッテルも次の周にピットイン。アンダーカットを恐れた模様。

アンダーカットとは、抜きどころの少ない、このような公道レースなどで、早めにタイヤをフレッシュなものにかえることでタイムを稼ぎ、先行していた相手がピットインした際に、前に出ているという作戦。

アンダーカットでルクレールとベッテルの順位が逆転

ところが、その次の21周目。ルクレールもピットイン。

そして、ピットアウトしたときは、なんとベッテルが前に。フェルスタッペンのアンダーカットを避けようとしたベッテルが、アンダーカットでチームメイトのルクレールをかわしてしまった。

これは、ルクレールは、心中穏やかじゃなかったでしょう。

ハードタイヤに履き替えて、ベッテルを追うルクレール。

帰国後に、録画しておいた映像を見たけど、たしかに無線で文句言ってたな。

 

しかも、あいだにストロールが挟まってしまって、踏んだり蹴ったり。

  

まだ、ソフトタイヤのままで頑張ってるハミルトン。

若い頃は、タイヤマネジメントが得意な方ではなかったんだけどなあ。

やっぱりセーフティカー出動ですか

36周目。セーフティカーのランプが点灯。「TURN8」でラッセルとグロージャンが接触した模様です。グロージャンは、やっぱりやらかしましたか。

セーフティカー出動率100%のシンガポールGP。その記録は継続されました。

カッコいいセーフティカー。

  

セーフティカーが解除され、上位勢の隊列は、ベッテル・ルクレール・フェルスタッペンの順。

それをメルセデス勢が追うという珍しい展開。

頑張れルクレール! 今日勝てば3連勝だぞ! でも先行車が同じマシンのベッテル。追い抜きは多分無理でしょう。

コースサイドを離れ、食料の調達へ

43周目に、この日2度目のセーフティカーが出動されたのをしおに、「TURN3」から離れます。

順位にも変動なさそうだし。

実は、お腹がすいてフラフラでした(笑)

レース中も賑わうGATE1付近。

 

さて、何を食べようかな。

おいしい焼き鳥でした。

  

スクリーンでレースを観賞

ビールを飲みながら、スクリーンでレースを観賞。

レースも3/4を消化。他のエリアでも見ようかなと思ったけど、脱水症状気味なので、自重します。

シンガポールの夜は、ほんとに蒸し暑い。

でも、スクリーンでも十分楽しめるよね。レース全体が見えるし。

 

レースも終盤。あと2ラップ。表彰台を狙い、フェルスタッペンを猛追するハミルトン。

 

これは、シンガポール・スリング「TURN10」。例年、クラッシュが発生する難関のコーナーです。

スクリーンでは、ずっとこのバトルシーンを映してました。

DRS圏内に入って猛追するハミルトン。逃げるフェルスタッペン。

レース終了 打ち上がる花火

そして、ベッテル・ルクレール・フェルスタッペンの順位が変わらないままチェッカーフラッグ。

めずらしく、表彰台にメルセデス勢が登らない結果となりました。

チェッカーと同時に、打ち上がる大量の花火。

 

3度もセーフティカーが出動した割には、61周を2時間で走り切りました。

火薬の量もハンパない。匂いが漂ってきました。

「ニコル・ハイウェイ」駅からチャンギ国際空港へ

打ち上がる花火を横目で見ながら、「GATE1」出口から退場します。

定石なら、このあと、観客もコース上に入ることができ、タイヤカスなんかを拾ったりすることができるんですが、現在22:20。

私は今夜、チャンギ国際空港のラウンジで仮眠する予定。すると、なんとしてもANAのアーリーチェックインをする必要があります。

アーリーチェックインとは、通常フライトの2~3時間前にはじまるチェックインが、もっと早くはじまる制度。チェックインさえしてしまえば、保安検査場を通って、ラウンジのあるセキュリティエリアに入れますからね。

ただし、アーリーチェックインは23:59まで

チャンギ国際空港までは1時間はみておいた方がいいから、そろそろ空港に向かわなくてはいけないわけです。

GATE1から外に出ました。出るのに、カードチケットのバーコードを読み取りました。再入場できるのかな。

引き上げる観客と一緒に「ニコル・ハイウェイ」駅に向かいます。

   

チャンギ国際空港は24時間稼動ですが、MRTにはきっちり終電があります。

それも、私を急がせた理由の一つですが、このあたりまで来たとき、なんか空港行きのシャトルバスを見かけました。

それが何時まで運転しているのかはわかりませんでしたが、もう少しコース上にいられたのかもしれません。

シンガポールの夜景にもお別れです。

ニコル・ハイウエィ駅に到着。

シンガポールのエスカレータは早い。せっかちな、私に向いてるかも。

夜も更けたMRTの車内。すぐ乗れましたが、8万人からの群集が観戦していたんです。

やっぱり悠長にコース上とか歩いていたら、帰宅ラッシュとかに巻き込まれて、気を揉んだかもしれないです。

 

タナ・メラ駅で乗り換えて、空港に向かいます。

深夜のチャンギ国際空港

チャンギ国際空港のターミナル2に到着。さっそく預けておいた荷物を取り戻します。

この時点で23:15。やはり、サーキットのGATE1から、MRTでちょうど1時間でした。

さて、アーリーチェックインのカウンターはどこかな。

 

カウンター9ということになってましたが、ANAのカウンターでふつうにチェックインしてくれそうでした。

しかし、23:59までのはずなのに23:30までに来て欲しいと。

現在23:20。10分以内に来るからといって、私は、ゴロゴロとキャリーを転がしてトイレに行きました。

わかりますか?

着替えたんです。つまり、チェックインしたらラウンジに入ってシャワーを浴びるつもりでいるので、今のうちに着替える必要があるんです。

だって、チェックインして荷物を預けてしまったら、着替えは積み込まれてしまいますから。

めでたく、翌朝のANA便のチケットをゲット。保安検査場を通って、ラウンジに直行です。

ちなみに、こんな風に行動している日本人は、ほぼ見かけませんでした。みんな今日は1泊するんですね。

チャンギ国際空港 「SATS PREMIER LOUNGE」でシャワー&仮眠

目指すラウンジは、プライオリティパスで利用可能な「SATS PREMIER LOUNGE」。

ここで、シャワーを浴びて、生きかえります。もちろん無料。ほんとプライオリティパスはお得。

プライオリティパスは、楽天プレミアムカードの会員になると、無料でメンバーになれます。

 

汗を流してさっぱり。さて、一息つきますか。

 

まずは、ビールですね。タダの酒はうまい!

 

お腹もすいています。

なにしろ、9時間以上立っていたわけなので、くたびれた。いくらでも食べて、飲めそうです。

むさぼるように食べて飲んでるうちに眠くなってきました。

  

見上げれば、ベッテル優勝のシーン。

このPCコーナーを仮眠部屋にさせてもらいます。みんなそうやって眠ってました。

足を折りたためば、うまく寝れますよ。

 

ANA便で帰国 F1弾丸観戦計画 無事に完了

朝になり、ANA便のゲートに移動。徹夜に近かったけど、私には、これで十分。

こんな短時間のために高いホテルを1泊するほうが、よっぽどもったいないです。

それに、機内でも眠れるし。

シンガポールでのF1観戦を無事に終えて、5,348kmを飛んで帰国です。

そして、明日は出勤です。現役世代サラリーマンの宿命です(笑)

目が覚めると、機内食が配られました。これまたおいしい。

F1シンガポールGP弾丸観戦の感想

翼の向こうの雲海を眺めながら、はじめてのF1グランプリ海外遠征を回想。

  • 全てのZONEに入れる「Premier Walkabout」のチケットを買ったのに、「TURN3」付近しかうろつかなかったのは、ちょっともったいなかったかな。
  • やっぱり、レースをみる人は「Grand Stands」のチケットを買って、座って観戦する。「Walkabout」を買う人は、ライブとか、総合的に楽しむ人。そんな感じがしました。
  • 場所をとる前には、食料や飲料の確保を忘れずに。(特に1人で行く人は)
  • 次来るときは、シンガポールフライヤーにも乗ってみたい。

公道のナイトレース、シンガポールグランプリ。見に行って最高でした!