さて、近鉄飛鳥駅前の「明日香レンタサイクル」で自転車を調達し、「明日香村」を走りだします。
ルートは、以下のように回る予定。
距離にして8.7㎞。徒歩でも2時間弱なので、自転車で回れば見学時間含めて4~5時間あれば十分だろうという計算。
明日の仕事の関係で、なんとしても今日の夕方までには自宅に帰る必要があり、京都を15時くらいの新幹線に乗るつもりです。
誰のお墓かわからない「高松塚古墳」
まずは、「高松塚古墳」。
時代の順序からすると、いわゆる「古墳時代」というのは「飛鳥時代」の前。
すなわち、5世紀から6世紀にかけてを指します。
ところが、この「高松塚古墳」というのは、飛鳥時代の末期の藤原京の時代に築造されたとされ、誰のお墓なのか、つまり被葬者がいまだに特定できていない、ミステリアスな古墳です。
飛鳥駅からは2㎞と離れてないので、自転車をこいで数分で駐輪場に到着。
ところが、古墳の近くまで自転車で乗り入れてもいいみたいなので、さらに自転車をこぎます。
気持ちのいいサイクリング。
そして、目指す「高松塚古墳」の前に到着。
この形で、なぜ「古墳」ということがわかったのかというと、壁画が発見されたから。
その「飛鳥美人」の壁画は壁画館に展示されているが撮影は禁止。
下の画像はウィキペディアからの引用です。
この壁画の発見、さらにその後の発掘調査により、古墳の築造が藤原京期の694年~710年の間だと判明したそうです。
被葬者は特定に至っていないが、「天武天皇の息子説」「臣下説」「朝鮮半島系の王族説」と諸説あるらしい。
いつも思うけど、そうやって議論できる人たちの博識ぶりはすごいと思う。
文武天皇陵
「高松塚古墳」の一帯は「国営飛鳥歴史公園」の園内になっています。
さらに、おくへ自転車をこぎます。
すると出くわすのが「文武天皇陵」。
文武天皇は第42代天皇。在任は697年から707年で、まさに藤原京の時代ですね。
文武天皇のお墓か?「中尾山古墳」
さて、「文武天皇陵」から引き返し、小高い丘に登ったところにあるのが「中尾山古墳」。
さきほどの「高松塚古墳」がきれいに手入れされていたのに比べ、なんとなく自然に回帰しているので雰囲気があります。
さきほど訪れた「文武天皇陵」。
この「中尾山古墳」は、その文武天皇の真陵と言われています。
この旅で、はじめて秋を感じた気分(^^)
こちらの古墳は宮内庁の管轄ではないんだろうか。
どんどん風化が進んでしまいそうなのは気のせいでしょうか。
正確には誰が被葬者かわからない古墳。
でも、築造物は間違いなく1300年以上前のもの。
いちおう8角形の形をしているそうです。
ミステリアスな雰囲気の「高松塚古墳」をあとにします。