ANAとJAL。どちらのマイレージプログラムを選ぶべきなのか。
このテーマは、掘り下げればいくらでも掘り下げられます。
しかし、それでは初心者の方は何が何だかわからん???ということになりますので、初心者の方むけに要点を解説させていただきます。
エラそうに解説なんて言ってますが、実は私も4年前にマイレージ会員になったばかりの初心者。
私も、最初は、マイレージの仕組みが複雑すぎて、理解不能でした。
私は、好きなものには、いくらでものめり込めるんですが、私が好きなのは旅であって、マイルではなかったので(#^.^#)
でも、がんばって基本を覚えたので、いまではマイルによる航空券の恩恵も受けています。
ちなみに、私のメインとなる積算マイルはANA。サブとしてJALをためています。
それでは、その理由も含めて見ていきましょう。
マイレージプログラムの会員になる
最初にすべきことは、マイレージの会員になることです。
ここで、ANAかJALか、でいきなり迷うんですが、旅が好きなら、両方とも会員になってしまいましょう。
実際、私もANA・JAL、両方とも会員になっています。
クレジットカードを作ると、自動的に会員になれるANAカードのようなものもありますが、両社とも、クレジットではない、ただの会員登録をすることができます。
しかし、これから、会員になるのであれば、日常のクレジットカードでの買い物で得たポイントもマイルに交換したほうがよいので、最初からカード機能付きの会員カードを作ったほうがいいです。
ここで、どんなクレジットカードがいいのか、悩みはじめると、たぶん、1ヶ月くらいは会員になれません(^_^)
そのくらい、世の中には、マイレージと提携したカードがあふれています。
とりあえず、なんでもいいから作りましょう。
いや、しっかり検討する、という方は、前述のように、まずは会員登録を行いましょう。
マイルがたまる仕組みを理解する
では、会員になったところで、マイルをためましょう。
ここでは、簡単に、マイルがたまる仕組みを解説します。
飛行機に乗ってためる
これは、簡単。
Webでの予約時、あるいは空港でのチェックイン時に、会員番号を入力、あるいは示すだけで、自動的に積算されます。
たとえば、ANAの場合、東京⇒バンコクだと2869マイルです。
しかし、これは、区間基本マイレージ。
チケットの「予約クラス」によって、割引が効いているチケットなどだと、×50%など調整が入ります。
旅が好きで、マイラーになろうという方なら、これはかなり重要です。
実はこれ、私も数年前まで知りませんでした・・・汗
初心者は、どうしても、ANAマイルならANAに乗らないとたまらないでしょ、と思ってしまいます。
ところが、ほかの航空会社に乗っても、ANAやJALのマイルがたまるんです。
航空会社は、コードシェア便など効率的運行のために、航空アライアンスに加盟しています。
- ANA:スターアライアンス
- JAL:ワンワールド
ANA、JALが加盟しているアライアンスは、上記の通り。
では、そのアライアンスには、どんな航空会社が加盟しているのかというと、
スターアライアンス | ワンワールド |
---|---|
ANA 中国国際航空 シンガポール航空 ターキッシュエアラインズ タイ国際航空 ロフトハンザドイツ航空 ユナイテッド航空 など |
JAL アメリカン航空 キャセイパシフィック航空 カタール航空 マレーシア航空 カンタス航空 ブリティッシュエア など |
つまり、わたしがよく利用するターキッシュエアラインズに乗っても、ANAのマイルがたまるということ。
私は、先日チュニジアまで、ターキッシュエアラインズに乗りましたが、そのとき確保したマイルが下の画像です。
ということは、乗る機会の多い航空会社がたくさんはいっているアライアンスで、ANAとJAL、どちらをメインでためるのか考慮すべきということになります。
弾丸旅行者の足になりやすい、つまり、羽田や成田を深夜に出発する「タイ国際航空」「シンガポール航空」「ターキッシュエアラインズ」「カタール航空」。
弾丸旅行者の目からすると、ANA(つまりスターアライアンス)に軍配が上がりますが、ワンワールドにカタール航空が入っています。
さらに、アライアンスではありませんが、JALはエミレーツ航空とも提携していますので、アライアンスの観点では、ANAとJALは引き分けかな(強引・・・)
カード利用などのポイントをマイルに交換する
みなさんも、日常生活でクレジットカードを利用されてますよね。
そこで得たポイントをマイルに交換ができます。
これも、掘り下げたらキリがないのですが、一例をあげると、「楽天スーパーポイント」1000ポイント分を、ANAマイル500マイルに交換できます。
交換時に半減しますが、それでも楽天は、スーパーポイントをザックザックくれますので、私もよく利用しています。
ANAとJAL、どっちがよいのかとなると、上記の楽天はANAにしか交換できませんし、JALはファミマで買い物するとたまったりするので、自身の普段の生活スタイルと相談ということになりそうです。
これは、マニア的な話になりますので、本職にゆずりますが、ポイントサイト経由で商品を購入すると、ポイントサイトのポイントもたまります。
ハピタスとか、POMとかですね。
そこで得たポイントも、直接マイルに交換できなくても、様々なサイトを経由することで、マイルに交換することができます。
私もやってみたことがありますが、疲れる・・・ほんとに。
こういうのが好き! という方なら、追い求めてみる価値はありますね。
マイルを航空券に交換する
では、いよいよ、頑張ってためたマイルを航空券へ交換します。
そもそも、なんでマイルを一生懸命ためるのか。
ふつうに格安チケットをさがして行けばいいじゃん。
確かにその通りなんですが、まずは、目的地別の必要マイル数をみてみましょう。
ANAマイレージ目的地別必要マイル数(レギュラーシーズンを抜粋)
ハワイ | 北米 | 欧州 | |
---|---|---|---|
エコノミー | 40,000 | 50,000 | 55,000 |
ビジネス | 65,000 | 85,000 | 90,000 |
ファースト | 120,000 | 150,000 | 165,000 |
これはANAのレギュラーシーズンの例です。(ハイシーズンだと、もう少し、必要マイル数は多くなります。)
たとえば、今から(2020年2月)予約して、今年のシルバーウイーク(2020年9月)にハワイに行くとします。
シルバーウイークがレギュラーシーズンなのが嬉しいところ。
エコノミーなら、ハワイ往復で40,000マイル必要なことがわかりますね。
では、そのチケットを、実際に予約しようとしたら、いくらかかるのか。
最も安いANAのチケットで、130,500円でした。
130,500円のチケットが、40,000マイルで手に入るんです。
1マイル換算で3.2円。
通常、クレジットカードなどのポイントは、1ポイント1円換算のところが多いのではないでしょうか。
マイルの価値は、通常の商取引よりも、多少価値が高いんです。
このことが、旅好きの人間をマイル集めに血まなこにさせる理由です。
お得感のあるビジネスクラス
では、同じハワイ往復を、ビジネスクラスで行うとどうなるか。
チケット代は、360,500円となります。
ちょっと、庶民には手が届かないですね。
ところが、これをマイルで乗ろうとしたら、65,000マイル。
360,500円のチケットが、65,000マイルで手に入る。
1マイル≒5.5円の価値です。
通常、ビジネスクラスのチケット代は、エコノミーの数倍。
でも、必要マイル数は、1.7倍程度に抑えられている。
このことが、ビジネスクラスのお得感を生むんですね。
私は、この特性を知ったとき、マイルをためる意義は、庶民には絶対乗れないビジネスクラスに乗ることだ! と、勝手に定義づけました。
マイルをためて乗ったビジネスクラス搭乗記は、以下にございますので、よろしければご覧ください。
ANAとJAL 結局どちらがお得なのか?
こっちだ! と、断言する根性は、私にはありません。
でも、私は、以下の理由で、ANAをメインにためています。
- ANA以外にも、「ターキッシュエアラインズ」「中国国際航空」などの搭乗機会が多い。
- マイルを航空券に交換するときのお得感が、ANAとJALでは、若干ANAに軍配が上がる。
- 日常生活で、楽天やセブンイレブン、マツキヨを利用する機会が多い。
つまり、1の理由は、どんな航空会社に乗る機会が多いんですか。
2の理由は、マイルによる特典航空券は、どのエリアを狙っているんですか。(エリアによってはJALのほうがお得となるケースもあり)
3の理由は、自分や家族の日常生活において、クレジットカードを使う局面はどこなのか。
そのECサイトや実際のショップと提携しているのは、ANAなのか、JALなのか、で決定付ければよいと思います。
私は、ANAメインですが、もちろんJALもためています。
カタール航空などにも、よく乗るので、マイルを捨ててしまうのはもったいない。
ただし、航空会社のマイレージプログラムは、昨今のキャッシュレスなどの過当競争において、めまぐるしく仕組みが変わっています。
どちらが、お得かは、時とともに変わります。
旅人なのであれば、自分が利用したいルートをメインに選んで、間違いないのではないでしょうか。
では、みなさん! マイルをためて、よい旅を!