日陰での休憩を終え、戦士の神殿の前に立ちます。
戦士の神殿
上部の台座は、やはり生贄用だったとのこと。
しかしまあ、生贄がいないと、文明は進化しないんだろうなあ・・・
今の自分たちが、こんな観光旅行をしていられるのも、すべて文明の利器のおかげ。
すべての生贄は、その後の文明の利器を生み出す源泉になっていたと考えられれば、救われる気もする。
壮大な遺跡を眺めているうちに、なんだか哲学的になってしまった・・・
戦士の神殿から続く、「千本柱の間」にかけての石柱。
これ、どうやって造ったんだろうね。
ていうか、繋げたんだろうね。
うーん。神秘な世界。
ここは、戦士の神殿の裏側。
正午を過ぎて、ますます暑くなってきました。
なんか、空気もよどんできたような気がする。
上半身裸になってしまう観光客も。
おっと、またイグアナかな?
けっこういますよ。かわいいもんです。
ところで、ここは熱帯雨林の中。毒蛇とかはいないんだろうか・・
このあたりは日陰が多く、ラクです。
わらぶき屋根ですね。
右側にいる集団は、女性のみの研究チームって感じ。
チーフのような女性が、あれこれ指しては解説してました。
千本柱の間の一番奥まで行って、引き返すところ。
なんか、現地の人たちが、出店にシーツをかぶせはじめてます。
そのうちに、遠くから、ゴロゴロと雷鳴が・・・
さすが、現地人。兆候がわかるんだね。
家族で遺跡見物。夏休みの自由研究かな。
エル・カスティージョの南側です。
こちら側は、石の階段が崩れちゃってますね。
突然のスコール
ゴロゴロと鳴り響く雷鳴が近づいてくるのが手に取るようにわかります。
そして、ピカッ! と、すごい稲妻。
遺跡を覆いつくす、真っ黒い雲。
次の瞬間、滝のような雨が降りはじめました。
観光客が、キャーキャー言いながら、木の下などに避難。
でも、木の下って、危ないでしょ。
私は、傘を持っていたけど、傘が役に立たないほどの降り方。
トイレの軒下に避難します。
さえぎるものが全くない、エル・カスティージョの北側などにいた観光客は、ずぶ濡れ・・・
あきらめモードで、戻ってきます。
しかしこれは、すごい降り方だ・・・ 熱帯のスコールのすごさを初めて体験しました。
前も見えないほどなのに、傘を差して観光する一団。
次の予定でも入ってるのかな。
子供は、はしゃぎたくなるよね。わかる、わかる・・
なんだ? あいつらは?
まったく・・風邪ひかないようにな。
さすがラテンの血。
ふつうの人は、こうやってみんな雨宿り。
20分くらい、凄まじい勢いで降った後、小降りになってきました。
まだ止んでないけど、みんな出て行きます。
カッパ組みが増えました。
いやあ、すごいスコールだった。
そういえば、今日は月曜日なんだよね。
雨季の月曜日に、こんなに人が集まるチチェン・イッツアって、一体・・
小雨になったのをしおに、エル・カスティージョと別れます。
旧チチェン・イツァー
さて、チチェン・イッツアには、「新・旧」があります。
今まで、見てきたのは「新」。では「旧」の方を見に行きましょう。
ここが、「旧」の入り口。
旧というくらいですから、こちらの方が古く、新チチェン・イッツアが10世紀以降の文化であるのに対し、こちらは6世紀ごろのマヤ文化とのこと。
高僧の墳墓&カラコル
これが、旧チチェン・イッツアのエル・カスティージョともいうべき、高僧の墳墓。
かなり崩れてしまっていたらしいですが、最近ようやく復元されてきたらしい。
雨に濡れる遺跡もいいよね。
オジギソウも濡れます。
さらに奥へ。
カラコルと呼ばれる天文台。
とにかくすごい遺跡群です。
これ、上空から見たら、ほんとに密林の中にポツンとあるんだろうな。
また、ピカッと来ました。
もう、あっという間です(笑)
ほんと、笑っちゃうくらい。
これが雨季のユカタン半島。
みんな雨宿りしてるけど、店主から、「買え!」って言われないかな。
小降りになったので、傘を差して、旧チチェン・イッツアを歩きます。
雨に煙る天文台。
あの台座は、金星がもっとも北に沈む方角を向いているらしい。
スコールも凄まじいけど、マヤ人たちの天文学も凄まじい・・・
雨のおかげで、落ち着いた感じがいいです。
雨は、むしろ好きだよね。このマイナスイオンに打たれる感じが。
これは、赤い家、もしくは鹿の家。
時刻は15時過ぎ。バスの時間は16:30。
ゆっくりと、戻りはじめます。
旧チチェン・イッツアの入り口に喫茶店がありました。
足を見ると、ジーンズが、ひどいことに。
あと旅は6日もあるのに・・
カメラもびしょ濡れ。キャノンの防塵防滴は大丈夫でしょう。
カプチーノで一息つきます。
コーヒーって不思議だ。なぜ、飲むだけで、疲れが取れる気がするんだろう・・・
ふと、「ジョジョ~」のこんなシーンが、頭に浮かびました。
ジャイロの淹れるイタリアン・コーヒーは、こんな旅において格別の楽しみだ。
コールタールみたいに真っ黒でドロドロで、同じ量の砂糖を入れて飲む。
これをダブルで飲むといままでの疲れが全部吹っ飛んで、驚くほどの元気が体の芯からわいてくる。
信じられないくらいいい香りで、さらに新しい旅に出向いて行こうという気持ちになる。
まさに大地の恵みだ。
荒木飛呂彦 著 STEEL・BALL・RUN14巻より
場所は違えども、同じ北米大陸。
それで、こんなフレーズを思い出したのかなあ・・・
くだらない、ジョジョ信者のたわごとでした(笑)