さて、メリダから1時間半ほどで、マヤ文明を代表する遺跡の一つ、ウシュマル遺跡に到着です。
「雨の神」チャックが飾り立てられるウシュマル遺跡
覚悟はしてましたが、ミニバスの外に出ると、容赦なく熱帯の太陽が照りつけます。
今回、私は帽子を持ってきていません。太陽には強いほうだし、持ってても邪魔なだけなんだよね。
まあ、大丈夫でしょう・・
まずはチケットを買います。
ガイドさんの英語を聞き逃さないように必死です(笑)
なんかよくわからないけど、2枚のチケット。一つは撮影器具持込用らしい。
入り口にはお土産屋さんと、
カフェがあります。
水でも買っておこうかと思いましたが、まあいいや。大丈夫か、おい・・・
さて、ツアー客みんなで遺跡のある奥へ進みます。
有名な「魔法使いのピラミッド」が少し見えた場所で、ガイドさんが英語組とスペイン語組に分けて、説明を開始。
この円形の遺跡に対してもガイドされていたようですが、残念聞き取れず・・・
井戸か何かかな?
魔法使いのピラミッド
おお・・
魔法使いのピラミッドです。
たしかに、こりゃすごい・・
伝説によると、卵から生まれた小人たちが一晩で創りあげたとされているようですが、実際は、8世紀の頃から5つの神殿を造り上げていったらしい。
高さは36.5m。幅も36.5m。
側壁部の丸みを帯びたふっくらした感じはなんともいえない美しさです。
登頂は禁止されていますが、登った場合118段だそうです。
横から見ても、この構造は芸術的だ。
日本でいえば、奈良時代あるいは平安時代。
よくぞ、こんなすごいものを造ったものですね。
ガイドさんが、オーバーハングした屋根の構造について説明しています。
上手く角度をつけて組み合わせることで、強度を保った・・・ みたいな説明だったような・・
英語力のなさが悔やまれる・・
英語力がなくても楽しめる魔法使いのピラミッド。
イグアナを見つけました。
装飾の美しい「尼僧院」
さて、次は尼僧院です。
ここは、東西南北を異なる建物で囲む中庭という構成らしい。
ここウシュマル遺跡は、マヤ文明の主要な遺跡の一つですが、ブーク様式といわれるマヤ色の強い建造物で知られています。
ブークとは、ユカタン半島の丘陵地帯を指す言葉らしいですが、ブーク様式の特徴とは、建築物の壁面に幾何学的な模様やガラガラ蛇などの模様を組み合わせて、過剰に装飾している点だそうです。
確かに、ガイドさんの説明を、一生懸命聞いていると、「デコレーション・・」という言葉が、何回も聞き取れます。
これは、ガラガラ蛇の模様らしい。
ほんとに壮大な遺跡です。
東の建物の下で、スペイン語で説明するガイドさん。
西側の建物には、雨の神チャックなどが装飾されているそうですが、私にはどれだかわかりません。
ガイドさんは、マヤ文明の天文学にも触れていました。
それがわかるのは、何度も「260」とか「52」という数字がでてくるからです。
260日を1周期としたのは、このエリアは、雨季と乾季がおおむね明確に分かれているから(と、言っていたような気がする・・・間違っていたらすいません)
そういえば、マヤ暦による、人類滅亡説なんて都市伝説も最近あったような(笑)
そういう難しいことを考えるのも好きだけど、何も考えずに遺跡を眺めるのはもっと好き。
タイムマシンがあったら、楽しいだろうな。
1,000年前は、どんな感じだったんでしょう。
実は、日差しは相当強いです。
ずっと、日向にいたら、熱中症におちいるレベル。
数少ない日陰で休む観光客。
次は球戯場ですね。
雨神チャックさんは、雨を降らしてくれる神のようですが、今のところスコールは無し。
「雨を降らさないでありがとう」、と言って、尼僧院にお別れです。
炎天下での遺跡散策。さすがにへばってきました(笑)
命を賭した「球戯場」
THE BALLGAME 球戯場ですね。
1,000年以上前に、死闘が繰り広げられていたであろう、球戯場。
サッカーのように、足しか使えなかったとのことですが・・
なんで、そんなことがわかるんだ???
玉のほうも石だったのだろうか。
だとすると、輪の周囲の模様があんなに綺麗に残されているのは、ちょっとおかしい気もするが・・
だって、蹴った球が、全部きれいにくぐりぬけるわけではないでしょ。
※後で知ったのですが、再現されたレプリカとのこと。
向って左側のは、ブロークン。
裏側には模様はないようです。
それにしても、敗者が生贄になるとか、勝者も何かの理由で生贄になるとか、文字通りの命を賭した球技って、そこで戦っていた人たちの思いはどんなものだったんでしょう。
死後の世界があると信じられていたようではありますが・・・
魔法使いのピラミッドを見ながら休憩。
ここにきて、水分を持参しなかったことを悔やみます。
(自販機くらいあるだろって、後の祭りです)
気品高いマヤの遺跡「総督の宮殿」
最後は、「総督の宮殿」です。
こちらも、見事なモチーフ。
このへんまで来ると、へばりはじめる人も出てきます。
よかった、へばってるの私だけじゃない。
総督の宮殿といっているのは、優雅な概観から。
つまり、本当のところはわかっていないようです。
これ、元の装飾状態を見てみたいよね。どんなに素晴らしい壁画だろう。
ジャガー像。
横187mの長さというけど、そんなにあるかな。
ガイドさんから声がかかります。「12:45には、パーキングに戻ってください!」
登ってみます。
諸外国の遺跡は、要注意。
日本だったら、絶対に安全柵が取り付けられるレベルの高さです。
落ちたら、大怪我間違いなし。
足元に気をつけながら、モチーフに見入ります。
おお、ほんとに密林の中という感じです。
ラーメンのどんぶりにありそうな模様。
あんまり端っこに行って、落ちないでよ。
こりゃすごいわ・・
こんな大昔に、よくこんなものを造ったものです。
そろそろ時間です。パーキングに戻りましょう。
魔法使いのピラミッドにもお別れ。
楽しかったウシュマル遺跡探訪。
しかし、脱水症状気味。ほんとです。
レッドブルで乾杯。
生き返りました。そして、楽しかった・・・