【レバノン】3日目(その1) 不思議な鍾乳洞 ジェイタ洞窟

さて、今日と明日の日程は、実は未定です。日本を出る前から、デモ抗議活動がどんなふうになっていくのかわからなかったので、予定の立てようがありませんでした。

昨日のツアーは、外務省の危険度「レベル2」に踏み込むとはいえ、しっかりとした旅行会社のツアーで信頼もできたし、要するに、ただクルマに乗ってればよかった。

レバノン一人旅は、今日からが本番とも言えそうです。

ただ、イメージはあります。

レバノンの国土は、南北に広がり、その海岸線のほぼ中心にベイルートは位置しているので、北に行くか南に行くか。

北側には、レバノン第二の都市トリポリ(ただし、この街は外務省危険度「レベル2」)、世界遺産の町ビブロス(ジュベイル)、そのほか、鍾乳洞で有名なジェイタ洞窟などがあり、南側には、レバノンで最も美しい街並みとされるダイル・エル・カマルなどがあります。

レバノンを発つのは明日の夜。

空港は、ベイルートの南よりに位置していますから、今日は北側を回って、明日は南側、そうすれば行動に無駄がないかな、といった考え方だけは、整理してあります。

恒例の早朝散歩 雨上がりのベイルート

とりあえず、夜明けとともに起床し、恒例の早朝散歩です。

ついさっきまで、雨が降っていたようです。

朝早くから開いてる八百屋さん。

昨日は、ホテルを出て、ひたすら北に歩きましたが、今朝は西に向かって歩きました。

すると、大通りに出ます。

やっぱり海岸通りでしたね。

高台から眺める地中海は、なかなか豪快です。

濃紺の波が、岩に勢いよくぶつかる様は、気持ちいいですね。

さて、ホテルに戻りましょう。今日は土曜日なので、さらに人通りが少ないです。

不思議なもので、昨日はあんなにおっかなびっくり歩いたのに、今朝はもう平気です(笑)

そういえば、昨日からコーヒーを飲んでません。

本日の行動 シンキングタイム

カプチーノを部屋に持ち込んで作戦タイム。

作戦タイムとはいっても、行く場所は決めてあるので、どうやって行くかだけ。

部屋のWiFiにつないで、YouTubeの音楽をiPadで流しながら、下着を洗濯。そして、部屋中に下着を干しながら、本日のプランを熟考。

いろいろ考えた挙句、タクシーをチャーターして行くことに決定

そもそも、グーグルマップを見ると、まだまだ主要道路の通行止めがあります。公共交通機関で行くのは、やはり覚束ない。

レバノンには、セルビスと呼ばれる乗り合いタクシーがあり、割安感からいったらこれがベストなんですが、乗り合いなので、いつ出発するかわからず、また行きたい方向に行くとも限らない。

であれば、タクシーということになるんですが、昨日の1日ツアーの値段が日本円で1万円だったんです。1人ということで割高になっても、そんなに高くはならないだろうと計算しました。

ホテルのロビーに、簡単なツアーの案内がありましたが、200USドルとか法外なプライスが表示されているので、これは敬遠。

タクシーチャーターの交渉

私は、本日1日の外出の支度をして、ホテルを出ました。

そして、メインストリートのハムラ通りに出ます。ここに立っていれば、黙ってても、向こうから「タクシー? タクシー?」と声がかかります。

タクシーの出没頻度は高く、1分に数回声がかかります。

さて、ここが肝心なんですが、なるべく誠実そうなドライバーを選ぶ。これ、すごく重要なテクニック。

まず、私を見つけるや、窓をあげて声をあげるタイプは論外(笑)

複数人で談笑しているドライバーもパス。

すると、ちょっと小ぎれいなバンタイプのタクシーが街角に止まっていて、その傍らでコーヒーを飲んでいるドライバーを発見。

声をかけ、「地球の歩き方」を見せて、「ビブロスに行って帰ってきたいんだけど、途中でジェイタ洞窟とハリッサに寄ってほしい。いくらでいける?」と聞くと、ドライバーは紳士的なノリで「もちろん!」と。

そして、スマホで道路の状態を確認しはじめました。たぶん、道路の封鎖の状況を確認してるんでしょう。

それが終わる頃、私から「50,000LP(3,500円)でどうかな?」と伝えると、ちょっと渋い顔をして「70,000LP(4,900円)」で頼むよ。」

100,000LP(7,000円)までは出すつもりでいたので、めでたく交渉成立です。

ビブロスは、ベイルートの北36kmほどの町。そこを往復して、途中に鍾乳洞で有名なジェイタ洞窟なども寄ってもらって、4,900円なら、いい買い物でしょう。(かどうかはわかりません(笑)。バスなら、ビブロスまで140円らしいので・・・)

 

土曜日の臨時収入が入って、ご機嫌のタクシードライバーと握手をして、まずはジェイタ洞窟に向かって出発です。

ジェイタ洞窟との位置関係はこんな感じです。

チャータータクシーでジェイタ洞窟へ

タクシーは、雨上がりの海岸通りを北に進みます。 

 

昨日もみかけたムハンマド・アミーン・モスク。雨に洗われて、スッキリして見えます。

土曜日の朝、ベイルート市街の快適なドライブ。

警察関係者かな。

 

ほんとに、この看板は何なんだろう?

郊外に出ます。

 

ジュベイル(ビブロス)、トリポリの文字が見えます。

運転手に、「トリポリには行けないか?」と聞くと、トリポリに向かう幹線道路が封鎖中の上、トリポリ市内で、抗議デモによる死者も出ているそうで、行かないほうがいいとの忠告。

 

最初に向かっているジェイタ洞窟は、海岸線から10キロほど内陸に入った山あいにあります。

レバノンは山岳国なので、海を離れると、すぐにこんな景観になります。

運転手は、ときどきこうやってクルマを止めて、景色を楽しませてくれます。

 

崖の上だけでなく、谷底にも住宅があるんですね。

これが、チャーターしたタクシー。ヒュンダイのクルマでした。

 

さて、ベイルートから1時間ちょっとで、ジェイタ洞窟に到着です。

朝早く、まだ混みあっていません。

日本の山峡を思わせるジェイタ洞窟

運転手に待っててもらって、私だけ洞窟を見学してくることに。

運転手に、どのくらい時間かかるか、と聞くと「1時間あれば十分だろ」ということなので、11時に戻ってくることを約束します。現在は10時です。

日本の秋芳洞を上回る規模といううわさもありますが、さて、どんな洞窟でしょうか。

ちなみに、洞窟内は写真撮影厳禁(残念!)だそうです。

チケットを購入します。

この1枚で、ロープウェイで上に登り、2つの洞窟を見学し、帰りは上の写真に写っている汽車で降りてくるまで、全て含まれているそう。18,315LP(約1,280円)でした。(ずいぶんハンパな設定だな・・)

ロープウェイの入り口。

このロープウェイ、営業時間がそもそも10時からでした。

私が、本日一番降りの客です。

 

ロープウェイが出発。窓を開けて、ロープウェイからの景色を楽しみます。

雨が降っていることもあって、どこか日本の山峡の町の雰囲気です。

頂上に待機していた汽車が下に向かって走っていきます。

 

ほんとに、日本の温泉郷のようです。レバノンには温泉は出ないようだけど。

頂上駅に到着。

 

撮影禁止のジェイタ洞窟

ここジェイタ洞窟は、上と下に2つの洞窟がありますが、その規模たるや世界最高級とのこと。

迫力の上部洞窟

私は、鍾乳洞といえば、富士山の氷結洞ぐらいしか経験がありませんが、あの頭をぶっつけないように気をつけながら進む、洞窟探検とはわけが違いました。

とにかくデカイ!

そして、上に広い! 天井まで高いところで20mくらいはあったでしょうか。そして、下を見ればやはり20~30mほどに谷底があります。これがすべて鍾乳石でできているんです。

天井からは、巨大なツララが垂れ下がっています。

たとえるなら、スーパーマリオブラザーズのゲーム内に登場する「氷のくに」に出てくるあのツララ(なんのこっちゃ笑)。いや、でも、いつ落ちてくるかわからない巨大なトゲトゲが、頭上に並んでいる姿は壮観でした。

とにかく悔しいのが、撮影禁止・・・

軍事施設でも宗教関係でもないのに、なんで撮影禁止なんだ。カメラは、バッグとともに、入り口でロッカーに預けてあります。

見学者は、朝一番なので私一人。途中途中にいる監視員に、ダメもとで頼んでみました。

すると、「仕方ねーな、ここから1枚だけならいいよ。」みたいに言ってくれたので、尻ポケットに入っていたスマホでパチリ。

実は、この先には、もっと迫力のスポットが続くのですが、文句は言えません。

監視員の兄さん、ありがとう!

 

ちなみに、これが、洞窟の入り口に張ってあったポスターです。うーん、これでも迫力が伝わらないな・・・

感動の上部洞窟の見学を終え、洞窟の外に出ました。お土産屋さんが店を開いています。

土曜日なのに、こんなに閑散としていて大丈夫?

これは、洞窟の入り口。

そして、汽車に乗って、下部洞窟に向かいます。

ファンタジーな下部洞窟

下部洞窟は、巨大で大迫力の上部洞窟とは趣が異なり、地底湖のように蒼く水がたまっていて、そこをボートで進むのです。

ピチャン、ピチャンと水が垂れる中、音もなく青白い洞窟の中を進む体験は、まさしく一見の価値あり。

水は透明で、湖底も透けて見えます。こんなファンタジーな洞窟体験ははじめてでしたね。

ここでもボートを操るおじさんに、「写真撮ってもいい?」と頼んでみましたが、あえなく却下。

まあ、仕方がないです。こちらは洞窟入り口にあったポスターです。

記憶が冷めないうちに、メモ帳に簡単に絵を描いておきました。それを、帰国後に娘に描いてもらったのが、これ。

雰囲気伝わりますか? 少なくとも、TDLのスプラッシュマウンテンやカリブの海賊よりは迫力ありますよ。

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