さて、レバノン情勢のことは、とりあえず忘れて、ドーハ市内観光ツアーです。
一歩空港を出ると、ねっとりとした空気が絡みつき、カメラのレンズが曇るほど。
ドーハ市内観光ツアーに出発 午前8時~
早く、あのバスの中に駆け込みたい。
ツアー参加者は、総勢15人ほど。日本人はざっとみたところ私のほかに4人。うち、1人旅は2人。
気のせいかもしれないけど、あまり欧米人の一人旅って見かけないよな。
バスに乗り込むや、配られたミネラルウオーターとクッキー。
女性ガイドさんが、回るルートなどを説明していますが、英語なので、理解度は半分ほど。
でも、予備知識として、ザ・パール、スーク・ワキーフ、イスラム美術館などを回るはず。
さて、どんな順番で回ってくれるのかな。
市街へ向かう幹線道路に出ました。
平日の朝8時です。朝の渋滞がすごい。そして日本車の渦。
あの建物は、マップによると「カタール国立美術館」。
バスが高速道路を降りました。まずはイスラム美術館に向かうようです。
しかし、ダウ船はドバイを思い出します。ダウ船ツアーのほうが面白かったかな。
開館前のイスラム美術館
なんと、イスラム美術館のオープンは9時から。まだ開いてません。
しかたなく、岸壁から対岸のビル群を眺めて、時間をつぶします。
これは、夜見たら迫力があるんだろうね。この時間は朝もやが少しかかっています。
ゴミを捨てるな、ですか。アラブ諸国らしいです。
カタールの一人当たりGDPは、なんと7万ドル以上(2018年)。
これは、もちろん中東では№1。世界でも7位。日本の約4万ドルを大きく引き離しています。
そういった経済力が、あのビル群を造り上げたんでしょうね。
あの、真ん中より少し右にあるミサイルのような建物はブルジュ・ドーハです。
しかしすごいな。総工費いくらぐらいなんだろう?
10分ほどの休憩の後、出発です。
パールのモニュメント。
政府機関の建物。
その敷地では、軍事演習でしょうか。カタールは、周辺国から国交を断絶させられちゃってるんですよね。イランと仲がいい、という理由から。
車窓に飛び込んでくる摩天楼
バスは、カタラ文化村に向かっているようです。
その途中、眩いばかりの高層ビル群の真下を通過。
これは、ハンパなく、すごいや。
どれもこれも、窓を掃除するのに何年かかるの? というビルばかり。
人気は感じないけど、あの中で、ビジネスが行われてるんだろうな。
まさか、飾りだけで、ここまでカネかけないよね。
この建物の中を冷やす空調費用だけでもとんでもない額になりそう。
でも、天然ガスの埋蔵量は世界シェア14%以上というし、エネルギー資源には困ってないんだね。
日本人からしたらうらやましいばかりですが、まだまだ発展中のようですよ。
クレーンが、フル稼働して次々とビルを造っています。
しかし、ここまでくると、ライトアップされた夜も見てみたくなります。
さて、まもなく「カタラ文化村」ですか。
カタラ文化村の青いタイルのモスク
「カタラ文化村」に到着です。見学時間は、またまた15分。
うん、やっぱりモスクは青いタイルが一番似合う気がしますね。
こちらは、タブコーツと呼ばれる鳩の小屋だそうです。
鳩のエサが中に入っているんでしょうね。鳩に対して粋な計らいと思ったら、なんと養殖しているそうです。鳩も食べられちゃうんだ・・
モスクのドームを眺めながら反対側に。
ミナレットもあります。
もうすっかり太陽も上がって、強い日差し。
中に入れてくれました。もちろん裸足です。
女性は、頭からスカーフをかぶらされてました。
この緑色のスカーフというかヒジャブは、入り口にいた守衛さんがかぶせてくれたもの。
モスクの中は、風が通り抜けて、居心地がいいのは、万国共通ですね。
名前は「カタラ・モスク」というようです。
天井の見事な模様。
しかし、これだけです。さっきのイスラム美術館といい、ちょっと拍子抜け。
24時間稼動のATMもむなしく映ります。
朝早くて、センターも開いてないみたい。
カタラ文化村もこれで終わり。なんか意外。もっと色々あると思っていたんですが。
次は、「ザ・パール」です。
閑散とした「ザ・パール」
「ザ・パール」に着きました。
ザ・パールは、巨大な人工島。グーグルマップでは、なかなか面白い形をしていて、そこにホテルやショッピングセンターなどが建設されているとのこと。
なので、少々期待しながらアプローチしたんですが・・・
ここは入り口の部分。
まだ建設途中のようですね。
しかも、朝早すぎるせいか、誰も歩いていない。
パールの形をした人工島も、そこにいると、当たり前ですが、実感がわきません(笑)
上空から見ないとね。
ショッピングセンターも、ほぼ開店前。
こりゃ、文字通り「世界で最も退屈な町 ドーハ」ですね。
なにも見るところがありません。夜に来れば、また別だったんでしょうが、朝9時という時間帯も影響してるのかもしれません。
入ることもできない「ザ・パール」に、オープンしていないショッピングセンターを歩いても仕方ありません。冷房の効いたバスの中に逃げ込みます。
こりゃ、トランジット・ツアーで来て正解だったかな。
最初は、時間もあることだし、タクシーを使って、もっと色々回ろうと思っていたんですが、それだと、おカネももっとかかったことでしょう。
いやいや、こんなに「退屈な町」だとは思いませんでした。
最後の訪問地「スーク・ワキーフ」には期待したいですね。