【晩秋の京都一人旅#10】秋晴れの空に映える「勧修寺」の庭園を歩く

洛東・山科の寺院めぐり。毘沙門堂につづいては、少し南下し「勧修寺」へ向かいます。

「勧修寺」の最寄り駅は、京都の地下鉄東西線「小野駅」。

世界遺産にもなっている「醍醐寺」の一つ手前の駅で、山科というよりは醍醐といったほうがいいのかもしれないけど、私の持っているガイドブックでは山科の名園と記載されています。

ちなみに、「勧修寺」は「かじゅうじ」と読みます。

勧修寺とは

勧修寺は、江戸時代から代々の法親王が入寺した真言宗の門跡寺院。

歴史は古く、西暦900年に醍醐天皇により創建された。

天皇の旧御殿を移築した宸殿や書院などの優美な建築のほか、「勧修寺氷池園」と呼ばれる庭園など、自然美を楽しめる寺院。

勧修寺へのアクセス

京都・地下鉄東西線「小野駅」から徒歩5分。東西線は、「二条」や「三条京阪」などとも結んでいるので、祇園方面から来るのもラクそうです。

広い駐車場があるので、クルマでも大丈夫と思われます。

山科から小野へ

毘沙門堂の弾丸見学を終えた私は、山科駅にとんぼ返り。

今度はJRではなく、地下鉄東西線に乗ります。

六地蔵なんて、いかにも京都らしい駅名ですね。

東西線が「東山」「三条京阪」「二条」などを結んでいることを発見。

山科から小野までは260円。

小野駅に到着。

ちなみに、小野という地名は、平安時代の女流歌人「小野小町」の一族小野氏に由来しています。

小野駅をはさんで「勧修寺」とは反対側の「随心院」は、まさに「小野小町」ゆかりの寺。

これは「勧修寺」のあとで寄るつもりです。

勧修寺までは一本道のようですね。

小野駅の地下から上がったところにあった案内標。

いまどき、路上喫煙する人って、いるんですかw

 

晩秋とは思えない、ポカポカ陽気。歩くと暑くて、皮のコートを脱ぎます。

勧修寺は白い石垣に囲まれた道路沿いにありました。

チケットが絵はがきの「勧修寺」

さて、どんな名園なのでしょうか。

チケットを購入したら、なんと絵はがきでした。

門をくぐると、静かな境内が広がります。

寺院は曇天の下が似合うと勝手に思ってますが、青空の下もまたよい。

さざれ石。「八千代の感触をどうぞ」ってことは触っていいんだろうけど、触ってもなにも感じとれなかった鈍感な私です。

本殿に近づくと、紅葉はほとんど散ってしまってました。

正面から宸殿を眺めます。

1697年(元禄10年)明正天皇の旧殿を下賜されたものだそうです。

応仁の乱で焼失したようですが、応仁の乱の兵火は、こんなとこにもおよんでいたのですね。

これは、ほんとですか?

寺院というより庭園という雰囲気の「勧修寺」。

書院の前庭にある灯りょう。

水戸黄門の寄進であると書かれています。

桜の季節もまたいいのかな。

観音堂を望む「勧修寺氷池園」

「勧修寺氷池園」に出ました。

すぐ目に入るのが「観音堂」。現在の建物は、1931年の再建。

大悲閣とも呼ばれているそうです。

「勧修寺氷池園」の「氷室の池」。

周囲の山を借景しているそうですが、ちょっとどの角度から見ればそうなるのかわかりませんでした(笑)

それでも、冬には氷が張る京都でも指折りの古池。

誰もいない庭園というのも静かでいいですね。今日は日曜日なんですが。

では「勧修寺氷池園」にさようなら。

そして、宸殿にもさようなら。

物音一つしない山科の古刹・勧修寺でした。

入り口にも「名勝庭園」とあったし、寺院というより庭園といったほうが雰囲気に合うお寺です。

今回の「晩秋の京都5日間一人旅」の全行程はこちらです。