洛東・山科の寺院めぐり。毘沙門堂につづいては、少し南下し「勧修寺」へ向かいます。
「勧修寺」の最寄り駅は、京都の地下鉄東西線「小野駅」。
世界遺産にもなっている「醍醐寺」の一つ手前の駅で、山科というよりは醍醐といったほうがいいのかもしれないけど、私の持っているガイドブックでは山科の名園と記載されています。
ちなみに、「勧修寺」は「かじゅうじ」と読みます。
勧修寺とは
勧修寺は、江戸時代から代々の法親王が入寺した真言宗の門跡寺院。
歴史は古く、西暦900年に醍醐天皇により創建された。
天皇の旧御殿を移築した宸殿や書院などの優美な建築のほか、「勧修寺氷池園」と呼ばれる庭園など、自然美を楽しめる寺院。
勧修寺へのアクセス
京都・地下鉄東西線「小野駅」から徒歩5分。東西線は、「二条」や「三条京阪」などとも結んでいるので、祇園方面から来るのもラクそうです。
広い駐車場があるので、クルマでも大丈夫と思われます。
山科から小野へ
毘沙門堂の弾丸見学を終えた私は、山科駅にとんぼ返り。
今度はJRではなく、地下鉄東西線に乗ります。
六地蔵なんて、いかにも京都らしい駅名ですね。
東西線が「東山」「三条京阪」「二条」などを結んでいることを発見。
山科から小野までは260円。
小野駅に到着。
ちなみに、小野という地名は、平安時代の女流歌人「小野小町」の一族小野氏に由来しています。
小野駅をはさんで「勧修寺」とは反対側の「随心院」は、まさに「小野小町」ゆかりの寺。
これは「勧修寺」のあとで寄るつもりです。
勧修寺までは一本道のようですね。
小野駅の地下から上がったところにあった案内標。
いまどき、路上喫煙する人って、いるんですかw
晩秋とは思えない、ポカポカ陽気。歩くと暑くて、皮のコートを脱ぎます。
勧修寺は白い石垣に囲まれた道路沿いにありました。
チケットが絵はがきの「勧修寺」
さて、どんな名園なのでしょうか。
チケットを購入したら、なんと絵はがきでした。
門をくぐると、静かな境内が広がります。
寺院は曇天の下が似合うと勝手に思ってますが、青空の下もまたよい。
さざれ石。「八千代の感触をどうぞ」ってことは触っていいんだろうけど、触ってもなにも感じとれなかった鈍感な私です。
本殿に近づくと、紅葉はほとんど散ってしまってました。
正面から宸殿を眺めます。
1697年(元禄10年)明正天皇の旧殿を下賜されたものだそうです。
応仁の乱で焼失したようですが、応仁の乱の兵火は、こんなとこにもおよんでいたのですね。
これは、ほんとですか?
寺院というより庭園という雰囲気の「勧修寺」。
書院の前庭にある灯りょう。
水戸黄門の寄進であると書かれています。
桜の季節もまたいいのかな。
観音堂を望む「勧修寺氷池園」
「勧修寺氷池園」に出ました。
すぐ目に入るのが「観音堂」。現在の建物は、1931年の再建。
大悲閣とも呼ばれているそうです。
「勧修寺氷池園」の「氷室の池」。
周囲の山を借景しているそうですが、ちょっとどの角度から見ればそうなるのかわかりませんでした(笑)
それでも、冬には氷が張る京都でも指折りの古池。
誰もいない庭園というのも静かでいいですね。今日は日曜日なんですが。
では「勧修寺氷池園」にさようなら。
そして、宸殿にもさようなら。
物音一つしない山科の古刹・勧修寺でした。
入り口にも「名勝庭園」とあったし、寺院というより庭園といったほうが雰囲気に合うお寺です。