【晩秋の京都一人旅#4】善峯寺・薬師堂から一望する京都の町

さて、実は山登りだった「善峯寺」に気がついたときは、もう足腰がガクガクになってましたが、なんとか山門をくぐって本堂へ到達。

これから3万坪といわれる広い境内を見学です。

現在11時40分。ふもとを12:34に出るバスに間に合うかな・・・

 

まずは、突き当りの観音堂にあいさつです。

 

西国第20番札所の本尊「観音堂」

西国20番目の札所と言われても、なんのことだかわからない方もいるかもしれません。

西国三十三所巡礼とは

観世音菩薩が、民衆を救うとき三十三の姿に変化するという信仰に由来するもの。

そのご利益を預かるための三十三の霊場の巡礼を意味します。

西国三十三所の観音菩薩を巡礼すると、あらゆる罪が洗い清められ、極楽往生できるとされています。

西国三十三所の総距離は約1000㎞。京都を中心に、奈良、大阪、和歌山、兵庫、滋賀、岐阜にまたがります。

いわれは違うでしょうが、四国八十八の巡礼なども「仏教を信仰する巡礼」として有名ですね。

ただし、西国三十三所は、四国お遍路よりも古く、日本最古の巡礼の道といわれています。

そんな由緒正しい西国三十三所の第二十番である「善峯寺・観音堂」。

私も、罪を洗い清めてもらおうかな・・・

でも、なにか悪いことしたかな・・たぶん、してるんでしょう。自分で気づいていないだけで。

日本一の松だそうです。

 

とりあえず、順番に回ってみましょう。

全部回って、30~40分のようです。

善峯寺の境内 京都の町を一望しながらの散策

 

「善峯寺」散策の楽しみは、京都の町を一望するスポットが随所にあることです。

小さい階段を少しづつ登りながら、眼下の京都の町も小さくなっていきます。

 

紅葉もまだ楽しめます。本日は11月28日です。

長岡京は、京都に平安遷都される前の約10年間君臨した都。

 

京都より先輩なんだよね。

紅葉もきれいですが、あじさいの時期も素晴らしいらしい。

1685年建立の「開山堂」。

「自分以外の幸福を願いましょう」という幸福地蔵。

さらに登ります。

ゆっくり歩かないと、それなりに息が切れます。

よくぞ、こんな山腹に、石垣や社を組んだものです。庶民の苦労がにじみでます。

また少し登って「釈迦堂」。紅葉がきれいなのには驚きました。

「釈迦堂」から見下ろす京都の町。

もみじを通して眺める京都盆地は味わいがあります。

「光明寺」から歩いてきて、さすがに疲れたけど、来てよかったと思わせる美しさです。

さきほど立寄った「幸福地蔵」を見下ろします。

 

では、最高地点となる「薬師堂」へ参りましょう。

途中にある「けいしょう殿」。

1987年に、花山法皇西国札所中興一千年を記念して建立されたもの。

「薬師堂」蓮華寿院旧跡庭からの景色

1701年建立の「薬師堂」。「善峯寺」の奥の院です。

そして、こちらが蓮華寿院旧跡庭。

薬師堂を移築したときに作庭されたもの。多くの親王祖師先徳の御住坊旧跡です。
「善峯寺」境内随一の景勝で、京都・山城の平野集落洛中これらを一目で見渡せる「絶無の勝地」と言われてきました。

 

薬師堂からは、来た道とは違う道を降ります。

 

晩秋でも紅葉を楽しめる「善峯寺」。

 

西国三十三所の巡礼、やってみようかな、そんな気持ちになります。

本堂まで降りてきました。

あの井戸はお香水。長寿のご利益があるそうです。

西国二十番札所の「観音堂」に一礼して、「善峯寺」の紅葉狩り無事終了です。

 

なるべくゆっくり回ったけど40分。

12:34発のバスには間に合いそうです。次は「大原野神社」ですね。

今回の「晩秋の京都5日間一人旅」の全行程はこちらです。