京都・大原の「三千院」の周囲は、名刹が集まっているので、散策は便利です。
「三千院」「実光院」と堪能した私は、残るふたつの寺院「勝林院」と「宝泉院」に足を向けます。
まずは「勝林院」。
実は、さきほど訪れた「実光院」は、この「勝林院」を本堂に頂く僧坊の一つでした。
僧坊(そうぼう)とは、僧侶(そうりょ)の住む建物を意味します。
日本音楽の源である天台声明発祥の寺「勝林院」
前回(2020年7月)大原を訪れたときは、境内にはいることのなかった「勝林院」。
天台声明(しょうみょう)とは、三宝の功徳をたたえるため、経文を節をつけてとなえることの意味。
お経が日本音楽の源だなんて、襟を正す思いですね。
ウオークマンを聴いている場合ではありませんw
肝心の紅葉は、終了間近といったところ。
建物は1778年の再建です。
それでも200年以上色彩をともにしてきた紅葉。
客殿はないけど、落ち着いた感じの「勝林院」でした。
「勝林院」から「宝泉院」へ
声明は、インド・バラモンの学問のひとつと書いてあります。壮大な世界です。
「勝林院」から「宝泉院」へ
このあたりは、絵描きさんのパレットのような風景です。
そして「宝泉院」です。参道の最も奥にあります。
さきほどの「勝林院」で、「宝泉院」との共通の割引チケットを購入したので、そのまま入ります。
抹茶を楽しみながら観賞する「宝泉院」の額縁庭園
この「宝泉院」も、勝林院の僧坊(僧侶が住む建物)のひとつです。
そして「宝泉院」で、もっとも有名なのは「額縁庭園」。
見物客で大賑わいです。
いやあ懐かしいなあ。7月に来たときは、こんなに閑散としてたんですけど(笑)
※7月の「宝泉院」のようすはこちらです。
時は流れ、樹齢700年の五葉松の奥の木々が赤く色づいています。
修復中のようですね(笑)
庭園の名は「盤桓園(ばんかんえん)」といいます。立ち去りがたいという意味です。
額縁庭園に目を向け、瞑想にふけっていると、抹茶と茶菓が出されました。
「勝林院」との共通チケットの場合、自動的に提供されるようです。
帰り際にのぞいた囲炉裏の部屋。
囲炉裏の部屋から眺める紅葉のほうが美しかった。
では「宝泉院」にさようなら。
4ヶ月のうちに2度も訪れた「宝泉院」。次にくることはあるのだろうか。