2022年12月17日土曜日の朝を、ソウルのホテルでむかえました。
今日の予定は、明洞の北方に景福宮(キョンボックン)と昌徳宮(チャンドックン)というふたつの大きな宮殿があり、ここを中心に歩こうと、おぼろげながら考えてます。
そのふたつの宮殿の間には、三清洞(サムチョンドン)や北村韓屋村(プクチョンハノクマウル)といった旧市街があるので、そこをのんびり歩くのも面白い。
とにかく、今回は無理をしない。
外はマイナス10度なんです。
風邪なんかひいて、熱なんか出た日には目も当てられない。
「Visit Japan Web」があったって空港で隔離されちゃうかも、と考えたら、ほんと無理なんかできません。
ところが、午前9時ごろになって、舞っていた雪がやみ、晴れ間がのぞきました。
こうなると、がぜん出歩く気になって、インナーを着込んで手袋&耳当てと武装して、ホテルを飛び出します。
早朝の明洞を清渓川へ
キーンと張り詰めた空気の明洞。
ソウルの東経は約127度。那覇とほぼ同じ。
時差がないので、この時期日の出は午前8時近い。
ただ今の時刻午前9時は、早朝と言えるでしょう。まだ町は眠ってます。
そして、道が凍結していて歩きにくい。
凍った道を歩いた後の、あの脛の筋肉が痛くなる症状がでそうです。
8年前にソウルに来た時も、この明洞2ギルを歩きました。
「あのへんで両替したよな」なんてことも思い出します。
明洞通りとの交差点。さらに北に歩きます。
今回は徒歩中心でバスは使う予定なし。バスはパスを手に入れる方法を学んでからにしよう。
あのアルミ箔でも貼ったようなビルは、貿易専門のKEBハナ銀行の本店です。
あの中央にある奇抜なビルは、SKTタワービル。
オフィスビルですが、窓の掃除が大変そう。
とにかく、すごいビルに囲まれた、ナムデムンロとウルチロが交差するウルチロイブク交差点。
この下には、地下鉄2号線のウルチロイブク駅があります。
ハングル語が容赦なく飛び込んでくる新鮮さが楽しい。
このカウントダウン型の信号機をみるだけで、異国にいる実感がわくね。
清渓川(チョンゲチョン)沿いの散歩
凍結路面の散歩なので、早くも脛が痛くなりはじめてますが、清渓川(チョンゲチョン)にぶつかりました。
ソウル市内を東西に流れる清渓川。
かつては、人々が食材を洗ったり衣服を洗濯したりする生活の川だったようですが、現在は東西10㎞にわたって整備され、市民の憩いの場になっています。
8年前にも来ましたが、雪が積もってると、違う景色に見えます。
清渓川の西の端にあったクリスマスツリー。
夜は、思いっきりライトアップしそうだな。
太陽も昇ってきて、ひなたならほんの少し温かみを感じる外気に。
毎年11月にはソウルランタンフェスティバルという祭りがあり、数万個の灯りが清渓川を彩るそうです。
では、清渓川から北に折れて、光化門広場を通って、景福宮を目指しましょう。
グーグルマップによると、こちらは「高宗即位40年称慶記念碑」。
高宗は李朝第26代の王であり、即位40年にして国名を大韓帝国としたことを記念する碑。
そびえたつビルの足元にひっそりとしてますが、厳重に管理されている理由がわかりました。
李舜臣&世宗 韓国の英雄の像が立つ光化門広場を歩く
さて、ここからが光化門(クァンファムン)広場。
景福宮(キョンボックン)の正門まで続いています。
さて、この銅像は?
忠武公李舜臣像。李舜臣(りしゅんしん)将軍の像。
豊臣秀吉の朝鮮出兵、文禄・慶長の役の際の朝鮮側の英雄だそうです。
歴史は両面から見ないといけないですね。
ところで、朝早すぎて、光化門広場は閑散としています。
あの女性はなにを撮っているのかというと・・
韓国の民族衣装「ハンボク」をまとった人形でした。
私が日本人だからか、やっぱりアジア系の文化が好きですね。
そして、ふたたび現れた巨大な像。
世宗大王銅像。李氏朝鮮時代、1400年代の世宗(セジョン)大王の像です。
1万ウオン紙幣の肖像画にも使われています。
ハングル語を使いはじめたのも世宗。漢字は難しいので、農民にもわかるような文字を、というのが動機らしく、そう言われれば、ハングル文字は記号のようにかわいく見える。
先ほどの李舜臣とともに、韓国で最も尊敬されている人物だそうです。
しかし、ウサギのほうが大きいというのはいかがなものか?
これは、韓国の一般的な日常ですか。
そして、景福宮の正門がみえました。
あの向こうの山は、北岳山(プガクサン)。
山のふもとには、国防上の理由から長らく一般開放されていなかった青瓦台(チョンワデ)があります。
まあ、あの山の向こうは北朝鮮ですからね。
おお、今回の旅でお世話になったTway航空。ほんとに飛んでるのかと思った。