平時は、まったくといっていいほど早起きと無縁な私ですが、旅に出ると事情が違います。
ボロブドゥールの夜明けを見に行くためには、4時集合。
2時半頃、目を覚ますと、不安でもう眠れない。ひと月前のカイロの出来事がデジャブのように・・
4時ちょっと前にフロントに行くと、ブレックファストをボックスにしておいてくれました。
ボロブドゥールのサンライズツアー
迎えに来たバンに乗り込みます。
すでに車内には7~8人が。欧米人がほとんどですが、単独参加も多い。
ボロブドゥールまでは、1時間はかかるでしょう。車内で、いただいちゃいます。
昨日、このツアーを予約するときに、アメリカンとインドネシアって聞かれたんだよね。
アメリカンを選択したんだけど、インドネシアって言ったら、何が詰められたんだろう?
ボロブドゥール・ツアーの中継点「ホテル・マノハラ」
暗闇の中をバンは走り続け、いつの間にか遺跡の中に。
そして、遺跡の中のホテル「マノハラ」の駐車場に、クルマはとまりました。
ツアー参加者は、ぞろぞろと運転手の後についていきます。
私たちを集めて、運転手兼ガイド?は、代金を徴収します。
私の場合は、参加費110,000ルピアと入場料450,000ルピアを合わせて560,000ルピア(約4,600円)
これは、昨日のうちに分かってたので、あらかじめ用意しておいた100,000ルピア紙幣6枚を差し出します。
このツアー代が、泊まっているホテルや、その後の行動などで、微妙に違うようでした。
それにしても、この「マノハラ」ホテル。いくつものツアーが、ここに集結するようですが、本来の泊り客にとってはウザくないのかな?
まだ、未明なのに、騒いでる観光客もいます(笑)
運転手兼ガイドが、ツアーの要領を説明します。
一生懸命聞きましたが、要するに自由行動。ガイドしてくれるわけじゃないんだ・・・
とにかく、自由行動で、8:45にここに戻ってくるように念を押されます。
(一番、英語力が不足してるって思ったんだろうな。何度も、エイト・フォーティファイヴ!)
そして、ツアー参加者の証、ステッカーをシャツに貼られ、足元を照らす懐中電灯を渡され、出発です。
まわりは真っ暗だし、一人では、なんとなく心細いですが、行ってみますか。
真っ暗闇の中のボロブドゥール登頂
まだ、ホテルのロビーでたむろってる人たち。
あんまり長居すると、夜が明けちゃうよ。
さて、行きますか。
夜明けまでは、あと30分くらいってとこでしょうか。
ほんとに真っ暗。借りた懐中電灯を使わないと、足元が見えません。
夜が明けてきたふうに見えますが、私が画像を編集したから。
実際は、まだ真っ暗に近いです。
けっこう登るみたいです。
途中で休憩している観光客。
こりゃ、サンライズツアー参加者は少ないのかな・・
と思いながら、頂上に着くと、すごい観光客の数。
ほとんどが欧米人。インドネシアって人気あるんだね。
白みはじめたボロブドゥールの空
おっと、ようやくすき間を見つけられた。
ここで、サンライズを待ちましょう。
それにしても、よくもまあ、これだけ人が集まったもので。
三脚まで現れました。
ところで、肝心の雲行きは、あやしい状況。ダイレクトのサンライズは拝めないかな~
みなさんも、あきらめモードかな。
時刻的には、太陽は昇ってます。
なので、雲海に煙る密林を撮影することに・・ ウデがない(笑)
でも、少しづつ、雲が赤みを帯びてきました。
ほんのちょっと、太陽が顔を出します。
さあ、あとどれくらい待てばシャッターチャンスかな。
音楽でも聴いてましょう。流れてきた曲は、レミオロメン「太陽の下」でした。
みなさん、シャッターを押し続けてます。
日の出は見れなかったけど、それらしい雰囲気は味わえたので、満足です(^-^)
みなさん、ほんと、いいカメラをお持ちです。
どうしてもストラップに目が行ってしまいますが、わが愛機canonだと、5Dとか6Dなんてゴロゴロ(+o+)
みんな凄すぎ・・ 私は、70Dで満足です(笑)
すっかり夜も明けました。
朝の空気が気持ちいい!
早起きして、来た甲斐がありました。
世界最大の仏教遺跡ボロブドゥール
では、ちょこっと散歩でもします。
現在6時半。集合時間まで2時間ぐらいあります。
空ばっかり見てましたが、この幾何学的なお墓。
これも、石を積み重ねて造ってるんだよね。
これは、ホテル「マノハラ」の方角。
暗くてわからなかったけど、けっこうな高さ。よく登ってきたよな。
大仏様です。これは、仏教遺跡です。
よく見ると、穴の形が違う。
ほら、ひし形。
ひし形は、不安定な俗界の人の心、正方形は安定した賢者の心だそうです。
これは、ガイド付きのツアーかな。
この遺跡が発見されたのが1814年。
1000年も地中に埋まっていたとのこと。1000年も、こんな巨大な遺跡が眠っていたこともすごいですが、1000年前だとわかる史学もすごい。
じっと見つめていると、なんか、こっちに向かってきそうな、威圧感。
入場料は約3,700円。
この人数から徴収したら、毎日すごいことになってるな。
この巨大な遺跡。造られた目的などが、まだ謎に包まれているとのこと。
造られたのは、ちょうど、昨日見学したプランバナン寺院と同じ時期になるのかな。
末法思想なんかも、関係してる?
とにかく、仏教として世界最大の遺跡だそうです。
まわりの密林は、まだ朝もやの中。
少しづつ、降りていきます。
逆に、夜が明けて、登ってくる人も多い。
まだ、朝の光線が強くなく、涼しいんだよね。
歩き回っても、そんなに汗かきません。
レリーフや仏像を眺めながら、下へ降ります。
おっと、また、首を落としやがって。
いくら異教徒だからって、ひどいもんです((+_+))
ようやく、地面がふつうに見れる高さに。
「~歩き方」によれば、ブッダの物語が描かれているとのことです。
こうしてみると、ほんとにこの遺跡広い。
ようやく1階(第一回廊?)まで降りてきました。
夜明け以降に来る観光客で、すごい賑わい。今日は土曜日です。
明るくなってから、下から見上げると、やっぱりすごい。
こんなものが、1,000年も埋まってたって、ちょっと信じられません。
1辺の長さ120m。クフ王のピラミッドの約半分?
同じくらいに見えるのは、なぜ?
裏側にも回ってみました。
この中って、何が入ってるんだろう。土? それとも、石?
思う存分歩き回って、堪能して、集合場所に戻ります。
アメリカのメディアで、世界で最も訪れるべき場所の1位になったらしいですが、そんな先入観なくとも、壮大な遺跡でした。
あらためて、人間の力ってすごい、と思います。